竹取物語についての議論 1 表現 | 竹取物語の謎を「うら」読みで解く

竹取物語の謎を「うら」読みで解く

かぐや姫は、なぜ竹から生まれて月に帰るのか?
かぐや姫、竹取翁…、名前は何を表すのか?
蓬莱の玉の枝、火鼠の皮衣…、宝物に隠された意味とは?

竹取は最古の物語と褒められながら、
まだ初めてだったせいか、いろいろ未熟だという評価もされています。

竹取物語には、なんとなく変な表現が一杯あります。

例えば、石上中納言は燕の子安貝を取ろうとして高いところに上がり、転落するのですが、
落ちたところは八嶋鼎の上だと書かれます。
  なぜに、わざわざ八嶋鼎? 全体のストーリーには影響しませんが。
  しかも鼎って、中国古代の鍋ですね。物語の雰囲気にそぐわないのでは?
かと思うと、石作皇子の話では、説明なしでいきなり三年も経っていたりします。

  いやに詳しかったり、ムードを考えてなかったり。
  一言で済ませて訳わからなかったり。 

現代の小説では、細かく描写している場合でも、
結末への布石だったり、設定や雰囲気を伝えたり
登場人物の性格づけに役立ったりすることが考えられています。
そうでなければ無駄な表現として削除されます。
もちろん、説明不足も問題ですよね。

竹取物語の表現が「未熟」といわれるのは、
そのへんの配慮が不十分だということです。
まだ素朴なんだ~という捉え方です。

しかし、それには何か理由があると考えるのが、井之亀の立場です。

表現の中でも、登場人物の名前*に注目して、取り上げていきます                                                  
                                                    
                                                                                                                                                                                               
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