竹取は最古の物語と褒められながら、
まだ初めてだったせいか、いろいろ未熟だという評価もされています。
竹取物語には、なんとなく変な表現が一杯あります。
例えば、石上中納言は燕の子安貝を取ろうとして高いところに上がり、転落するのですが、
落ちたところは八嶋鼎の上だと書かれます。
なぜに、わざわざ八嶋鼎? 全体のストーリーには影響しませんが。
しかも鼎って、中国古代の鍋ですね。物語の雰囲気にそぐわないのでは?
かと思うと、石作皇子の話では、説明なしでいきなり三年も経っていたりします。
いやに詳しかったり、ムードを考えてなかったり。
一言で済ませて訳わからなかったり。
現代の小説では、細かく描写している場合でも、
結末への布石だったり、設定や雰囲気を伝えたり
登場人物の性格づけに役立ったりすることが考えられています。
そうでなければ無駄な表現として削除されます。
もちろん、説明不足も問題ですよね。
竹取物語の表現が「未熟」といわれるのは、
そのへんの配慮が不十分だということです。
まだ素朴なんだ~という捉え方です。
しかし、それには何か理由があると考えるのが、井之亀の立場です。
表現の中でも、登場人物の名前*に注目して、取り上げていきます☪
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