中2の時、急に服を破って着るようになった。

母は僕の姉に「俊○がおかしくなった…アンタのせいや」と言っていたらしい(笑)

ブーツは買ったその日に砂場でボロボロにした。

服は、真夏の炎天下でも、分厚い皮ジャンにブーツ。

髪はダイエースプレーで逆立てた。


当然、道行く人は僕を奇異な目で見た…。

それは快感でもあり、また寂しくもあった…。


僕の周りにはそんな連中がたくさんいて、見た目はとても恐かった。


でも、みんなとっても真っ直ぐで、そして仲間に優しかった…。



若者は、時として有り余るエネルギーが社会システムの枠に収まりきらないんだ。

そのくせコミュニケーションが上手くないもんだから、屈折した形でそのエネルギーが放出される。

そして世の中に煙たがられるから、より排他的、破壊的、攻撃的になる。


PUNKとはその最たるものなんだろう…

既成の価値観を全て破壊し、創造しようとする。


音楽もファッションも…。


でも、心の中ではこう叫んでいるんだ。

「俺を分かってくれ!!」


大人になった今、それなりに人とのコミュニケーションはとれるようになった。

でも、PUNKの精神性だけは忘れずに生きて行きたい。

「破壊と創造」だ。


これからの人生、まだまだ創造したいことがある。

それは僕さえもまだ想像できないもの。


長生きがしたい。