昨日、名古屋にTAISHOのライブを見に行った。

考えてみれば、今まで彼のステージを客席から見たことが無かった。


それが見れると思うと、名古屋に着いた時点でドキドキ。

ハコのある新栄に着いた頃には、もう心臓が張り裂けそうになっていた。


おそらく、5番目の出演と知りつつも、転換の度に心臓が・・・

アカン、彼が出てきたら失神するー!

(乙女やな・・・)


そして、5番目。ついに彼が出てきた。

ギター一本を抱えて。 もう、すでにアカン・・・


1曲目は「Sunriseいつかは」

彼は一つ一つの歌詞をかみしめるように、丁寧に、優しく、力強く歌い始めた。


それは決して押しつけではなく、

「自分は精一杯やる事しか出来ないけどこれで誰かが元気になってくれたらいいな。」

そういう誠実で、ひたむきで、愛に満ちた歌声だ。


アカン。涙が止まらへん。。。

今回、「永遠の翼」と「少年のように」を歌ってくれたら、思い残すことは無いと思っていたら、二曲とも歌ってくれた。


しかも、今回、元ワンダラーズのドラマーのタケと、客席とステージでの20数年振りの再会。


TAISHOは、身内ネタが禁じ手であることは重々承知のうえで、

彼ならではの気持ちに嘘をつけない性格から言ってくれた。


「今日は懐かしい仲間が見に来てくれてます。

26年振りかな。 多分・・・(タケの方を見て)

そうやんな。(涙・・・をプロ根性で押さえ)

だから、これを歌います。 少年のように。」


♪ああ、傷つくことなんて、こわくなかった

あの頃の気持ちを取り戻そう♪

♪もう、あの日に戻ること、出来ないけれど

燃えて行く思いは少年のままさ♪


それはアカンて。

もう訳が分からんくらい泣いた。

泣いた。泣いた。

泣いた。泣いた。

泣いた。泣いた。

泣いた。泣いた。泣いた。


これは単なるノスタルジーの涙だけやないねん。

だって、他のお客さんも一杯泣いてんねんもん。

彼の歌声が勝手に心を泣かしよるねん。


ライブの途中、どんどん人が増え、終盤は後ろまで満杯になっていた。

そして、異例のアンコール。


みんな彼が大好きなんだ。


彼の歌は、今までの苦労と、それを乗り越えた勇気をバックにしている。

だから、言葉に嘘が無い。


そして、彼は人の弱さを認め、でも人の可能性も信じている。

だから、いたわりと愛にあふれている。


そして、彼は自分はどうなってもいいと思っている。

だから、カッコなんて一切つけない。


歌声も曲も、もちろん素晴らしいんだけど、もうそういう世界を超越している。

彼の存在そのものが愛と勇気のメッセージだ。

こんな素晴らしい歌い手さんがいたんだ!


もう、僕は彼の1ファンだ。



今回、これを書こうと思って歌とは何かを改めて考えてみた。


漢字の由来は知らないけど、すでに書いてあった。

今まで気づいていなかった自分が恥ずかしい。


歌は、「可」が二つに、「欠ける」が一つ。


人の欠けているところは、共に苦しみを分かち合うけれど。

「出来る」を二つ渡して、前向きな気持ちを取り戻してもらう。


一つの涙に、二つの勇気。

聞き終わった後に、プラスマイナス1の勇気が残る。


それが歌の価値なんだよね。


ありがとう。身をもって教えてくれて。


TAISHO。 最高のステージを、ありがとう!