OLDIES というと、僕の中では1955年~1962年のアメリカ音楽を指す。


14歳の頃、グローイングアップという映画とELVISで大好きになり、以来、30年間ずっとレコード~CDを買い続けている。


今まで、すべてのジャンルの音楽を買い漁って聴いてきたけれど、今では新譜(?)で買うのはOLDIESだけになってしまった(笑)。


なんでこんなに好きなのか・・・


理由はメロディーの良さなど、色々あるんだろうけど、最たる理由は「音に夢が詰まっている」からだ。


それこそ1954年までの音楽は(楽曲としては素晴らしくて大好きなんだけど)大人が聴く音楽だった。

それがロックンロールの登場と共に、チャートは若者のための音楽に塗り替えれた。


街角の黒人ドゥーワップグループでも突然スターになれる時代。

地方のマイナーレベルで小ヒットを飛ばせば、メジャーに買い上げられ、ビルボードチャートを駆け上がる。


それこそ明日のスターを夢見る若者が、歌をうたい、楽器を弾いた。

まさにアメリカンドリーム。。。


この頃の音楽には、その躍動感が詰まっている。

青春の音楽だ。


音にそんな思いが乗るのかどうか、不思議でならないが、

ベトナム戦争に突入していったOLDIES以降のアメリカ音楽は、明るい楽曲でさえも、夕焼けに似合う寂しさがある。



僕の青春の音は、18歳のWANDERERSの解散と共に、閉ざされていた。


それ以降、ロックであることを敢えて否定し、自分の可能性を探すために、色々な音楽に手を出した。

ジャズ、ラテン、ボサノバ、ハウス、ポップス、etc・・・


でも、僕はその間ずっと、

そう、30年間もオールディーズだけを愛し続けている男だ(笑)。

16ビートの男ではなく、8ビートの男なんだ。


そろそろ、自分のルーツを素直に認めよう。

「好き」なものを「嫌い」といって背伸びをする必要は何もない。


長ーく、かかったけど、これを理解するには、やっぱりこの過程が必要だったと思う。

違う自分を探し続けた結果、本当に大事な自分がようやく見つかったんだ。


そして、僕はもう一度青春の音を出す!