僕が今まで見た中で、一番オモシロイと思った映画。

OLDIESファンとしては1955年にタイムスリップできるっていうだけで、狂気乱舞なのに、ストーリーも抜群。

主人公マーティが弾くジョニービーグッドを、電話でチャックベリー本人に(しかもヒットの3年前に)聴かせるなんてOLDIESファンにはムフフなシーンもあったりする。

そんな映画の中で自分が、共感してしまう何気ないシーンがある。

マーティが父親の書いている小説を見ようとして、頑なに拒否されるシーン。
「なぜそんなに嫌がるの?」と聴くマーティに父は言う。
「だって、人に見せて、お前は才能がないって言われたら…怖いじゃないか」

分かる。
痛いほど分かる…。

僕も曲を作って、最初に自分以外の人に聴いてもらう時は、今でも本当に勇気がいる。
それが気に入っている曲であれば、あるほど尚更。
「ダメ」って言われれば、自分が全否定されてるような気がして…(笑)

でも、今はこう思えるようになった。
「自分は好きだけど、この人は嫌いなんだな」って。

そうやって初めの一歩を踏み出さない限り、何も変わらないから…

自分の考えをしまい込んでいるうちは、誰にも伝わらないから…

踏み出して傷つくよりも、踏み出さずに後悔する方が、もっとイヤだから。