過去作品リミックスのSiesta(シエスタ)をアップしました。
この音源は、レコーディング音源は初公開となります。
(それにしても、私、目まぐるしく動いているでしょ。家内からも「あなたは何かが終わったらゆっくりもせず、もう目が次のやることを探している(笑)」と言われております)
この曲を作ったのはまだ90年代で、一人でDTM(デスクトップミュージック)をやっていた時でした。
The Wanderers解散以降、もうバンドはやらないと誓い、いくつかのありがたいバンドへのお誘いもありましたが、頑なにお断りしていました。
今思えばそんなに硬く考えずにやれば良かったのに、とは思いますが、当時は僕なりに心の傷があったということです。
一人で打ち込みで曲を作っていたものの、
ジャズ風の曲なんてとても打ち込みでは再現できない。
そんな風に行き詰まり、この曲はお蔵入りになっていました。
その後、30代になって当時の上司(なんと元メジャーのハードロックバンドのベース)から猛烈なお誘いがあり、上司の誘いということもあり、重い腰をあげてThe Wanderers解散以降、初めて組んだのがこのSunny After Cloudyというバンドです。
当初はビートルズやカーディガンズなどのカバーをしていましたが、ネットでボーカルを募集し、連絡をくれたのがこのボーカルのyukaです。
初めて会ってスタジオ入りした時、このシエスタを聴かせました。
yukaは「表現できると思う」と言ってくれ、正式にバンド加入となりました。
言ってみれば僕の第二の音楽人生の始まりでした。
そこからの僕は、真剣に「世界にない音楽を作ろう」と思って取り組みました。
売れた、売れてないでいうと、売れてません。
でも世界に似た曲がない。
これだけは追求していました。
その後ベースの交代がありましたが、僕のそんな思いを共有してくれたのが当時のメンバーです。
音楽教育もろくに受けず、技術もない人間によく協調してくれたなと感謝しています。
一人でできることなんて所詮限界があって、人が力を合わせるから生まれるものがある。
一人で生きるなんて頑なに考える必要はなくて、人々と共にあることが、この世界に生きている意味。
この曲の仕上がりを聴いて、改めてそんな風に思います。
chuma@WDRS