ボクがエンジニアとして18年試行錯誤して行き着いた、ミックスダウンの方程式を余すことなくお伝えして行きます。


一人の人間の18年分の研究結果です。


DTM初心者の人がこれを読むと、成長を10年は早めることができるでしょう。


本気で言ってます。


それほどミックスダウンは経験だけが物を言う職人技で、法則を編み出すのが難しいです。



では、なぜ教えるか?


こんな苦労をするのはボク一人で十分で、他の人には基本はさっさとクリアして、クリエイティブな世界に行ってほしいからです。




今回は、


ドラム

ベース

ギター

キーボード

コーラス

ボーカル


という軽音楽の普遍的な編成で、回を分けてお話しします。




さて、ミックスダウン。


まず、何からやりますか?






ベースの音を決めることからやりましょう。


あなたの完璧に好きなベースの音です。


ミックスダウンは、絶えず、ベースに対して行います。


たから、まずはベースが大好きな音であることが何よりも大事です。


「ベース」という名前は伊達ではありません。


リズム楽器であり、メロディー楽器であり、一番低い音から、案外高音まで受け持つ、音楽の土台です。




手順としては、イコライザーで音質を調整し、適度な量のコンプレッサーをかけます。


エフェクターをかける(並べる)順番は、イコライザー→コンプレッサーです。




なぜでしょう?


イコライザーで整う前の音に対して音圧調整をしても仕方ないからです。



低音はすごく音圧があります。


低音モコモコの音にコンプレッサーをかけてから、イコライザーで低音を削るとどうなるでしょう?


コンプレッサーのかかり方が無茶苦茶になった上にイコライザーで低音カットするので、非常に音痩せし、輪郭のない音になります。



またイコライザーを掛ける時は、特に100ヘルツ以下の超低域にも意識を払ってください。


カット例↓(ベースが重かったのでカットオフの位置が高く、量も多め)



あまり聴こえない音なのでモワモワしていることが多いです。


そうなるとミックス全体からタイトさが無くなります。


仕上げの一例↓レコーディング状態によって違うので、自分が好きな音に。


事例2↓同じベースでも、曲によってこんなに違う。




ベースの大好きな音を決めたら、それは自分を信じてもう動かさないでください。


途中で基準を変えると全部のバランスが崩れ、ミックスの泥沼に入ります。


chuma@WDRS