こんにちは、心理セラピストのたなだかつひこです。
「月曜日の朝、会社に行かなくちゃいけないのに、身体が重くて起きられない・・・」
「週末はいつも家で一日中寝て過ごしている・・・」
「寝ても疲れがとれない・・・」
「今まで全力でがんばってきたのに、もう気力も体力も尽きてしまった・・・」
「自分は一体、何のためにがまんしてここまでやってきたのだろうと思うと、なんだか虚しくなってきた・・・」
「人の面倒ばかりみるのは嫌だっ! もう我慢できない!!」
・・・・・等など。
もしかして、あなたはいつも“疲れて”いませんか?
そんなとき、決してあなたの力が不足しているわけではありません。
あなたのがんばりが足りないのでも、年齢のせいでもありません。
もう、十分すぎるほどがんばったから、
限界を超えて我慢を続けてきたから、
身体や心に「もう限界だ!」という警告サインが出ているのです。
あなたがいつも“疲れて”いるのは、もしかすると、“燃え尽き”の症状によるものかもしれません。
なかなか受け入れがたい事実かもしれませんが・・・・・
人は何もしていないのに、“燃え尽きる”ことはありません。
“燃え尽き”やすい人に共通するのは、大変な頑張り屋さんであることです。
そして、“燃え尽き”てしまう程の大変な頑張り屋さんに共通するのは、“つらい子ども時代”を経験していることです。
“つらい子ども時代”とは、18歳になる頃までに経験した以下のような成育歴を指します。
・ 抑圧的な家族(「とにかく我慢」「誰も弱音を吐かせてもらえない」「誰も泣かない」「誰も助けを求めない」)
・ 完璧主義の家族(「きちんとやりなさい」「ちゃんとやりなさい」「ちょっとした失敗や間違いもダメです」「もっと、できるでしょ」「まだ、できるでしょ」)
・ 世間体や他人の評価を気にし過ぎて表面的に取り繕う家族(「家族の良い所だけを見せる」「家族の悪いところは絶対に見せない」)
・ お金・仕事・学歴ばかり重要視する親(「子どもの個性や価値観を尊重できない親」)
・ 期待が大きすぎて期待に応えるのが困難な親(「これ位はできて当然」「どうしてあなたはできないの?」「良い大学に入って当たり前」「医者になって当然」)
・ 親による暴力や暴言、ネグレクト(放置、無関心)
・ 家族や身内からの性的虐待やハラスメント
・ 十分な食事や服装、医療ケアを与えられなかった
・ よく怒りが爆発する親(「些細なことですぐに怒鳴るお父さん」「虫の居所が悪いとキレるお母さん」)
・ 両親の夫婦仲が悪い(「両親のケンカ、別居、離婚」「母親から父親の悪口を聞かされる」等)
・ 嫁姑の仲が悪い家(「お母さんからお婆ちゃんの悪口を聞かされる」等)
・ 親が浮気・不倫している
・ 思いやりや優しさを互いに表現しない家族
・ 子どもや配偶者のことを批判・否定ばかりする親
・ 子どもの失敗や間違いをからかったり、揚げ足をとる親
・ 他人や兄弟姉妹とよく比較された
・ 男女間や兄弟姉妹間で違った扱いを受けた
・ 幼少期に養子縁組に出された
・ 厳し過ぎる受験勉強やスポーツの指導、体罰
・ 親が病気がち、または留守がち(病気/留守だからダメなのではない。子どもの情緒的欲求を満たせていないことが問題)
・ 親子関係が逆転している家族(「子どもが面倒をみないといけない親」「かわいそうな親」「頼りのない親」「病気の親」など)
・ 親や兄弟姉妹が精神疾患(うつ病、統合失調症など)、身体・知的障害を抱えている
・ アルコール中毒・薬物依存の親、酒癖の悪い親
・ 身内に自殺(未遂)者がいる
・ 身内に犯罪者(前科者)がいる
・・・・・等など。
“つらい子ども時代”を経験した人に共通するのは、
■自分の責任でないことまで引き受けて、一生けんめいやってしまう。
■周囲の期待に応えようとして、限界を超えてがんばり過ぎてしまう。
■「人の期待に応えたい」「困っている人を助けたい」と思っている。
■つらい状況でも弱音を吐かずに耐えるのが良いことだと思っている。
といった性格上の特徴です。
「人の期待に応えたい」「困っている人を助けたい」と一生けんめいがんばるうちに、いつのまにか自分自身が疲弊して、“燃え尽き”が起きてしまうのです。
“燃え尽き”が起きているときに必要なのは、「早く元気に戻らないと!」と急ぐことではありません。
「この程度のことで弱音を吐いてはいけない!」と自分に厳しくすることでもありません。
大切なのは、進行しつつある“燃え尽き”のプロセスをストップして、うつ病や心身症(注:心のストレスが身体症状として表現された病気)を未然に防ぐことです。
“燃え尽き”が進んでくると、人と関わるのがだんだんと面倒になってきて、すると、孤立しがちになります。
今まで好きだったことや楽しかったことにも興味が持てなくなり、だんだんと生きているのがしんどくなったり、虚しくなってきます。
それらは、うつの初期症状です。
ちなみに、過労(働き過ぎ)だけが原因でうつ病になったりはしません。
もしそうだったら、創業期のベンチャー企業の社長達は皆、うつ病にならなくてはいけませんが、実際にはそうなってはいません。
「過労が原因でうつ病になった」という人のうつ病の本当の原因は、<もし、人から認めてもらえなければ、自分には存在する価値がない>という恐れを抱えながら、何とかして恐れている状況が現実化しないようにと、自己の限度を超えて無理のある働き方を続けたことにあります。
言い換えると、自らが欲した理由で自己一致した働き方ができている場合には、多少の過労が続いたとしても、それだけの理由でうつ病になることはありません(内因性のものは除く)。
だからと言って、働き過ぎは健康と家族の幸せに良くないですから、気をつけて下さいね。
“燃え尽き”の進行をストップさせるためには、まず、“燃え尽き”が起きていることに気づくことです。
しかし、ここでも「否認」の壁に直面します。
「この程度のことで弱音を吐いてはダメだ」と自分を責めたり、自分を周囲と比べて焦りを感じていたり、周りへの不平・不満や怒りを募らせているときに、自分の限界を認めて休みをとることや、人に助けを求めることは、決して容易なことではありません。
しかし、いくら問題を否認したとしても、身体はとても正直なので、「週末を一日中寝て過ごしている」「一晩寝ても疲れがとれない」「首や肩がひどく凝っている」「原因不明の頭痛や症状に悩まされている」といったときは、“燃え尽き”が起きている証拠です。
さらに、“燃え尽き”の問題を根本から解決するためには、その隠れた本当の原因である「共依存」の問題に取り組まなければなりません。
「自分を犠牲にしてまで他人のために尽くしてしまう」「周囲に合わせて『いい人』を演じる」「人の期待に一生けんめい応えることで、ようやく『自分はOK』だと思える」・・・等など、それらは典型的な共依存のパターンです。
一生けんめい努力することや人の役に立つことは素晴らしいことですが、その動機が「自分のことをOKだと思えるために」「もし、できなかったら自分はダメ」というのでは、いつか無理のあるがんばり方に圧し潰されて、心と身体が悲鳴をあげ始めます。
“燃え尽き”から回復するため、“燃え尽き”を予防するためには、「共依存」の問題を解決する必要があります。
それは、すなわち、「人生を自分自身の手に取り戻す」ことを意味します。
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心理セラピスト 棚田克彦