全羅北道 完州郡の参礼駅を起点にした散歩最後の私的ハイライトは「飛飛亭(ビビジョン)」というあずまやからの風景。新旧二つの橋が一目で。ハンヌネボイルゴッ!
目の前の万頃江(マンギョンガン)にかかる二つの鉄橋。右手が廃止されて役目を終えた「旧・万頃鉄橋」
左手が全羅線の複線電化にあたり2011年6月に作られた「新・万頃鉄橋」。全羅線の益山から全州に向かう電車は全てこの橋を渡ります。
旧・万頃鉄橋の近くに行ってみましょう。
旧・万頃鉄橋は1912年の日本統治時代に完成。最初は木製の橋だったようですが、1928年に軌道を広げる際、鉄橋に架け替えられました。
役目を終えた後、地域の再開発のため取り壊し撤去される予定でしたが、完州郡が文化財的価値が高いと主張して認められ、2013年12月にやっと登録文化財に指定され保存が決まりました。完州郡、アッパレ!!!
ご参考まで、文化財登録された際の告示文にあった説明(Google先生翻訳に最低限の修正を加えました。)
「万頃江鉄橋はスチールガーダー形式の鉄道橋で橋上部構造と橋脚との転位は、一般的な橋梁形式であるが建設した際は、漢江鉄道の次に長い橋であった。万頃平野の農産物搬出のために1912年全羅北道軽便鉄道株式会社を設立し、イリ(現在の益山)~全州間軽便鉄道を開通しながら木橋で作ったが、 1927年湖南省の農産物搬出の重要性を認識した日帝が軽便鉄道を国有化し、一般鉄道で広軌化しながら、 1928年に鉄橋に竣工されているなど、日本植民地時代、当時湖南平野米収奪の歴史を大事にしている証拠で歴史的価値が高い」
はいはいww さて、二つの鉄橋が一目で眺められる東屋「飛飛亭(ビビジョン)」。東屋からの風景を見ることが「飛飛落雁(ビビナガン)」。村の名前、レストラン、カフェの名前は全てこのあずまやに由来してたんですね。
李氏朝鮮時代、ソンビたちはこの「飛飛亭」で「飛飛落雁」をしながら酒を酌み交わして楽しんでいたそうです。「飛飛落雁」とは「塩やジョッカルを運ぶ船がひっきりなしに行き交う寒川(ハンネ)の白砂の岸で雁が羽根を休める姿を眺めること」とビビジョンマウルの公式サイトに説明されていました。なんとも風流な場所だったのですね。
(※寒川=水の冷たい川の意味)
白砂の川岸は50年くらい前までは見られたそうですが、護岸工事の進んだ今、雑草や葦に覆われその面影を見ることはできません。
いやいや、現代版風流な風景が見られたからいいんです。だってこれですよぉ~。ブログの画像サイズ制限があり、そのままのサイズでお見せできないのがとっても残念。一番上の写真をもう一回登場させちゃおw
参礼駅を起点にした散歩はこれでおしまいです。参礼駅・旧参礼駅・後亭里→参礼文化芸術村→農家レストランビビジョン→旧・参礼揚水場→カフェビビナガン・給水塔展望台→飛飛亭→旧・万頃鉄橋と廃軌道(この記事)を見て回りました。ネット検索を繰り返しかなり下調べをして考えたコースは既に完州郡おすすめの散歩コースになっていたんですね。あはは
鉄道マニアの人もそうでない人も、是非是非いらしてみてください。全州から一駅8分の参礼駅から頑張ればほぼ徒歩で回れる範囲に集中してるので、割と手軽なコースだと思います。それと、益山→全州の全羅線にご乗車の際は是非右側の席に陣取って!参礼駅を過ぎて鉄橋を渡るとき、古い鉄橋が見えますよ。
グーグルマップにピンを指してみたのでリンク先でご覧下さいね。もしかしたらパソコンでないと見られないかもです。
全羅北道完州郡 参礼近代文化遺産散歩コース
またこんな散歩コース見つけに行きたいなぁ~。
ながながと最後までおつきあいくださり有り難うございました。
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