◇Vtuberの概要
自らが顔をださずに、アニメ調のアバターなどを使って動画出演します。この技術は、ゲームやアニメーション制作にも使用されていて、視聴者に臨場感を提供できる、配信&放送エンターテインメントの一つです。「トラッキング」と言う、カメラで撮影した人の動きとPCの中の絵を同調させるしくみで、聞いたことがあると思いますが、モーションキャプチャーと同じです。
PCカメラに写した自分の表情を、ブラウザ上のアプリ、もしくは、PCにインストールしたアプリケーションを経由させ、そこに用意されたキャラクターと自分とがシンクロします。これらを録画してYouTubeで「配信」したり、「生放送」することができます。登場するキャラクターは、アバター(分身)、モデル、フィギュア、キャラクター・・・などと、様々な呼び方がされています。
・紹介動画(46秒)
・どうやってやるのか?
WEBサイトのサービスを利用する方法と、もう一つは、専用のアプリケーションをパソコンにインストールする方法があります。とにかく手軽に行いたいという方は、V-TuberのWEBサイトを利用してください。※下に「FaceVTuber(フェイス・ブイ チューバー)」のサイトを掲載しました。
・用意するものは「PCカメラ」です。
詳細なトラッキング(表情・動き・を拾う)を行う為には、高画質記録ができるWebカメラがお勧めです。または、あらかじめノートPCに搭載されているカメラでも可能です。欲を言えば「300万画素以上、 HD720p 以上」の性能が無難です。このWebカメラは、数千円~数万円の物まであり、数千円で安いものが、特に悪いという事はありません。ここは、各々で検討してください。
◇V-Tuberサイトバージョン(ブラウザ型)
・FaceVTuber(無料) https://facevtuber.com/
生放送には使えませんが、録画用として力を発揮します。とにかく簡単に導入できます。登場させるオリジナルモデル作成をしたいときは、別サイトにて紹介されています。低スペックなPCでも使えるのが醍醐味です。カメラをつないでいなくても、このサイトを開けば、右側のキャラクターをマウスで動かすことができます。試しに遊んでみると面白いです。
◇V-Tuberアプリケーションバージョン(インストール型)
・Hitogata(無料) https://sites.google.com/site/vhitogata/
放送する場合、他のアプリケーションを併用させます。その為のクロマキー機能(グリーンバックなど)が付いています。モデルのカスタマイズもでき、推奨環境は、Windows Vista 以降(64bit)/.NET Framework 4.6.1以降 Microsoft Visual C++ ランタイムコンポーネント/DirectX11となっています。
・FaceRig (有料・約\1580-)
https://store.steampowered.com/app/274920/FaceRig/?l=japanese
本格的なソフトです。PCのスペックさえクリアーしていれば、お勧めです。
PC、携帯どちらでも使用でき、30fps(1秒間に30コマ)で取り込めるWebカメラが必要です。放送はもちろん、SkypeのTV電話機能にも使えます。使用PCの最低:スペックは、OS: Windows® 7それ以降、プロセッサー: Intel® Core™ i3-3220および同等のプロセッサー、メモリー: 2 GB RAM、グラフィックス: NVIDIA GeForce GT220および同等のグラフィックアダプタ、DirectX: Version 9.0、SSD/HDDの空き容量は3GB、サウンドカード: DirectX 9.0c互換のサウンドカードとなっていてさほど、高スペックなPCでなくても行けそうです。※Windows7が作動していれば、ほぼ環境的に気にすることはありません。もし、警告が出るなら、intelのサイトから足りないものをインストールしてください。
キャラクターの変更は、あらかじめ付属されていものと、別途購入することができます。そして、PC内でアバターが、フォログラフのタッチパネルを操作したりする特殊効果やアイテムが、サイト内で安価に入手できます。
・3tene(ミテネ)(無料) https://3tene.com/
録画用です。OS Windows7、Windows8、Windows10 (Mac版も提供予定)<推奨> GeForceなどのグラフィックボードが搭載されていることです。 ここも参考になります→https://store.steampowered.com/app/871170/3tene/?l=japanese
・3tenePro(無料・有料) https://3tene.com/pro/
プロ版なので、全身キャプチャーで放送できます。フル装備で配信機能を利用する場合、年間5万円ほどで提供してもらえます。「3tenePro+Live2D」の自体の値段だけであれば、現在、\980ですが、通常は\2160となっています。
◇お気に入りのキャラクターを使いたい。
WEBサイト上に、「2D」&「3D」問わず、多くのキャラクターが配布されています。例えば、アニメーション作成ソフトの「MMD」で使えるキャラクターは数多く存在しますが、この拡張子は「.pmd」と言うもので、アプリケーションによって取り込めない場合もあります。各プリケーションに合わせて、オーサリングが必要になるこもあります。例として「PMCAで3Dモデルを作ろう!!」このような、ノウハウサイトがあります。
◇自作キャラクターを作りたい
上記のソフトで紹介されている範囲でも、一通りのことはできますが、更にオリジナルに拘るのであれば、ここから先を参考にしてください。キャラクター(アバーター/フィギュア)作成は、下記のアプリケーションがお勧めです。
Blender(無料) https://www.blender.org/
基本は3DCGですが2Dも作れます。モーション作成を含め本格的
Live2D(無料版あり) https://www.live2d.com/ja/
2Dのアニメーションソフト、同サイトに キャラクターダウンロードあり
VRoid Studio(無料) https://vroid.pixiv.net/
絵を描くように3Dモデルが作れます。あらかじめ用意されたキャラクターもあり、パラメータで体系や表情を変えたり、最初から自分で描くことができるアプリケーションです。
◇高レベルな配信をしたい(制限なくキャラクターを動かしたい)
3teneProのサービスは、サポート体制があるのですぐに開始できますが、これらを、個人で構築することもできます。その場合「Unity」と言うゲームエンジンを使います。Unityを使いこなすには、最大級でプログラミングのスキルが必要ですが、そこまでしなくても高度なことができます。やり方を掲載している動画やサイトが、ネット上に数多くあります。
以上が、大まかなVTuberの概要です。
◇編集後記
個人的に、アニメキャラクターには興味なかったのですが、かなり慣れてきました。
各アプリケーションについて、さほど詳しくないので、もしかして、誤情報を記載していることがあるかもしれませんが、何を使い、どうやっているのかの、入口にはなったと思います。個人的に注目している物は、有料版のFaceRigです。
これらのトラッキング機能は、上記のような使い方で広がりつつありますが、更に「AI」を取り入れ、それが、自動運転の技術に転用されたり、建物の入退場のセキュリティー、医療やさまざまな方面で飛躍してゆきます。高性能なカメラで読み取った情報が、アプリケーション自らが人間のように学習を繰り返し、アップグレードして行くことになります。これらの技術は、エンターテインメントにとどまらず、生活の一部になって行きます。