ラツィオ州ピーリオ マチョッカ訪問 ③ | トレジャーのブログ~Bom・ba・ba・ba~

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こんにちは!いよいよ今月から新規のワイナリーが入荷します!各地での試飲会なども盛りだくさんなので、マチョッカの記事は終わらせなくては…
というわけで、第3回目は楽しみにしていた夕食と食事をしたレストランの女性オーナーから聞いたピーリオのお話について書いていきます!

マリオが夕食の場として予約してくれていたのはピーリオにある「casa massimi」という可愛いリストランテでした。非常に評判の良い新しいお店で、地元民、観光客問わず人気のリストランテだそうです。一同時間通りに向かったのですが、やはりそこはイタリア、お店の前の門に鍵がかかっており開きません笑

マリオが電話をするとやっとオーナーのマリアが出迎えてくれました。まだテーブルの準備等があるようなので、暖炉の前でスプマンテを飲みながら食事の準備を待つ事になりました。



白を基調とした内観。レストランって雰囲気よりも家庭的な印象でとても落ち着きます。



暖炉の火は本当に雰囲気を盛り上げてくれますね。



マリオがチェザネーゼのバックヴィンテージを抜栓してくれています(^^)

準備完了したので2階にある席に向かいました。
お料理はお任せでどんどん出てきました。
順番に写真です。ちょっとしつこい枚数ですがすべてアップします!



アーティチョークとカリフラワーのフリット
衣もおいしい…アーティチョークは味が濃いのでシンプルが一番です!



幅が10cm以上ありそうな大きなモッツァレラブッファラ。
しっとりミルキー。大きいって良いですね…




アーティチョークとジャガイモ(たしか…)のフリッタータ。
トロトロで美味です。



鶏肉と内臓のパイ包み焼き。
中世の貴族に使えていた人々がよく食べていた料理。主人たちは肉の部分しか食べないので、使えていた人たちは捨てるはずの内臓を使ったそう。内心では内臓部分の方がおいしいが貴族には勿体ないと考えていたそうです笑



店主のマリア。
どこかのワイナリーの女性に少し似ている気が…。料理を1品1品しっかりと説明してくれました。マリオとも立ちあげからの中だそうです。ちなみにマリオは白い内観には反対だったそうでこの夜もぼやいていました笑
モノクローモの青が好きな男なので仕方が無いですが(^^)



パンチェッタとポモドーロのタリオリーニ。
こういうシンプルなパスタが食べたかったのでメチャクチャ嬉しかったです!





牛と野菜のボッリート。
豪快な大きさと盛り付けです!下写真のサルサヴェルデをたっぷりと添えてもらいました。イタパセとハーブ、卵黄で造られており少しモッタリした質感。酸味もありお肉が進みました。


マチョッカのチェザネーゼ・チヴィテッラの2005年。
残り3本のうちの貴重な1本を開けてくれました。現行のヴィンテージを何度も飲んでいてずっと思っていましたが、熟成すると化けます!濃いめのリキュール感とダシ感が香りに充満しています。まだまだ元気な果実味は角が無く喉を滑る味わいがたまりませんでした。

マリオとデニーズのいきさつや、ピーリオの街の話しなどを料理と一緒に十分に堪能できました。マリオとも少しづつ打ち解けられ有意義な時間でした。

この店はピーリオの歴史資料館のようなスペースもあり、食事後にマリアが案内をしてくれました。




キリストが誕生した日を再現したジオラマ人形。とても可愛い雰囲気で見入ってしまいました。

人形達にそれぞれのストーリーがあり、彼はキリストが生まれてお祭り騒ぎの町の中、ただ一人気付かづに寝てしまっていた、という設定だそうです笑




歴史的な価値のある大きな絵画や100年以上前のイタリアの雑誌に書かれていた日本を紹介する記事もありました。なんだか不思議な感覚です。



かつてのピーリオの村役場に使われていた名簿のような物。マリオのひいおじいちゃんの名前が書いてあり驚いていました。



1日の疲れが吹き飛ぶような素敵な食事と町の歴史に触れる事ができ大満足で宿へと帰りました。
やっぱり現地の料理はレストランでもシンプルに提供しているのが逆に良いですね。
夜の街並みもとてもきれいで、治安も良さそうです。またきたいと思える素敵な町でした。

翌日は朝一にピーリオの町をマリオに案内してもらい、フィレンツェへと帰って行きました。
ローマまで送ってくれたマリオにも、アテンドしてくれた小川さんにも本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございました。

イタリア出張のお話まだまだ結構あるのですが、次回からはトレジャーの新しい生産者のご紹介をしていきます!

長いブログ読んで頂きありがとうございました