物を捨てられない女たち② | 創造と表現の喜びあふれる人生へ意識のエスコートを……氷室ユリのブログ@福岡

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自分を自由にできるのは本当の自分だけ。アート、香り、カードワーク、そしてモノヅクリを通してあなたの世界に輝きと深化を。

同タイトルの前記事が、想像以上の反響で……
個別のメッセージも頂き、ビビりました。Σ(´∀`;)
お読みいただき、ありがとうございます。

※前記事は、最下部にリブログでリンクしています。
ぜひ、まずはそちらをお読みください。


捨てられない、片付けられないというフレーズに
こんなにも反応する人がいるんだー、と驚きました。

また、SNSでのコメントや、そのメッセージなどで、
記事の表面的な部分だけが、私の思惑とは別の方向に
単独で歩いている感じがするときもあり
これはこれで由々しきことであるな~、なんてことも思いました。

断捨離という言葉が流行っているのはここ6年ほどですね。
もとはヨガの修行からの言葉ですが、
「断・捨・離」として2010年の 流行語にも選ばれました。

独自の片づけ法が世界中で注目されている、片づけのプロ
「こんまり」さんこと近藤麻理恵さんの著書がアメリカ本国のAmazonで
売上ナンバーワンをとったのも記憶に新しいかと思います。

大々的な断捨離とまではいかないかもしれないですが、
私もこの風潮に幾許かの影響は受けました。

同時に、違和感も感じました。

昨年、こんまりさんのドキュメンタリー番組を見ました。
どんな捨てっぷりなんだろう、と、好奇心で見てみました。
違和感の解消もできたらと思っていましたし。

ある奥様が、家の片付け指導をこんまりさんに依頼します。
家は少しずつきれいになります。
だけど、反面、ご家族みんなが巻き込まれていきます。

ご主人がある日、こんまりさんにこう言います。
「なんでもかんでも捨てろって言わないでください。
 妻はそれでいいかもしれないけど、私はイヤです。
 捨てたくない物も、今の心地良さというものもあるのです」

詳細な文言は忘れましたが、こんな主旨だったと思います。

私の違和感は、このご主人の言葉に集約されていました。

雑誌に載っているような部屋に憧れる奥様の気持ちも
わからないでもないのです。
断捨離ブーム、今をときめくこんまりさんの力を借りて!
素直にそう思ったのだと思います。

でも、そこに参加させられているご主人の本当の気持ちは
明確に、「捨てたくない」というものでした。

そこで、こんまりさんはこう言います。
「捨てることが目的ではないのです。
 ご主人の仰ることもよくわかります。
 だから、その方にとって一番心地良い空間や環境を作れたら
 それがいいと思っています。
 ご主人の物には手をつけないようにしますね」

これも、正確な言葉は覚えていませんが、主旨はこんな感じでした。

ご主人は、「うむ」という感じで、一礼してその場を離れていかれました。

そっか。なるほど。
私の違和感は、消えていました。

その人の、最も心地よいと思える空間や環境にすること。

シンプルですね。ただそれだけのことです。
不便なことや、苦笑することもあるかもしれませんが、
その暮らしが気に入っていれば、それでいいと思います。

実は世の賢人と言われる人や発明家、やり手と呼ばれる人たちの
書斎やデスクの上が「こ、これは(^_^;)」というほど
驚異的に乱雑なケースもこの世には多く、
会議のブレインストーミングのように、
カオスがもたらす創造力も世界には必要です。

もちろん、混乱も乱雑も程度モノですが(;・∀・)

前記事においても、私は「片付けろ」とも「捨てろ」とも
書いた覚えはありません。

だけど、「片付けられない・捨てられない」→「ダメ、良くない」
こんなふうに思われた方もいたのかもしれませんね。

情報過多のこのご時世、断捨離もブームになり、
それをお仕事にしている方もいらっしゃいます。
ともすると、その情報やブームに振り回されて、オートマチックに、
「片付けなければならない」「捨てなければならない」
こう思っている方もいらっしゃるような気もします。

だとしたら、それは違うんじゃないかなぁと思います。
片付けたいのか?
捨てたいのか?
どんな環境にしたいのか? それは本心か?

その部屋の状態が、その人を表わす、というフレーズを、
時々、見たり聞いたりします。
誤解を恐れずに書きますが、私個人はそれを
ちょっと一方的な意見だなぁと思ってみています。
そんな決めつけや、AだからBである、という定義付け、
他者のウィークポイントにフォーカスした理論は好きじゃないのです。

もちろん、その意見と私の気持ちと、良いとか悪いでもないので、
いろんな考えがあっていいし、取り入れ方も自由です。
ただ、今のブームに強いられての片付けや捨てる行為は、
ちょっと自分の心の声と相談する時間をとってからでもいいかな、と。

なーんて書いてると、「このままでいいや~」ってことにもなるかもですね。
ええ、もちろん、それでもいいと思います。

ただ、現状があなたの大事な何かを奪っているとか、
今の環境があなたをひどく苦しめている場合は、また別問題。

そんなお話を、次回こそは書きたいと思っています。
今回はちょっと番外編っぽくなりました。

片付けたいから、片付ける。
不要だと、腑に落ちているから、捨てる。
シンプルです。

何をするにも、まずはあなたのハートの声、大切にしましょう(*^_^*)