ヱヴァQについて。初日に見てきたので、ようやくだけど感想まとめ箇条書き。
以降ネタバレなので未見の方は全力回避推奨です!




















--------------<以下ネタバレ!>----------------------------
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さてはて、ここからです。


・最初の巨神兵、初見なのですが(博物館行けなかったorz)、ほとんど今回の実写パートでしたね><; レイ役・林原さんの語りじゃどうしようもねえ>< 神の存在の危うさがここでわざわざ語られる、それもエヴァの原型の一つである巨神兵を使って…というあたりでもうここも含めてヱヴァQなんだなとも。ソフト化の際は是非一緒に収録してほしい…><

・さて、今作のキモはやはり、度肝抜く14年後設定。もうこの時点で完全にヤられた…!現行のガンダムW小説版じゃないんだから(見てないけど)、というのが真っ先に浮かびつつ。でも00とかギアスとかゼロ年代後半のクール分割ロボットアニメも連想…そういう意味ではベタではありましたか;

・でも、そこ抜くとやっぱり24話を換骨奪胎してる話がQなんだな、とも。冒頭&前日TV放映のアスカの改弐とマリの八号によるアルミサエルっぽい11番目の使徒戦含む宇宙での初号機奪還は22話23話のエッセンスだったり(20話のサルベージも込みか)、23話のレイというかアヤナミシリーズのネタバラシだったり(冬月先生が将棋しながらというのが興味深い)、量産してっぽいエヴァとか崩壊した巨大綾波ってかリリス?とか絶望シンジはEOEぽかったり、24話を軸に旧作の要素はあらかた片付けた感じか。

・しかしヴンダー凄え。撃破した12番目の使徒戦の豪快な戦いっぷりはもちろん、擬似シン化を超えたエヴァ13号機にも迫るなど、戦力として申し分無し。最後まで見るとどこでどうやって作ったんだ感もあるけど;

・初号機はヴンダーの動力源にされ、単体行動不可、まさにヒーロー(主人公機)不在のウルトラQ状態。ちなみにヴンダーの初見感想は「遂にスパロボ運用可能な戦艦がエヴァにも!」だったけど、よく考えたらこれ使ってると初号機は使えんのか>< 最終作ではどうなんのかな…。

・旧発令所メンバーは老けたな…しかし皆カッコ良くなった^^ ミサトさんだけでなくてなw 結構リッちゃんがツボだった^^ ヴンダー含め、大人たちが戦力として全力で戦ってる感(子ども任せでなくてね)。ミサトさんは自分がシンジの決断=ニアサードインパクトを後押ししてしまったことを背負い込んでいるのかな…故の「何もしないで」なのか。ところで名前だけ出た加持さんは?

・ヴンダーブリッジクルーの新キャラたちはまだまだ染み込んで来ないな…つか出番少ないよ>< 1番印象深いだろうサクラ嬢含めシンジのヴンダー離脱後はほとんど出番無いし…。最終作でしっかり掘り下げられるのかな?(それともスピンオフか??)

・ヴンダー離脱以降のジオフロントでの話は特にそうなんだけど、今作はあまりにシンジ視点で、シンジの決断一つが人類を滅ぼしかけたとか、非常にセカイ系っぽい雰囲気が…; 冬月との積み将棋とかカヲルやアヤナミ(仮)とのコミュニケーションはあるんだけどね…。凄まじく孤独感煽られたり、エヴァに乗れ乗るな的な追い詰められっぷりとか、雰囲気的にぶっちゃけ旧エヴァ終盤の感覚を思い起こされる><

・そんな中でのシンジのカヲルとの触れ合いは、観てるこちらが旧作のイメージを負い過ぎてたせいか、孤独感とニアサードインパクトを起こした罪の重さとに潰されそうな中カヲルに言い寄られているシンジがひたすら心配というか、カヲルに騙されてるくらいのヤバさを感じながら観てしまった…。実際カヲルに決断を委ねて暴走したシンジはフォースインパクトを引き起こすわけで…アスカの「ガキシンジ」が非常に刺さる展開><

・んで、カヲルの言動はそういった結末にシンジを導いてるようにも見えて、だから自らDSSなんちゃらて自爆用首輪を受け取ったり槍の解釈に困惑し切っちゃったり最期で旧作よりもポジティヴに自死を選んだりしたあたり、観た直後は消化しきれなかった…んだけど、カヲル役石田氏のインタビューとか、劇中の「僕は君に会うために生まれてきたんだねぇ」て述懐を踏まえると、旧作との繋がりはあまり無くてやっぱり別物として考えた方が良さそうかなとも。カヲル自身の知る仕組まれた運命(ゼーレからのシナリオ?)にフォースインパクト発動は無く、心底シンジを救おうとして、故の動揺と死の決断だったのかな、的な。

・今回も何処から何処までがゼーレのシナリオでゲンドウのシナリオなのか、それを何処までカヲルが知っていたのか、非常にわかりづらいんだけど、わからないまま終わった旧作よりヒントは多いように思う。わからないなりに現時点の個人的見解をまとめると、①ロンギヌスの槍を2本用意していたのはゲンドウ(カヲルのリリンの王て発言から)でこれはカヲルの想定外②ゼーレはフォースインパクト中に退場(ゲンドウの我々に文明を与えてくれた的発言からゼーレ=旧作の第一始祖民族?)③カヲルの自死でフォースインパクト中止後も続くゲンドウのシナリオ、この三点から、「ゼーレのシナリオは2本のロンギヌスの槍によるフォースインパクトで、カヲルもゼーレに騙されていた。ゲンドウはゼーレの傀儡としてフォースインパクトを準備しながら、阻止のためにカシウスの槍と初号機をヴィレに託し、またシンジとカヲルの心情を巧みに誘導し、ゼーレを騙して退場させた後フォースインパクトを阻止、自らの補完計画=ファイナルインパクトを目指している」かなと。

・ゲンドウの計画は、邪魔なゼーレを排した後のロンギヌスとカシウスの2本の槍による補完計画発動=カヲルがシンジとやろうとしていた人類救済、と思われるけれど…ゼーレが退場し最後の使徒も倒されたことで、新劇ヱヴァの敵はゲンドウ1人に絞られたと思う一方、冬月先生の言動などただの悪役ではないのは明白なので、ゲンドウ役・立木さん同様、最終作でのゲンドウの終焉に注目しております…!

・今回のシンジは何かとまさにガキっぽいというか他人に色々寄りかかりながらのくせに自分の考え中心に動いてるんだけど、14年経った実感の無いまま破の延長の感覚であれば仕方ないというかもっと周りの連中気遣えよと^^; まぁ大罪人中の大罪人だから、仕方ないとなるのが新劇ヱヴァの世界観でもあるか>< シンジ役・緒方さんのインタビューとか見てると、破の成長がむしろ今作ではシンジを増長させ追い込んでいる感も…>< 最終作ではシンジは自分の決断(の責任)を背負えるようになるのかな…。

・そんなシンジをひたすらはたき続ける役割の式波アスカさん…肉体は14歳でも精神は28歳でエヴァパイロットとしてヴィレの中核として色々背負い続けてきたせいか、キッツイキッツイ…。一方で、それでもシンジを待ち続けていた感もあり、だからこその蹴倒してでも立たせて共に歩ませるラストシーンなのであって…。シンジの希望はきっと、共に歩もうとするアスカであり、恐らくは共に罪を背負っているミサトなのかな、と。こちらも最終作に期待大です。

・で、真希波マリさんはなんか今回も影薄いぞっと…。完全にアスカのサポート役合点承知なんですが、まぁ要所要所で色々押さえてるのでむしろ萌えましたw 特にゲンドウ君とかw 最終盤で戦闘中にアスカと共にアヤナミ(仮)に声かけしたり、カヲル死亡後のシンジを救い出したり、やっぱり新劇ヱヴァのキモを押さえてるのは彼女(の強さ)なんだな、とも。最終作では彼女の目的もわかるのだろうか…。

・最後にアヤナミレイ(仮称)…ぶっちゃけ旧作の3人目相当のキャラなんですが、旧作がある種のオリジナルである2人目に引きずられっぱなしで終わったのに対し、今回は完全に別キャラとして自分のドラマを持っている感…。命令に従うしかなかった彼女が、マリとアスカに声かけされて終盤にエヴァ9号機を捨てた辺りは、やっぱり最終作を期待させるものでしたね…。

・今回は総じて、序破急の急で〆に向かって、というより、起承転結の転で一回落ちるパートだったんだよなという感が強いんだけれど、それだけに、後は跳ね上がるだけという感じで、最終作への期待は高まりますね…。特に今回、旧作およびEOEの感覚を想起させる部分というのはあえてのことで、むしろ最終作でそこを超えていくための準備だと感じたので、とにかくEOEレベルまで追い込まれたシンジがどう立ち上がっていくのか、そして恐らくはその先に立ちはだかるだろう最後の敵・ゲンドウとどのように向かい合うのか、今はただ楽しみにしたいなと。

・あと各種エヴァについて。バリエーション多彩な改弐号機および8号機が素敵。アスカ版ザ・ビーストの猫化弐号機とかはやり過ぎ感も^^; 旧作の量産機っぽくもある9号機やタンデム型4本腕でかつネガ初号機的な13号機(山下いくと氏の小説各作を思い出さざるを得ない!)とか、奇怪さも目立つけどそれもある種エヴァだしねぇ…(だから総作監本田氏なんだろうねぇ…><;)


・とりあえずはこんなところで。他の方の感想見て思い付くところがあったらまた考えよう^^;