劇団宇宙キャンパス共演者伊勢参所属。石川毅、品川ともみ参加。偉伝或〜IDEAL〜『生贄姫 黄泉比良坂』@ラゾーナ川崎プラザソル

参くんとの唯一ご一緒した『草莽崛起』(アンサンブルの面子が豪華過ぎたでお馴染みの^^;)の時にお話聞いて団体の存在は存じ上げていたし、なんなら以降身内の色んな方々が出てるだのなんだのありましたが、今回縁あって初めて拝見するくだりとなりました。10年越しですってよ奥さん!


『Sword Performance Team』を謳うだけあって、剣殺陣を中心にダンス等身体表現を存分に取り入れたステージで、2時間動きっぱなし戦いっぱなしでした。カーテンコールで「地獄」と表現するのがよく判る(>_<)

いづくも同じと思うけど、このチームも年配者を相当に抱えてるご様子。それであんなに動き回れるんだから(超速え!)パフォーマー稼業は凄いです。癖も強いが説得力も強いベテランの殺陣が好きでねぇ(^^)



・これは想定が出来ていなかった私のミステイクで、あんだけの人間が動き続けるクローズドのハコだから当然冷房が効いている。羽織れるものなり暖かくなるものなりをお持ちになる事をオススメします。

・これは何度となく書いてるけど、日本刀風の刀で膾に斬られてる筈なのに動けたり、反撃出来たり、ましてや圧倒的に強かったラスボスにトドメ刺して勝利出来ちゃう、てな図式がどーにも好きになれない。「仕方がない」「間が持たない」てな言説は聞くけど、工夫が足りないんじゃないのとどーしても思ってしまう。所作やテクニカルではなく理屈で解消出来る部分だし、実際取り組んでるところもあるわけだしね。



舞台一面いたるところでアクションしとるから、楽しい事請け合いです。

22日まで♪

お世話になっております劇団宇宙キャンパス『マドンナ・リリィは微笑み、唄う』@阿佐ヶ谷アルシェ

(ぶち抜き公演の説明は省略。共演者も劇団員と身内でほぼ占められているので割愛しますが、ブラジルまで頭をめり込ませて謝ります清水未来m(_ _)m)作者でもある小林ともゆき演出。Light→Darkの順で拝見。


自死を選んだ人々が真っ直ぐあの世に行かず、そこで出逢った不思議なひと(?)に無理難題を仕掛けられ……80年代から演劇のいろんなジャンルをつまみ食いして来た私(この程度で大口叩いてすいません、なんて今更謝らないけど)からすると、これ位乱暴なお題は割と扱われておりました。が、当然ここに小林ともゆきのオリジナリティが加わるので見応え満載、仕掛けも満載の舞台になってます。

そしてご本人演出だけにやる事に過不足が無く、それでいてメリハリ効いてるから120分という長さを感じずに観劇出来ました。流石です(4回観てるから慣れたんだろうって云ってる奴は誰だ!?)。

これは前2作では感じなかった事ですが……こんだけキャラクターが沢山居ると、過去作のアレに似てるなってのが何人か居るし、とりわけ過去自分がやった役と似てるキャラや似てる役割を担ったキャラは目に付いたりする訳で、彼らを観ながら「あの時ともゆきさんはこれを云ってたんか」「アイツの役作りに対するともゆきさんの希望はこっちだったのかも」なんてのが浮かんでは消えしてました。げに恐ろしきは付き合いの長さよ^^;


俳優陣?全員花丸付きの精鋭揃いです。何度となく書いてますがこちらの団体のストロングポイントは参加俳優の多士済済っぷり。加えてこのチームは付き合い長い面子の中から選りすぐったメンバーだもの、間違いなんかありません。

しいて上げるなら今回初めて小林ともゆき演出を受けた面々とどんなケミストリーが生まれたか、でしょうか。センター張ったあやけをはじめ、見応え充分の陣容にはただただ感服するばかり。そこに俳優各自の工夫が乗っかるから面白くならない訳がない。



・Lightは巡目をみるに1番コンデショニング難しい回だったけど、あのバッティングの多さはがにさす残念でした。しんどいよねぇ(>_<)

・前回前々回のブログで指摘していたDarkの構造上の問題は解決出来る物であったと確認出来ました。見比べポイントになるかと思います。

このシステムの(ある意味)残酷な面は『作家の主張を汲むなら表現はこうなったはず』の答え合わせが出てしまう、ということ。ただ内容一切知らない観客でも違和感おぼえた(敢えて具体名出しますよ)主婦久米さんや受験生松岡さん辺りの表現は……汲み取って欲しかったな、と思ってしまいます(>_<)



知ってるだけに自信を持って太鼓判を押せるお話、演出、俳優陣。オススメです。

当日券の方が比較的入手可能。配信の楽しみもあるけど、オールドタイプの私はやはり、同じ空間で同じ空気を味わっていただきたい.

21日まで♪

お世話になっております劇団宇宙キャンパス『マドンナ・リリィは微笑み、唄う』@阿佐ヶ谷アルシェ

(ぶち抜き公演の説明は次の記事を参照の事。あの扇子が欲しい^^;)劇団宇宙キャンパス共演者かわらじゅん、コグレ匠、高橋2号。共演じゃないけど藍星良、西ともみ。エレファントゾンビーズ(懐かしい!)共演者荒木優美江参加。マホロバ演出。Dark→Lightの順で拝見。


記録なのと発表があったので知る限りを書きます。

4/4(開演5日前)に劇団側から演出マホロバと俳優5名の降板と、俳優陣を組み替えての上演敢行が発表されました。ま、無い話ではないですが、俳優の1/4と肝心かなめの演出家がこの土壇場になって降りる、というのはなかなかエグい展開です。

結末違うとはいえほぼほぼダブルキャスト、更には同じ役をやっている俳優は他の組にも居る、なんなら演出家もあとふたりおる、ということでアジャストし、作家で総合演出も担当してる小林ともゆきが演出を引き継いで本番を迎えた、という次第。

事情なんざ掘っても意味は無い(興味が無いと云ったら、そりゃ嘘になりますけどね^^;)し、既にここまで来ているのであればそりゃマホロバ演出なんだろうよ、むしろなにか別の手が入ったか?みたいとこを踏まえての観劇となりました。


お話の感s(以降も次の記事参照。あの傘でもいい)!!


これは付き合いの長さと、手癖の読み合いみたいなもんかなぁ。素直なゆっきー演出には無い、際立たせたいポイントに対する補助線あるいは効果線の引き方が絶妙で(LGBTQぶっ込んで来る辺り……やりおったな( ̄▽ ̄)ニヤリッ)、観る方の理解が深まったり、心地良くなったりしてたと思われます。

あー、でもこれは具現化している俳優陣の手柄だなー。ブレずにやってくれたおかげでこちらも堪能する事が出来ました。


褒める点ではないけれど、急ごしらえのチームであることを感じさせないほどの出来でした。全員出ずっぱりでほぼ均等に台詞があり、多少の加筆があり、しかも5日前にキャスト変更が複数名ある……私なら小ゲロ吐いちゃう(>_<)

でも、全く情報入れずに観たお客さんは一切違和感を覚えなかったんじゃないかな。


俳優陣にはお見事しかないよ。つーか、あんだけ造り上げて来たものをたかだかあの程度の事でオクラにされちゃたまんないもんね。工夫と見どころ満載で、当然みんな魅力的(^^)

藍星良出来る子、なんてのは字引に載るくらい有名だけど、今回も底の深さを魅せつけられました。芝居はもちろん、あの動きの気っ持ち悪いことったら(最上級に褒めてます)。

匠くんと西さんは欲しい色を確実に当ててくれる、その上の工夫が楽しい。何より藍星良との絡みやショットは優ティン悲シン同窓生として萌えポイントでした(*^^*)

おねぇさんは内向きな役なのに他班の同キャストより集団内での立ち位置関係性が鮮明。ベクトルがはっきりしてるからかな。あと私界隈で『困り顔』がトレンドなんだけど……良いですね〜(^^)

じゅんくんは実に楽しそうに余白を埋めてくるねぇ。しかも今どき古畑任三郎というチョイス!ザコシだって古いのに^^;(褒めてます)。

あれ、見覚えのあるイケオジが(๑ ิټ ิ)ヘヘッいやいや2号さん他班よりの出張ご苦労様です。イケオジの延長戦に打ち震えて喜んでるファンが大勢いるに違いない。



・Dark最終盤になってテンポががっくり落ちたのは構造上の問題ってだけではないですね。全員での渡り台詞をあんな単調にやられたら遅くなるのは当たり前。確かに前振r(……ネタバレ注意報!)。



4作目にしてやっと知ってる歌をリリィが唄ってくれた。これもまたなかなかの効き具合にニマニマしちゃう。オススメです!

本日14日千秋楽♪