世界陸上2015北京大会メダルテーブル | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

先週まで中国・北京にて、
世界陸上2015 が開催されて
いました。

各国のメダル獲得数をラン
キングにしたメダルテーブル
というものがあります。

最初にお断りをしておきますと、
私自身はメダル至上主義では
ないです。あくまでも現象として
興味深いのでご紹介します。

陸上競技の世界ナンバーワン
の国といえば、言わずもがな
アメリカであります。

金メダル獲得数、そして金銀銅
を合わせた総メダル獲得数の
両部門において、アメリカが
トップになるのが常でした。

さて、今回の北京大会の結果
を見ると・・・、

150902

<金メダル獲得数>
1位 ケニア 7個
2位 ジャマイカ 7個
3位 アメリカ 6個
・・・
   日本 0個


1位と2位が同数ですが、この
場合は銀メダル獲得数で
順位が付きます。


<総メダル獲得数>
1位 アメリカ 18個
2位 ケニア 16個
3位 ジャマイカ 12個
・・・
   日本 1個


という結果になりました。
総メダル獲得数こそアメリカ
が1位でしたが、金メダル
獲得数は3位。
ケニア、ジャマイカの後塵を
排しました。

ケニアと言えば長距離王国、
そしてジャマイカと言えば
U・ボルト選手に代表される
短距離王国です。

一方、アメリカは短距離から
長距離、ハードル、そして
フィールドまでオールラウンド
に強い国です。

今大会では、ケニアは
長距離で従来通りの強さ
を発揮しただけでなく、
なんと400mハードルと
やり投げでも優勝するという
驚きの結果を出しました。
もはや長距離一辺倒の
国ではありません。

ジャマイカは、短距離世界一
の座を数年前から固めて
おり、今大会でもいかんなく
短距離での強さを発揮
しました。


いずれにしても、金メダル
獲得数でケニアがトップに
立ったことは世界陸上史上
初めてです。


<過去の金メダルランキング>

2013年モスクワ大会
1位 ロシア 7個
2位 アメリカ 6個
3位 ジャマイカ 6個

2011年テグ大会
1位 アメリカ 12個
2位 ロシア 9個
3位 ケニア 7個

2009年ベルリン大会
1位 アメリカ 10個
2位 ジャマイカ 7個
3位 ケニア 4個

2007年大阪大会
1位 アメリカ 14個
2位 ケニア 5個
3位 ロシア 4個

以下は、1位のみ調査

2005年ヘルシンキ大会
1位 アメリカ 14個

2003年パリ大会
1位 アメリカ 8個

2001年エドモントン大会
1位 ロシア 5個
2位 アメリカ 5個

1999年セビリア大会
1位 アメリカ 10個

1997年アテネ大会
1位 アメリカ 6個

1995年イェーテボリ大会
1位 アメリカ 12個

1993年シュトゥットガルト大会
1位 アメリカ 13個

1991年東京大会
1位 アメリカ 10個

1987年ローマ大会
1位 東ドイツ 10個
2位 アメリカ 10個

1983年ヘルシンキ大会
1位 東ドイツ 10個
2位 アメリカ 8個

過去の結果を見ると、ほぼ
アメリカが金メダル数1位の
座を占めており、1983年、
1987年、2001年は他国が
1位ですがその時でも
アメリカは2位でした。
したがって今年の北京大会
は史上初めてアメリカが3位
に後退したとも言えます。


色々な物事が移り変わる
世の中です。
今回ご紹介した現象も、
そんな時代感を感じさせる
一幕でした。