Panic! At The Disco 『Death of a Bachelor』 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

(旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。


レビューするのにひと月以上経ってしまった( ノД`)

前回も言ったが、書くことが立て込んでるんだ。

もちろん書こうと思って書いてるんだが

記事をストックしすぎるのも良くないか…

とはいえ、こういったレビューは

書こうと思った時にまた聴けばいいが

その時その時のニュースや話題に関する記事は

それを見た時の印象を大事にしたいが為に

見た時に筆を取ってしまうじゃん?

こんな超アングラなブログであっても、

いや、こんな超アングラなブログだからこそ

記事をUPする間隔ってのを多少考えているのだよ。

どうも、トトです。



さて、そんなリリースから1ヶ月以上経ってしまった

アルバムのレビューをしますよ。

エモ厨が神のように崇め、絶賛してるだけなのか

過去サマソニではメインステージを任されたにも関わらず

約2年半ぶりのリリースとなる新譜も

さして話題になってるような気配もない。

さすが日本だなぁ。

それはひとえに、昨年4月

オリジナルメンバーだったDr.Spencer も脱退してしまい

とうとうvo.Brendon 一人になってしまったからなのか?




Panic! At The Disco 『Death of a Bachelor』

01. Victorious
02. Don't Threaten Me With A Good Time
03. Hallelujah
04. Emperor's New Clothes
05. Death Of A Bachelor
06. Crazy=Genius
07. LA Devotee
08. Golden Days
09. The Good, The Bad And The Dirty
10. House Of Memories
11. Impossible Year



もはやBrendon 一人のソロプロジェクト

と言ってもいいような状態だが

今作はしっかりと"Panic! At The Disco" していた。



アルバムリリース前にシングル化された曲のひとつ。
ゴスペル風なコーラスから始まるが、
イントロでの豪華なコーラスワークが
ラスト付近でも見られ、
そんじょそこらのロックソングでないところが
P!ATDならではの感じがして非常に良い"Victorious"

1stを思わせるシアトリカル調の雰囲気と
エモーショナルな感じが良い
"Don't Threaten Me With A Good Time"

そしてこちらもアルバムリリース前にシングル化。
P!ATDって海外勢にしては珍しいくらいに
シングルめちゃくちゃ出してるよな。
イントロがモノクロ時代のテレビやラジオから
流れてきそうな雰囲気のある"Hallelujah"
しかし本編はタイトルさながら
こちらも豪華なコーラスワークが光る讃美歌を想像する。

Brendon が悪魔になっていくMVが印象的だった
"Emperor's New Clothes"
曲の雰囲気も相まって、MVはかなり良かった。
コーラスを頭蓋骨が歌ってる風にしたりね。
メイキングを見るとわかるが、Brendon の悪魔変化の過程は
CGでなく、特殊メイクを施していたのがすごかった。
だから羽根が少し陳腐だったのか…笑
と思わざるを得ないが。
と、いうMV効果もあってゴシックかつダーク
今作の中ではかなり好きな部類に入る。

ここでタイトル曲の"Death Of A Bachelor"
Brendon の歌唱力を堪能できるバラード曲。
サビの裏声ハイトーンの部分とか圧巻。

のっけから雰囲気はミュージカルな"Crazy=Genius"
これを聴いてるだけでも、ステージ上にバックバンドを従え
演者が歌い踊る様が容易に想像できる。
故に聴いてる側の"愉しさ"はアルバム一だと思う。

先行公開の時点で、これが真っ先に気に入った
"LA Devotee"
軽快なリズムでダンサブルな雰囲気が漂う。
日本のバンドのようにツーステ御用達のアホみたいなノリではない。
MVではないが、リンクを貼ったOfficial Audioの方には
曲とリンクしたであろうLA?の
夜のきらびやかな街並みが倍速で映されている。
これがまた曲の雰囲気とマッチしてて良い。

このtrack-06/07/08の流れが
今作では個人的に最も好きな流れでした。
そんな8曲目の"Golden Eyes"
タイトルを繰り返すサビのキャッチーさが○
ライブ映えもしそうな曲。

ここでテンポを落とした曲
"The Good, The Bad And The Dirty"
ここまでに何度も登場しているが
ホーン楽器がホントに良いな。
テンポは落ちてるが3分にも満たないので
サクッと聴けてしまうのも魅力か。

曲の雰囲気は暗くなるが
どんぞこみたいな暗さはないのがP!ATDか
"House Of Memories"
タイトルからしても、今まで決してしなかったという
自宅でのソングライティングと、
歌詞の面で妻のSarah に大きく影響された
ってのが表れている曲なんだろうかね?

"独身者の死"と名付けられたアルバムの
最後を飾るのは"不可能な年"というタイトルの
"Impossible Year"
鍵盤の悲しげな、寂しげな旋律から始まる曲は
タイトル曲の"Death Of A Bachelor"と
2強のバラード曲。
とてもムーディな雰囲気のある曲でアルバムの締めにするのも
こちらもエモーショナルな気持ちになってしまうなぁ。



以前、海外はジャンル特化だと書いたが

1枚のアルバムでここまで色んな要素を詰め込んでるのも珍しい。

そしてBrendon 一人になってしまい、

とうとうバンド編成とは言えなくなってしまったが

音はバンドサウンドを鳴らしている曲もあり、

Brendon も"ソロ"ではなく、

Panic! At The Disco としての"バンド"を意識したのだろうか。


そもそもP!ATDとは、先述のサマソニ2011が出会いだった。

そこから予習の為に音源を聴いたがしっくり来ず

そんな状態なのでライブも当然響かず。

それより、PATDの前のZHでヘロヘロになってたのもあるが笑

しかし、2013年にSet It Off を知り

至極のシアトリカル盤となった『Cinematics 』に"ド"ハマりし

そして【APの記事】で"シアトリカル"というものを認識した。

それからはP!ATDも、以前とは比べ物にならないくらい良いものに聴こえ

そんなSIOに多大な影響を与えたことも知り、PATD のスゴさを知った。

SIOを知らなければ、ハマらなければ

PATDもいつ聴けるようになったやら…

こういったことをキッカケに好きになる場合もあるということ。

故に今はライブを見たくて仕方ない。

サマソニ2011で微妙に思ったライブも、

今ならかなり楽しめる自信もある。

サマソニなんかに呼ばなくていいから、

単独で来日してくれ。


あ、そうそう

前回【Ice Nine Kills の記事】の最後に載せた

各SNSのフォロワーだが、肝心のP!ATDは

Tw:1,243,285
FB:6,293,153
In:1.1m

すっげぇ!圧倒的だな。

この手のジャンルならNo.1だなぁ。


ってことで、今さらだが

Set It OffThe UsedFall Out Boy

シアトリカルエモが好きな人には間違いなくマストな

Panic! At The Disco 『Death of a Bachelor』

是非、お手元に。