赤文字雑誌の発売が間近に迫っていますが、今日開催されていた「Ray創刊25周年記念イベント」で、衝撃の?、いや来るべき?、…速報。

香里奈、Rayを卒業します!

ただし、今週水曜発売の号でではなく、卒業は2014年5月号(3月23日頃発売予定)。それまで半年間、「香里奈とRay」アーカイブが連載されるそうです。

今回卒業という決定がなされたのは、去る5月の編集長交代もそうではありますが、やはり年齢がメインターゲットから離れすぎていることが大きいのではないかと思われます。来年の2月で30歳になってしまいますので。ただ、蛯原友里のCanCam卒業が28歳、同じく近藤しづか28歳、先日の神戸蘭子のJJ卒業が31歳ですので、赤文字雑誌のモデルの卒業としては割と適齢期と言えます。

思うに、Rayにおいて香里奈とは、ある種「麻薬」的な効果のある存在だったのではないかと。以前お伝えした通り、2000年にデビューして以来、片山裕美編集長の下で頭角を現し、続く藤村幹央政権下では「不動の首席モデル」として同期を押しのけるほどの厚遇を受け、テレビにも、TGCその他イベントにも、高頻度で顔を見せ、「姫カワ」スタイルのディーバとして、同誌の売り上げを牽引してきたのは、間違いなく彼女。しかし、そのことが、Rayにとっては「いざとなったら香里奈、いやいつでも香里奈、香里奈が駄目ならそれ以外の芸能人」という、一つの「依存症」的な状態をつくることになりました。その結果が、葛岡碧、宇井愛美、紺野ゆりなど「有力な2番手」の相次ぐ他誌への流出と、泉里香、美優、鹿沼憂妃、南里美希ほか「その他大勢」がひしめき合う誌面です。

今年5月に、泉里香の単独表紙とともに、「Ray=溝手順子・mina=藤村幹央」の新編集長体制が始動し、これらの面々の刷新が図られるものかと思いきや、6月には速攻で香里奈が表紙に復帰。その後も、両誌の表紙は以下のような状況。

Ray=(泉里香香里奈→)櫻井翔→渡辺麻友→ミランダ・カー(→香里奈
mina=(安室奈美恵→きゃりーぱみゅぱみゅ→)香里奈→aiko→矢野未希子(→吉倉あおい

12号中3号の表紙が香里奈、それ以外の芸能人が6号。これだけで4分の3を占めてしまっており、両誌専属モデルの表紙はわずか4分の1。極端な香里奈優遇を推し進めた藤村編集長のもと、長年にわたって培われた「香里奈に頼りっきり」な体質は、人事異動程度で早々改められるものではなかったのです。それどころか、藤村編集長は、異動した先でも同じことをやってのける始末。何か個人的な癒着があるとしか思えません。

ともあれ、これほどまでに「香里奈抜きではやっていけない」状況が出来上がってしまった今、「香里奈卒業!」という選択は、これまでフィーチャーされる機会の少なかった「その他大勢」の「有力な2番手」モデル陣に、改めてスポットライトが当たることとなるのか、雑誌自体のパワーダウンを生み、雑誌もろとも壊滅という結果を生んでしまうのか。

折からの出版不況のあおりもあって売れ行きは決して好調ではないものの、シーズントレンドによってブレない「姫カワ」スタイルを提案し続ける同誌の存続をかけて、これから半年間が、溝手編集長と編集部の皆さん、スタイリスト陣の本領の見せどころです。

なお、今月は「Ray」のフライングゲットの予定はございませんので、あしからず。