互いのつながりを大切に | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



昨日、本番を迎えて大成功した、

私が指導に携わった学校は、

とても小さな学校です。


全校生徒が60人弱。


各学年一クラスずつだから、

先生方の人数も少ない。


なのに、

珍しい学校だから、と、

来客も多く、

行事も多く、

地域に支えられているぶん、

地域と絡む行事もたくさんあります。


だから、

保護者も学校に関わる頻度は高く、

互いにコミュニケーションをする場面も

多いようです。


昨日の発表後も、

子どもの発表の次は、

お母さんたちのハンドダンス。


そのあとは、

親父の会による

うどんが振る舞われました。


保護者にも働いている人は多いでしょうし、

こういう行事に参加するのは、

大変だろうなと思います。


ハンドダンスの指導や振付も

お母さんたちの中からやっておられて、

なかなかみんなが集まれないからと、

紙にイラストと文字で説明、

動画を鏡の向きで撮影し、配布。


前日と当日の朝に、

来れる人が一人でも多くなるよう、

幅のある時間で練習してくれます。


得意な人、不得意な人、

しっかり踊れる人、

なかなか苦戦する人、

好きな人、できたら避けたい人…

いろんな想いがあるのを、

ザックリまとめつつ仕上げる姿は、

毎年、感動です。


私も最近は毎年、

声をかけてもらい、参加します。


最近の音楽の難しさや、

時間の短い中で覚えることに苦戦し、

声がかかるたび、

ため息が出ますが、

実際、練習に参加して仲間に入ると、

それぞれの方の良さが見えて、

やってよかった!と、思います。


丁寧に見てくれる方、

横でさりげなく助けてくれる方、

笑いをとって盛り上げてくれる方、

わからないところを細かく聞いている方、

ただひたすらに黙々と努力する方…


私は正直、

誰が誰のお母さんか

ほぼ分からずに終わります。


でも、お母さん一人ひとりが、

母という立場でありつつも、

「母」ではなく「人」として見え、

そのそれぞれの方が、

互いに「人」として知り得ていく瞬間が、

この練習時間にはあふれています。


私は誰のお母さんか分かると、

さらに嬉しくて、

「この方の丁寧さが、

あの子の優しさにつながるんだな」

「このしっかりした母を見て、

息子くんも“やる時はやる”を覚えたんだな」

「この母の愛は大きいから、

あの子、今はまだ未熟でも

きっと時期が来たら花が咲くな」、とか、

母の個性から、子の個性が見えると、

子どもたちの良さが

さらに味わい深くなるのです。


来ていないお母さんもいるでしょうが、

それはそれで認めつつ、

来ることができた方々には、

そこから得るものがたくさんある

行事なんだなと思います。


なにより、

やってよかった!と、

毎回、覚えきれず失敗しても、

楽しく参加させてもらえる優しさに包まれ、

思わせていただいています。


中心になって

やってくれる方々がいてこそで、

本当に感謝です。


本番間違えたら、

「先生、こっち!」と、

怒りもせず、

笑顔で教えてくれた方にも、

ありがとう!


私を迎え入れてくれた

お母さんたちみんなにも!



子どもは、

成長途中の生き物です。


自分たちだけでは、

まだ生きることができません。


たからこそ、

保護者も互いを知れば、

困っている時に助け合うことも、

自分が見落としている時に、

代わりに見ていてくれることも、

子どもの気持ちを

別角度で拾ってくれることも、

子どもだけでなく、

親同士が力を貸し合うことも、

できるのではないでしょうか。


子どもを育てる保護者の存在が、

子どものうちは互いに

見えた方がいいと私は思います。


任せたらいい、ではなく、

親子ともに、

私も、

関わる人みんなで、

子どもの個性に刺激をもらい、

子どもの場を借りて、

育ち合えたら、

本当に素晴らしいですね!


もちろん、

いいことばかりじゃないし、

辛い気持ちになることもあるかもしれない。


でも、人との関わりの中で、

考え、悩み、乗り越えて、

その中で新しい繋がりがうまれたり、

それが無理でも、

次に新しい出会いを迎えたら、

そのことに感激できるでしょう。


毎年、ありがとうございます。

今年もありがとうございました!