りんごはりんごそのものである | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



こないだ、

辛い気持ちの時にお風呂で

谷川俊太郎さんの詩を読んでいて、

すごい作品に出会いました。


赤いりんごというけれど、

それはりんごをさしてはいない。

丸いりんごというけれど、

それもりんごそのものではない。

香るりんごというけれど、

それもりんごの全てを語ってはいないのだ。


みたいな内容。


私は思わず

湯船から立ち上がり、

そうだ!

これだ!

私が辛い理由は!

と、声をあげました。


りんごは丸い。

りんごは赤い。

りんごは香る。


いろんな見方があるし、

いろんなふうに言えるけど、

それらすべては、

りんごのすべてを語ってはいない。


見る側は、

わかっているつもりになりたくて、

一言で言い表そうとするけれど、

りんごはりんごであることでいっぱいで、

赤いだけじゃないし、

丸いばかりでもなく、

香りが値打ちのすべててもない。


元気でいいねー、

と、言われるから、

不機嫌を隠してみたり、

元気でいっぱいにしようとしてみたり、

人の話を聞くことができる人、

相手の気持ちを察する人、

を、演じすぎて、

ワガママ言わなくして、

自暴自棄な気持ちになったり、

人間はつい、

無理しながら

形容された形になろうとするけれど。


りんごがりんごでいっぱいのように、

私は私でいっぱいでいい。


一つの自分で

埋め尽くさなくていい。


ただ、

素直になれずにネジくれて、

意地悪や意固地で

いっぱいにしてしまわないように、

つまらない方にいかないように、

自分の本心をちゃんと捕まえて。