大好きなマッカランが入ったグラス

手元に寄せ氷を掴む

まだまあるい氷が指先で仄かな灯りで光る

そっと貴女の口に運ぶ

まだ大きくて唇の上で踊るだけ

そんな姿に微笑んで口を寄せる

噛むように氷を抜き取る

舌先に伝わってくる貴女の味

ころころと口の中で転がして

貴女の下の口にあてがう

口付けるようにしたら徐じょに埋まってく

溶けながら

既に熔けたそこに埋まってく

私を包むように

でも小さくなりながら

液体に包まれながら