【『資格』をどう生かすか〜役に立つおじさんおばさんになるために】 | 『自炊力は人間力』おだしプロジェクト土岐山協子の〜「自炊はじめよう」ブログ

『自炊力は人間力』おだしプロジェクト土岐山協子の〜「自炊はじめよう」ブログ

おだしプロジェクト代表の土岐山協子と申します。
日々の徒然を書いております。『ゼロからはじめる自炊塾』という、大学生以下無料の料理教室をやっております。料理をする人が少しでも増えたら嬉しいなあ、と思っています。


昨日、尊敬する人生の先輩の事務所にお邪魔させていただき
今執筆中の原稿の元データがグワーっと並べられた机を挟んで
たくさんの話をした。

食のことをやっている人なら知らない人はいないであろう大御所で
最初はド緊張したものの
プライベートで頻繁にお会いするようになり私もだいぶ図々しくなって
今のうちにこの大御所から聞けることは聞いておこうと
「なんで」「どうして」を連呼する。

言われたことしかできない人
がいるとして
それがなぜかを問えば
「まず、あなたはどう思う」
と、鷹のような目で問うてこられる。

『正解は一つ』
『偏差値の高い大学に入ることがゴール』
という形態になってからの日本の教育は

「たった一つの『正解』を出さないと不安」
という人間を大量生産してしまったように感じるようになったのは
成人を対象に講座をやり始めてからかもしれない。

「正解」が手元にない時に心がぐらつく人が多いとすれば
やはりそれは日本教育の結果であり

その結果
「正解が出せなくて悩み苦しむ人」
「自分も悩み苦しむ側なのに、悩み苦しむ人に『正解』を与えて安心させるビジネスでお金を稼いで金銭の余裕で自分の不安を払拭しようとする人」

の二種の構図が多く見受けられると感じることを話した。

大御所はこんな話をしてくださった。

「こんな実験があってね。オランウータンに火の消し方を教えるの。桶に入った水を横に置いておいて、柄杓を渡して、水を汲んで火にかけると水が消える。これを教えた後で、オランウータンを湖でボートに乗せる。ボートにあるものは柄杓と蝋燭。目の前の蝋燭に火をつける。さあ、オランウータンはどうなると思う。」

と、鷹のような目で聞いてくる。

「パニックになるんだよ。桶が無いから水がない。だから火を消すことができない。オランウータンの頭の中で火を消す正解は『桶から柄杓で水を汲み火にかける』しかないからね」

「水があれば火を消すことができる」

ということが頭にあれば
湖から直接水を汲めたはずなのだ

しかし
「これが正解」
と教えられることは
いかに生物の可能性を狭くすることかと思う。
とりわけ人間の可能性は

「これが正解」
という形の教育でだいぶ狭められているように感じている。

そして「正解」が無い状態の不安に耐えることができない人も多いように感じている。

だから
「心の悩みにお応えします」
「〜な人の心理」
という、『正解』が書いてある本が売れるし、強めの口調で『正解』を教えてくれるセミナーは高額でも受ける人が跡を立たない。

もうその茶番は30歳オーバーの中年層だけでやっとけと思う。
ちょっと仕事で余裕ができてこしらえた小金を自分の安心に使うために資格ばっか取ったり、人の『正解』にお金出したり、自分の子どもの学歴を自分の誇りにするために教育費をかけたり。ご苦労さん、やっとけよ、と思う。

若者よ、私も含めて
『正解は一つ』という教育を受けた世代の人の言うことを決して聞くんじゃない。尊敬もするんじゃない。
教えられたことと違うことが起きたら
湖の水で火を消す機転がきかない人から学ぶことは何もない。

これだけは頭に入れておいて欲しい
「正解が一つなんてことは世の中に無い」ということ。

「自分の正解」を、時間をかけて、悩んで悩んで、答えが出ない苦しみや痛みを伴って、泣き叫び、布団を被り、見えない出口に怯える夜を繰り返し過ごして、ようやく一筋の光が見えてくる。
セミナーに逃げるな。
自己啓発本に誤魔化されるな。
読むべきは、文学。
未だによくわかんねえ『狭き門』や『沈黙』や『車輪の下』や『舞姫』。
ストーリー性もなく読みにくく理不尽なもの。
人生や世の中っていうのは
本来そういう世界なんだよ。

人の数だけその人なりの正解があり
その正解をお互いに認め合うことが健全性で

自分の正解を人に押し付ける人間は
湖から水を汲めない。結果、ボートごと自分を燃やして終わるんだ。

世の中は割り切れないこと
理不尽なことだらけだ。
だから時間をかけて、「自分の正解」を持つことが大事で、それを哲学という。
人の受け売りの正解をたくさん持っていてもそれはただの知識であって、自分の人生を生きるための血肉にはならない。

自分の正解を持っている人ほど人には寛容で
自分の正解を持っていない人は人に「一般的な正解」を押し付けて自分を安心させる材料にしようとする。
「普通は〜」が口癖な人は
「私は自分の哲学がありません」と言っているようなものだ。

私の家は三姉妹で
父親がよく日曜日に餡子を炊いて羊羹を作ってくれて
紐を三等分にして羊羹に印をつけて
姉二人と私の分を三つに切り分ける。

「100を3で割ったらいくつかな」
という問いに、姉が
「33.333333333333333、、、」と答える。

「これは昔の中国の話からお父さんもなるほどと思ったんだけど、そうやって数字では割り切れないはずなのに、こうやって羊羹は同じように3つに分けられる。割り切れないことが優しいこともあるのがこの羊羹でよくわかるね」

と。

世の中って、生きている人間の集合体で作られていて

色んな人がいることが当たり前で
一般的な正解なんてなくて
だから人生は面白いんであって

人の人生気にしてる場合じゃなくて
早く自分の正解を見つける生き方にシフトしないと

誰かを満足させるための生贄で終わるよ。

人生は、待ってくれない。

さあ、だから

自炊しようぜ



魚の塩焼きは立派に自炊だぜ。


食べ物は
二度と同じ味にならないよ。
だって食べ物だもん。

二度と同じことは起きない
それが人生。

料理には、そのエッセンスがものすごく詰まっていて

だから早いうちに
どんどんやった方がいい。

料理はお母さんだけが作るって
いつの時代のどこの話?

お父さんも子どもも料理せえよ!!
人生サボんな。

もう、料理に着手しない人は

手遅れ

なんで

船に乗らなくてよし。
そのかわり邪魔しないで。

大学生以下無料の料理塾
『ゼロからはじめる自炊塾』やってます。

問い合わせは
えーと

どこだっけ。

明日までに、担当の小林さんに聞いておきます。

ご興味のある方は
明日までお待ちください。

講師になってくれる方も絶賛募集中。うそ。まだ整ってないので、今年中にはなんとか。



小林さんが作ってくれたチラシ。


わかりやすい〜。



あ、あとは全く別件で

こんな講座をはじめました。

















主要な40品目も作れたら

大概困んないだろ。


という安易な考えのもとに出来上がった講座です。


第一期生を3日前から募集しとります。

今回は100名までとしていて

ただ今、半分ちょっとぐらい。


ご興味のある方はこちら

↓↓↓↓↓↓↓↓↓

【学び舎Kanon】土岐山協子のおだし塾 全12回 40品目完璧マスター講座 | Cafe Coil https://thebase.page.link/buxZ


この講座は終わった後に希望の方は

一緒に自炊を広めてくれる講師も募集する予定ですが

資格が欲しいだけの人は、ノーサンキューで

本気で世の中の自炊率をあげたいと活動してくれて

かつ


先生風を吹かせない人


を募集します❤️


エラソーにする人お断り。


というわけで

興味がある方は

12回のこの講座を受けてみてね。


多分、あんま役に立たないけどw


では皆さま、よい一日を〜。




キスケとイチコ


土岐山拝