そもそもバフ研磨とは… | 株式会社ハナオカ

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いつもご拝読ありがとうございます。


そもそも【バフ研磨屋】とはどういう職種なのか、私の知ってる限りの知識でご説明します。



バフ研磨で加工できる材質は、鉄・真鍮・ステンレス・アルミ・亜鉛・チタン・プラスチック・銅・石・マグネシウム・プラチナ・コンクリート・木材など、私がこれまで加工した材質は以上ですが、これ以外にも陶器漆器・歯・鏡・宝石・カーボンなど様々な材質を加工できます。
この金属・非鉄金属 全てに対して、それに適応した1番良い道具や研磨剤を使って加工するのが研磨加工で、その中でバフ屋と呼ばれる職種は、羽布(ばふ)と呼ばれる円形の道具にそのまま研磨剤を塗り付けたり、羽布に糊を塗ってエメリー粉という研磨粉を押し付けて乾かしたりして、それらを適確な回転で使用することで摩擦力を生み出し材質の表面を変化させてゆくのがバフ屋です。


ザックリ大きく分けて、バフ研磨にはバリ取り加工と鏡面加工に分かれます。


バリ取りとは、金属を成型した時にできる余計な部分を削り取る作業のことで、かなり大雑把なバリ取りから、細かい精度が求められる物まで色々あります。
道具も様々で、ノコギリの様に#16番で切り取るバリ取りから、樹脂製品のバリ取りでは#800番のベルトを使ったりします。
ここで使う#や番は、研磨界では粒度(目)を示します。
数字が小さければ小さいほど目が荒く、逆に数字が大きいほど目が細かいです。
ベルトとは、通称 研磨ベルトと呼び形も四角・円状・三角・丸と様々で、それ専用の道具を使って、貼り付けたり巻いたり張ったりして使います。
一般的なアルミダイカスト製品のバリ取りでは、#100〜#150番が大半を占めています。
なぜこの番手か多いのかと言うと、大半の製品は研磨後に塗装をしてから世に出て行きます。その塗装の下地に、#100〜150番の目が適しているからです。
職種は違いますが、壁面の塗装屋さんも、ハケやローラーで塗る前に前工程でスコッチなどを使ってゴシゴシ擦っているのも研磨です。
また、ご家庭でシンクを手入れする時にスコッチブライトなどを使ってゴシゴシ擦っているのも研磨です。
ヘアーライン(ヘアライン)加工と呼ばれる研磨手法は、このバリ取りの技術を応用しています。





少し長くなり過ぎたので、【鏡面加工】については次回お話しします。