役者紹介 その1 小林亜美 | 東京エスカルゴ。の ワン・ツー・スリー

東京エスカルゴ。の ワン・ツー・スリー

劇団東京エスカルゴ。
メンバーによる自由と放埓の日々を綴った日記。

2015年、ラグビーW杯で日本が南アフリカを下し世界を驚かせた。

その立役者の一人である五郎丸歩。

彼のキックの前に行われる独特な仕草。

ルーティン。

決まりきった仕事。日々の作業

 

ルーティンを行うことで日によって変わる自分自身のコンディションを認識し、

修正することができ安定的に結果を出す。

一流のアスリート、経営者、開発者などはルーティンをとても大切にするという。

 

そして今回のエスカルゴの舞台はルーティンにまつわるお話。ではなく。

劇場の舞台裏のお話です。

そこで今回は舞台の裏側、俳優が本番を迎えるまでどうのように過ごすのかということについてお話をしていただこうと思います。

果たして俳優にもルーティンは存在するのでしょうか。

 

小林亜美(俳優座)

 

【起床】

Q、まず、本番当日、朝起きて何をされますか?

A、白湯を飲むわね。それからストレッチ。そして寝てる間に目についたゴミを取る。

Q、目やにですか?

A、目についたゴミを取るの。

 

【劇入り】

Q、では劇場に入ってまず何をされますか?

A、まずみんなに挨拶かなー。

Q、亜美さんの挨拶は空気が明るくなりますよね。

A、そうね。挨拶でその日いいスタートを切りたいの。

Q、亜美さんの挨拶には言葉に何かエネルギーが乗ってる気がしますね。

A、空気を良くしたいし。挨拶することで、みんなのコンディションもなんとなくわかるしね。

Q、挨拶って大事ですね。

Q、そうね。

 

【準備運動】

Q、本番前までにどんな準備をされますか?

A、一番大事にしてるは空間の把握ね。

Q、と言いますと?

A、どこに何があるかとか、どれくらいの距離なのか、

 どれくらいの声量が必要なのかとかを改めてチェックするかな。

Q、どんな風にチェックするんですか?

A、両腕をぐるんと回しながら、やぁっ!!!!!!!

Q、今ので空間が把握できるんですか?

A、そうね。これで声の反響とかを掴むの。空間は把握できた。

Q、結構すぐに把握できるものなんですね。

A、回数は関係なくて、満足のいく「やぁっ!!!」が出たらそれで終わり。

Q、満足のいく「やぁっ!!!」?

A、次は空間を切る!

Q、どういうことですか?

A、声を思ったところに届けるための準備。

Q、それが空間を切る?

A、右手を使って、やぁっ!!!!!!

A、もひとつ右手を、えいっ!!!!!!

Q、「やぁっ」と「えいっ」の違いはなんですか?

A、横は「やぁっ」と縦は「えいっ」

A、やぁっ!!!

A、えいっ!!!

Q、ん?

A、やぁっ!!!!!!!

Q、どうもありがとうございました!皆さんもぜひ試してください。

  ※効果には個人差があります。