たまにはジャズの話をするのもいいね
ゲイリー・バートンの新譜はいい感じ!!
ジュリアン・レイジを売り出すアルバム

ゲイリー・バートンは、確実に無理なく自分の音楽を続けているミュージシャンの一人だろうと思う。4月末にUKで先行リリースされ、かなり評判のいいゲイリー・バートンの新譜が、もうすぐ発売されます。バートン今年70歳、自己カルテットでの若々しさを感じさせる "コンテンポラリー・ジャズ" アルバム。無理なく頑張っていますね。
輸入盤CD(日本語帯・解説付)の日本リリースは5月19日予定。すでに、デジタル配信版(MP3)は販売中。


$Tommy's Jazz Caf'e ジャズブログ
Guided Tour The New Gary Burton Quartet(2013/Mack Avenue Records)
Personnel: Gary Burton (vibraphone), Julian Lage (guitar),
Scott Colley (bass), Antonio Sanchez (drums)

このグループって、ジャズが持つ暑苦しさがない。まぁ、白人ジャズってこともあると思うが、極力コブシを回さない、「スッキリ!さわやか」なサウンド。ゲイリー・バートンがスゴイのは当然だけど、このジュリアン・レイジってギタリストが曲者なんだよね。ジャンゴ・ラインハルトのようなスインギーでノスタルジックなジャズ・サウンド。しかも、エフェクトなしのアコースティック・ギター。リズム、メロディ、ハーモニーなど全て完璧にこなすテクニシャンでありながら、1987年生まれの弱冠26歳なんだよ、スゲ~!!すでに渋く枯れています。パット・メセニーとゲイリー・バートンもいいけど、オレはかなりジュリアン・レイジに好感を持っているんだよね。この音は好きなギター・サウンドだ!
なんて考えていたら、これは全部バートン先生の音楽プロデュースなのだということに気づいた。自分を前面に出すのを止めて、グループ全体としてジュリアン・レイジの売り出しをやっているのだ。これは、前作もチェックしないと断言はできないけど。まぁ、その気持ちもよく分かる。今更、自分を押し出しても疲れるだけだもんね。それよりも、実力を十分に認める新人を売り出した方が、バートン先生も楽しいに決まっているのだ。アントニオ・サンチェスもスコット・コリーも、バートン先生の思惑を理解したように優しく見守っているのだ。
ジャズ・ギタリストではジョー・パスを愛してやまないオレとしては、久しぶりに音が好きなギタリスト登場って感じだぜ。なぜかジャズ濃度は薄いと思うけどね。若いローリンド・アルメイダって感じなのかもね?

あぁ、もうちょっとで彼はゲイだと思うって書いてしまうとこだったぜ!!
Julian Lage on his musical education and upbringing