2017年11月18日[土]16:00@日本キリスト教団 岡山教会
【河村隆一 RK 20th Anniversary Action #016
   No Mic, One Speaker Concert at Church Tour 2017 】


今回の教会ツアーでは、品川での参戦が厳しく、
しかも一般で取れちゃったので急遽的な岡山遠征です。



実はこのツアーもRKF先行では一切申し込んでいなくて、
今週のマウントレーニア公演に参戦していなければ、
そのまま見送る予定でした。


JR岡山駅から路面電車やバスを使っての移動が便利ですが、
散策がてら徒歩で向かっても余裕の1時間前到着。



裏口に回ってみるとただのアパートにしか見えない(笑)



ちなみに当日の降水確率は70%でしたが、
開場時間にもなるとすっかり青空が広がっています。



入場時の配布CDはピンクのパッケージで可愛らしいです。



礼拝堂は2階にあって、全体は白塗りの内装で、
木目の床と木の長椅子による茶色のコントラスト。
前面の壁はレンガ風になっていて、
高めの天井からは暖色系のライトが吊るされています。
上手には大きなパイプオルガン、
下手には小さめな観葉植物が置かれていて、
中央には木造の巨大な十字架が壁に直付け。

客席は上手と下手にそれぞれ4人掛けの長椅子が2つ並び、
それが12列分あるため、最大192席のようです。
当日券も出るほどなので、後方は空席がちらほら。


定刻になったところで上手扉が開き…
マネージャーさんが楽譜をセッティング(笑)

直後に客席側のライトが全部落ちて、
壇上だけほんのりと肌色の照明が灯っています。

福ちゃんに続いて、隆一が登場。

衣装は、黒シャツの上にグレーっぽいスカーフ、
丸いワンポイントが左右に1つずつ付いた黒ジレ、
黒パンツ、キラキラした黒靴。
髪はこのところ何かと好評な超絶ストレートで、
右耳もばっちり出ています。

 

壇上を真上からほんのり照らしているだけなので、
夕暮れ時の野外コンサートみたく、表情に陰りが入りがち。


01.久しく待ちにし

 腰の高さに両手を構え、アカペラで歌い始めると
 右手を止め処なく上下させていたり、かき回していたり。
 ギターは最低限のメロディーを添えているだけで、
 部分的にはベースに近しい感じも。
 歌い終わると両手を軽く開いてみせてから、
 両手を重ねつつ一礼。

  「みなさん、こんにちは。河村隆一です。
   突然の寒波が来ております。
   人、一人分がだいたい100ワットの電球分ぐらいの
   熱を発しているそうなので、
   体の大きい人は200ワットぐらい(笑)
   みなさんの熱で暖まっています。」

 優しい表情と穏やかな言い回しで、
 さらっと酷いこと言ってますけどwww

02.Ave Maria

 右手の動きに加えて、上半身を前後させつつ、
 仰け反らせたり前屈みになっていたり。
 両手を組んだまま一礼。

  「『ЯKS』というアルバム、
   これは2人の女性アーティストに
   約20年ぐらい前に書いたアルバムなんですけど、
   それをセルフカバーしまして、
   その中から何曲か今日もお届けしようと思います。
   [自由な人]というナンバーがあります。
   自由とは何だ?自由とは孤独だったり、
   ルールを破るということだったり、
   いろいろ考えて当時いろいろな詞を書きましたが、
   この曲の中では“弱さ”という言葉を使って
   自由を表現しています。
   軟弱だとか、意志が無いとかじゃなくて、
   時にしなやかに泣くことができたり、
   人の話を聞けたりすることも一つの自由じゃないか、   
   そんな想いで書いた曲です。」
   
03.自由な人

 右手と左手がシンクロしながら大小の円を描き、
 左右へ振り向く角度も大きくなっていたり。
 序盤3曲までの歌い回し方は、
 教会ツアーのルーティーンになっているようで、
 ここから圧倒的に歌のスケールが広がっていきます。

 ここで定番のアンプをオフにした状態で、
 ギターの生音を試聴するコーナー。
 立ち位置とアンプの間に少し段差があるので、
 隆一はそれほど前屈みにならず。

04.raindrop

 “この心にも”で、右手を胸にあてていたり、
 “落ちてきた”で、右手を下へ蛇行させていたり。
 後奏に合わせてハミングで締め、
 右手を真上に掲げるように投げチュー。   

  「福ちゃんと一緒にずいぶんいろんな教会を旅しました。
   普段は神聖な気持ちで礼拝をしに来る人がいて、
   そういう意味で貸していただくだけでも
   すごく光栄なんですけど、
   時間が刻んだ、人々が刻んだ想いというのが
   その場所に根付いていて、
   それはセットでは絶対にできないんですよね。
   このチャペルの歴史があって、
   その歴史を少しずつ感じながら、
   教えていただきながら歌うっていうのが
   このツアーの意義だなぁって。」

05.confession

 “凍りついたこの胸”で、胸を押さえた右手に
 左手を重ね合わせていたり、
 “君の顔が見えないと”で、ぐぐーっと
 客席に向かって前のめりになっていたり、
 “大空を飛べない”で、両手を後方へ広げていたり。
   
06.この旅を続けて   

 胸が張るぐらい背筋をピンと伸ばして、
 硬めの声質でストレートな歌い回し。
 間奏でラララを合わせてからブレイクを挟み、
 福ちゃんへ目配せしつつの
 小さく右人差し指を振り下ろしてラスサビへ。
 曲終わりに両手を小さく広げてから一礼。

  「異性を問わず、自分にとってかけがえのない人は
   必ずいますよね。
   特に長い人生の中では、
   あまり会わなくなってしまった親友、
   友人、仕事の同僚…
   それは別に嫌いになったというわけではなくて、
   趣味が変わってきたり、
   住む場所が変わってきたり、
   いろんなことで会わなくなってしまった友人がいます。
   そんな中で、人生という自分のストーリーを
   一番暖めてくれているのは、その時その時
   向き合っているかけがえのない人だと思って、
   このナンバーを書きました。」

07.かけがえのない人

 一節ギターの前奏があって歌い出し。
 ギターのメロディーライン(特にメロ部分)が
 原曲から少し離れた感じになっていて、
 慣れないと歌いづらい気もします。

08.深月に恋文をしたためて

 タイトルコールと同時に客席から小さなどよめき。
 “門を叩いた”で、右手の拳を1回振り下ろしていたり。

09.根付けの鈴

 ギターの前奏からアカペラの歌い出しと
 [久しく待ちにし]に似た構成。
 “鈴の音に”で、いつも右手を軽く握って
 前後に数回振っているんですけど、
 隆一のイメージは「巫女鈴」なんですかね。
 2番サビのしゃくり部分から少し暴れたというか、
 濁ったような歌声が目立ち始めてるような。。。

 

 水ペットを口に含んだ後に、
 左指先でそっと唇を拭う仕草が妖艶。

  「今日もここ(客席の中央通路)を歩きながら、
   [Love is...]を歌いたいと思います。」

10.Love is...

 歌い出しサビの2周目辺りからゆっくりと客席へ。
 どんどん隆一が近づいて来るにつれ、
 表面が掠れたような歌声が気になります。
 客席の位置的に洞窟(上階席が天井となっている部分)
 なので、反響のせいなのかとも思いましたが、
 ラスサビではあからさまに声が割れる箇所も。

 歌い終わると水を口にせず、すぐさまMC。
 あれ?喉の調子はただの思い過ごし…?

  「この後、新曲があるんですけど、
   2曲前から声が潰れてきたので、
   ちょっと5分休憩してもらってもよろしいでしょうか?
   すぐに治してきます。
   …トイレ休憩で(笑)」

 上手扉前で一礼をして一旦捌ける隆一と福ちゃん。

 約束の5分を少し過ぎたところで、
 何の前触れも無しに“えーえええ~♪”と
 裏で発声練習する隆一の声がダダ漏れ(笑)

 さらに2分ほどして、先に戻ってきた福ちゃんが
 ギターのチューニングをしているところに、
 裏から“あっあっあっ!”と声出ししているも声も(笑)

 扉が開いて壇上の上に立つと深々と頭を下げる隆一。
  
  「お待たせしました。たぶん大丈夫です。
   [Close to you]というナンバーを書きました。
   ずっとそばにいてっていうメッセージの
   シンプルな曲なんですけど、
   みなさんに今日持って帰っていただくCDには、
   とても素敵なギターの音色が収録されています。」

11.Close to you

 メロもサビも抑揚や変化がほとんど無くて、
 本当にシンプルな曲構成になっていますが、
 “どんな傷を残しても 君のずっとそばに”という
 ラストのフレーズが印象的。

  「何か声の調子が良くないと
   拍手が大きいような気がします(苦笑)
   みなさんの“がんばれー”っていう(苦笑)
   声の調子は良かったんですけど、
   乾燥しているようで少しびっくりしています。

   本編ラストのナンバーです。
   …本編ですよ、これ?(笑)
   あくまで本編です(笑)」

12.深愛~only one~

 前奏でのシャウトはフラットさせて抑え気味。
 間奏でのラララは客席側を向いたままで、
 最高音の部分はファルセットからのフォールという
 新しいアレンジで華麗に回避。
 “心の中の君は”は力強いまま。
 ラスサビの“my love”や“ずっと”では、
 最後ということもあってか全力で音が壊れてたり。

 演奏を終えると深々と一礼、
 福ちゃんをフューチャーして左手を振ると
 上手扉へと捌けていきます。
 本編終了は17時20分。


*encore*

 喉の調子を整えるのに時間が掛かるかと思いきや、
 2分ほどで再登場(驚愕)
 ここでも福ちゃんを紹介して、スタッフに感謝の拍手。

  「ここには(スタッフが)いないんですよ(笑)
   すぐそこに(笑)

   久々に岡山に来て楽しいですね。
   今日は岡山に着いて“寒っ”って思って、
   こんなに寒いんだって、
   よく考えると東京もものすごく寒くて
   全国的に寒いみたいですね。

   美味しいラーメンをお昼にいただきまして…
   知ってます?「やまと」ってお店で、
   洋食屋さんなのにラーメンみたいな。
   不思議な…帰りぜひ一斉に(笑)」

13.Once again

 一旦は声の調子が戻った兆しはありながらも
 ラスサビではちょくちょく乱調気味。
 そのためか、後奏での“あなたに”はカットされ、
 軽いシャウトとラララで締め。

  「ありがとうございました。
   みんな愛してます。どうもありがとう!」

 福ちゃんを両手でヒラヒラとフューチャーしてから、
 上手扉へと向かい、
 扉前で振り返って右手を振って去っていきます。
 福ちゃんがアコギを抱えたまま、
 頭をペコリと下げながら隆一の後に続いて、
 17時30分に終演。

 上手扉がちょっと開いてるんですけど、
 ダブルアンコールとかないですよね…?(汗)


明日はお天気も良いはずなので、絶好の岡山観光日和
(主に岡山城と後楽園とノートルダム清心女子大学w)
だったはずなのに…



何故か明日の広島公演のチケットが手元にあります。
怖いですねえ、恐ろしいですねえ。