横浜市立大学医学部対策 | 仮面浪人医学部合格の記録&医学部生の受験勉強法解説

仮面浪人医学部合格の記録&医学部生の受験勉強法解説

都内国立工業大で仮面浪人した末、
都内国立医学部に合格することができました。
現在は、勉強法紹介ブログとなっています。
よろしくお願いします。

また、最近twitter始めました!
@igakubu_teacher

未完成です。どんどん継ぎ足していきます。よろしくお願いします。

横浜市立大学医学部入試の対策記事です。
俺自身、医科歯科受験の前まで受験してきた大学ですので、かなり分析しましたが、受かってはないのでご了承下さい。あくまで一不合格者の受験時の対策ということでお願いします。

----------------------------------------------------------------------
[1.英語~対策~]
<試験情報>
制限時間:90分
出題形式:全問記述式
大問数:3
ワード数:約2000語

…試験時間90分に対してこの文章量、問題量だと、まず満足に解き終わることは出来ません。2011年度入試で合格したセンター英語200点満点の友人に聞いても、横市英語は満足に解けないって聞きました。しかし、どの受験生も同じようにキツいと思っているので、過去問を解いて解けなかったからといって絶望することはないです。合格者でさえも5割とかそんなもんって話を聞きますし、ポジティブに対策を練っていきましょう。


<合格者の出来>
合格した人でさえも、大問2つと、残り大問の1,2問くらいしか終わってない人がいます。というか、俺の周りで完答して終えた人はいませんでした。最初から終わると思ってない状態で挑んでる人が殆どでした。
「解いたところはなるべく点がもらえるよう丁寧に解く」
みたいなスタンスの人が多い気がします。まあ三人からしか話を聞いてないので、実際の多数派がどうかはわかりませんが、俺は
「とにかく全部解いて途中点だけでも!!」
ってスタンスで大幅に読み違えたり、和訳ミスをしまくったので、前者のスタンスが良いと思います。



<問題形式と対策>

大問3つが全て長文かつ記述式なのが横市の特徴です。また、大問内の問題は
・内容説明
・和訳
・和文英訳
の三つに分かれます。

ただ、和文英訳の比率は他の問題に比べ低く、実際は、内容説明と和訳がほとんどを占めています。

つまり横市の英語の肝は、

「どれだけ正確に素早く文章を読めるか」

ということになるわけです。
私立医によくある文法問題に使うような語彙の知識はほとんど要しません。
それより、平均を超えた語彙力、基本の構文、和訳の作法、長文全体の論理構造を把握する力をマスターする必要があります。それを意識して学習していきましょう。

では、以下に問題別対策を書いていきます。

(1)内容説明

俺が分析した結果、内容説明の答え箇所は大体が下線部直近にあることが分かりました。たしかにそうでない場合もわりとありますが、下線と解答箇所の離れているような設問を果たしてどのくらいの受験生が解けているのか、ということを考えると、下線と答えが離れている問題はある程度気を楽にして構えていいと思います。

というか、英語の文章は、基本的に、
「1パラグラフに1つのトピックが含まれている」
のが原則なので、内容説明の問題で答えと下線が極端に離れているということは実はあんまりないです。(文章の主題を問う設問を除く。)
内容が読み取れているかを簡単に確認するための試験問題を作るのなら、トピックの中でも大事な部分を設問にしたがるはずです。そして、トピックの中で大事な部分というのは近くに説明が書いてあることが大半です。(抽象→具体の流れ)

以上から、内容説明問題はまずは直近を怪しみましょう。本当は英語の論理の流れを理解できていれば、答えの箇所は一発で見つかるのですが、試験時間が限られていて、しかも量が多いとなると、論理展開が分からず、断片的(パラグラフを断続的に)に読んでしまい文章がきれいに見えてこないのが普通だと思います。(逆に、もしこのタイトさで論理展開まできっちり把握してるなら、まず受かります。)

普通の受験生は、あたまの片隅に

「答えは直近にあること多い」

ということを置いとくのが無難だと思います。
もし、直近にあることが信じられなかったら、下線と解答部分を蛍光ペンで引くと良いですよ。
ホントにかなり近いこと多いです。


さて、ここからは内容説明を解くために役立つ勉強ですが、俺的には
・大意をはずさない和訳力
・文章の論理を追う力
の二点を意識して勉強するのが大事だと思います。

前者は、和訳対策をすれば身につくと思います。
後者は、ディスコースマーカーなどを解説した要約対策書をやれば(読むだけでも十分)身につくと思います。
こうした勉強と過去問演習を続ければ、ある程度対策は出来るのではないかと思います。
ただ、横市はかなりの難関なので基礎学力は必須です!!!


あと、横市頻出の小説ですが、小説の場合はパラグラフよりは場面、心情転換が大事なので、小説を読む場合は状況の変わり目を注意すると良いです!小説は直近に答えが来るとは限らないので(小説の特性上)とにかく状況の変わり目をチェックです。


(2)和訳
横市の和訳はそんなに激しくないです。標準レベルに毛が生えた程度のレベルです。
解釈の有名な参考書をやり切れれば十分対応できるレベルだと思います。
詳しくは受験英語勉強法の記事をご覧ください。


(3)和文英訳

俺は英作についてアドバイスできるほどの学力がないので省略させてください。
ただ、俺から見ても、横市の英作はそんなに激しくはなさそうです。
自分の持ってる基礎的なフレーズと標準レベルの単語力でかけてしまうレベルだとは思います。



<本番>
大問三問の難度が難、並、易と三パターンすべてそろっているのが特徴の一つです。
今はあるか分かりませんが昔は横市のホームページで入試作成者のコメントに、
「背景知識のない状態で英語をありのままに読みとく力をみている」
といったようなことが書かれていました。
小説を出題するのはまさにそれですね。あと、2011年の大問1もそういう主旨の問題ではないでしょうか?社会系の文章で見慣れないトピックとかは英語力のない人には鬼だと思います。(当時の俺はボコボコニされました。)
とにかく背景知識が使えない問題は三大の中では難しい部類に入ることが多いので飛ばすのも一つの手だと思います。
ただ、本当の難易度は解いてみないと分からないので、やはり本番の解く順勝負とも言えそうです。



----------------------------------------------------------------------
[2.数学~対策~]
<試験情報>
制限時間:120分
出題形式:全問記述式
大問数3~4(2011年より三題に減少)
大問1は毎年小問集合


<近年の傾向>
2008年,2009年頃はかなーり難しい数学で大して差がつかないような問題ばかりでしたが、2010年頃から徐々に易化した気がします。易化というよりはオーソドックスな問題に近づいた気がします。2009年の三角比を用いる図形問題など、昔は問題集に載せづらい独特でなおかつ気づかないと厳しいような問題もありましたが、近年はそうした問題も減った気がします。とにかく、横市の数学は易化してきている気がするので、近年の分はしっかり点が取れた方が良いでしょう。

<問題の特色>
大問1は解答のみ記入する小問集合になってますが、要注意です。国立志望者の場合、記述式ばかりを練習してきているので、解答のみ記入の問題に慣れていない人が多い気がします。慶応医を対策しまくってる人は問題ないのでしょうが、完全な国立専願にはもやもやする問題だと思います。記述式では途中点が存在しますが、小問では途中点は存在しません。答えが違うと0点になってしまいます。さらに横市は近年、大問数が4から3に減少し、小問一問あたり20~25点と大きい点数にになってしまった(これだけでセンターの挽回できます)ので、答えを間違えるのは致命的になってしまいました。つまり、小問がだいぶ鍵を握るようになったと言えます。こうした事を踏まえて、日ごろから解いた問題は確実に合わせる訓練をしましょう。ただ、小問の中には大問並に重い問題もあるので、そこは一度飛ばすなりして要領よく説いていった方が良いです。近年の横市は大問1題あたり40分もかけられるので、焦りすぎることはないです!

さて、次に大問2と大問3についてですが、これは普通の国立記述型の問題です。とくに言及する事のない出題形式です。

で、最後に横市によく出る分野ですが、有名なのは行列です。毎年出てます。これは要対策です。
あと、最近はベクトルも出題されている気がします。2010では反転の問題、2011では大問3、2012では大問2と毎年出ています。これも要対策です。
あとは言わずもがなですが微分積分は必須です。2008年くらいに、Wallisの公式を使うことを想定した積分が小問ででたりしましたし、微分の王道の定数変数分離問題も出てますし、微積は出来なきゃだめです。
あと、意外に好きだなぁと思ったのは二項定理とかコンビネーション関連の問題ですね。これも慣れた方が良いと思います。

まあ、問題の特色はそんな感じです。

<対策>

現役、独学の人を基準にしています。予備校生は予備校のテキストを最優先にやるべきです。

レベル的には、
・医学部攻略の数学
くらいのレベルまで到達した方が良いと思います。ここに書いてある問題や解法や方針を知識として蓄えておけば本番強いと思います。例えば2010の反転の問題は、ほとんど同じです。

ただ、ベクトルに関してはもう少し体系だって欲しいなとも思うので、やはり

・一対一対応の演習

のベクトルのところはしっかりやった方が良いと思います。
あとは医攻数は行列も偏っているので、一対一を活用するのが良いと思います。
まぁ、正直、一対一と医攻数をマスターできれば大抵の問題に対応できると思うので、どの大学を受ける人もこの2シリーズをやればよいのではと個人的には思っています。ただし、復習や演習の時に「なぜこの解法か?なぜこの方針か?この変形の意味は?この問題で得られることは?」といったことを意識して勉強していかないとこの二シリーズを仕上げても大して数学力が上がらない気がします。注意です。

話がそれましたが、上記のような問題集を大方こなしきれたら、復習と同時に過去問演習をするといいと思います。横市の戦い方がわかるとおもいます!!


まあ対策はそんな感じです。数学は蓄積がかなり必要な科目ですし、同時に博打要素のある科目でもあるので、あとは本番のあたりの良さだと思います。
「どんな状態でも失敗はせず、無難なあたりには落ち着ける」ってくらいのレベルを目指しましょう。成功を目指すよりはるかに現実的です。



----------------------------------------------------------------------
[3.物理~対策~]
<試験情報>
制限時間:理科二科目で180分
出題形式:全問記述式
大問数3

<出題概要>
横浜市立大学の物理は割と応用めな典型題が出題されると同時にたまにマニアックな問題を出したりします。
波の干渉条件を、光路差ではなく位相差で考えさせたり、自己誘導相互誘導を出してみたりと若干マニアめな出題をしてきます。

しかし、ほとんどは応用めの典型題なのでそんなに焦ることはないです。市販の問題集に載ってるレベルです。出来る人なら満点とれるテストです。時間的余裕は十分にありますから、物理は是非得点源にしてほしいです。

<出題の特色>

<試験対策>
典型題の集合ですから、変に思考力が必要な奇問をやりまくる必要は一切ないです。

物理公式をしっかり使いこなせるようになった後に、
「名問の森」もしくは「難問題系統とその解き方(例題のみでOK)」に掲載されている問題型を体得して解法もマスターすれば余裕です。まあこれは横市に限らず、どこの医学部でもそうです。上記のテキストレベルを習得できれば、物理は確実に得点源になります。出来る人にとって、物理はどこの問題変わりません。それを念頭におきましょう!

そして医学部独自問題になった2005年以降の過去問を一通り解けば「解くための準備」は完璧です。

ただ、解答を書くトレーニングはする必要があります。
問題集にのっている解答の作法を覚え、日頃から答案を書くことをオススメします。
物理答案は書き慣れないと、記述量が莫大になってきりがなくなるので、日頃から、どこを削れるか?どこを簡単に書けるか?を考えてトレーニングしましょう。







----------------------------------------------------------------------
[4.化学~対策~]
<試験情報>
制限時間:理科二科目で120分
出題形式:解答のみ、記述式混同型
大問数3

----------------------------------------------------------------------

Android携帯からの投稿