仮面浪人医学部合格の記録&医学部生の受験勉強法解説

仮面浪人医学部合格の記録&医学部生の受験勉強法解説

都内国立工業大で仮面浪人した末、
都内国立医学部に合格することができました。
現在は、勉強法紹介ブログとなっています。
よろしくお願いします。

また、最近twitter始めました!
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とっしーです。

大学もついに卒業試験になり休みになるので、

2名追加募集しようと思います。


(家庭教師で得たノウハウを使って最大限に勉強を効率化出来ていると痛感し、今までの生徒には本当に感謝しています!ありがとう!)


さて、追い込みの時期で弱点を中々回収出来ない受験生の方、心配なさってる親御さんは是非ご検討ください。


【決定までの流れ】

メールにて連絡

(電話にて無料相談)

面会+体験授業

契約成立


といった流れになります。

どの方も無料面談の際に体験授業を行い、そこで判断してもらっていますので、ご安心ください。また授業資料等ご希望の場合もご連絡ください。


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[家庭教師指導方針]

・追加募集人数・

2名

(現在国立医学部志望受験生1名指導中)

今年は短期で4名ほど指導しました。


・募集対象・

現役生、浪人生、再受験生


「今は成績良くないけど、どうにか受かりたいんだ!」という熱意のある方なら絶対に伸ばせます。


・指導理念・

基本的に、分からない問題を教えるだけの指導はしていません。

受験で最も大切なのは、「論理的思考力」です。


「自分の抱える問題を正確に認識し、それにたいする最良の対応策をたてる。」


これが出来るようになればどんな人でも成績を上げることが出来ます。

僕の指導ではこの思考を身につけられるように毎回の指導で、何度も論理的に思考させます。

また、数学物理化学生物(人体、遺伝子)に関しては、分野、思考法毎の体系的な授業も行います。教科書通りに知識を教えるのではなく、実際に入試で使える解き方や知識を示しながら解説していきます。

最終的には、家庭教師がいらないと思うくらい自分で勉強できるような指導を目指しています。



・短期指導用カリキュラム・

秋以降対策

苦手分野に焦点を当てて対策します。また志望校に特化したアウトプット法の指導をすることで、本番、点数を出しやすい頭を作ることを目指します。初回授業で模試成績や本人の話、勉強ノートなどから苦手をリストアップして、入試までの日数から短期カリキュラムを練ります。


・指導頻度・

平均…一回2〜3時間、4ー6回/月

基本的には週一が目安です。

集中して教えて欲しいという方には月8回やることもありますが、特に現役生など、本人の勉強時間を優先して欲しいので、僕として月6回までを基本上限にオススメしています。


・指導スタイル・

インプット

生徒に板書は一切取らせません。僕がその場で生徒の弱点の根本を検索し、そこの内容を徹底的にまとめています。その生徒オリジナルの参考書を作っていくようなスタイルをとっています。また話した大切な内容もノートに書くことで、生徒が集中して僕の授業を聴くことを優先させます。


アウトプット

また同時に、定着を上げる為にある程度習熟している分野は生徒に解説をしてもらい、そこで足りない視点をリストアップして解説するというような授業も行なっています。


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[家庭教師情報]
・在籍大学・
東京医科歯科大学医学部医学科6年

・合格大学・
東京医科歯科大学医学部医学科
東京慈恵会医科大学医学部
昭和大学医学部
東京工業大学第四類(後期日程)数学首席
早稲田大学先進理工学部

・生徒合格実績・
北海道大学医学部、名古屋市立大学医学部、弘前大学医学部、順天堂大学医学部(正規)、日本医科大学医学部(特待,補欠)、日本大学医学部(正規)、杏林大学医学部(正規)、帝京大学医学部、埼玉医科大学医学部、聖マリアンナ医科大学医学部(正規、補欠)、昭和大学歯学部(特待)、国際医療福祉大学医学部(一次棄権)、慶應義塾大学理工学部(補欠)、慶應義塾大学看護学部(補欠)、東京理科大学

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・指導可能区域・

是非ご相談ください。対応いたします。

2013~2015年度は全員カフェで指導していましたし、場所は問いません。

家での指導も可能です。

なお、関東以外の他県での指導も頻回でなければ可能です。是非ご相談ください。


・希望時給・

応相談

過去参考:5000円~10000円/時

交通費支給

回数などもありますし、応相談です。よろしくお願いします。


・連絡先・

igakubu.teacherアットマークgmail.com

上のアドレスのアットマークを@に直して送信お願いします。



とっしーです。今回は初。医学部生向けの勉強方法の記事です。

受験生の方は5,6年後参考になると思います。そのころには僕も30歳越え…

時の流れは早いですね。

 

さて、医学部生向けの記事は要点だけ簡易的に書いてこうと思います!

 

マッチングとは

医学生の就活。自分の行きたい病院の就職試験をうけて、マッチングシステムに希望順位を登録。

希望する病院の定員に自分が入れれば、マッチング決定。仮契約を結べて、医師国家試験に受かると本契約という感じ。

(自分より上の成績の人がほかの病院に行けば、定員外でも受かりえます。受験でいう、補欠回る的な感じ。ただ病院側の採用順位はわかりません)

 

マッチング病院の種類

1.大学病院         

 …自分の母校にそのまま就職する人多い。三年後に専門科決めるときに人脈があってよい。勉強も最低限でよいので、市中病院を受ける人より、勉強はしなくて済む。ただ給与の面では市中病院に劣ること多い。とはいえ大学ごとにプログラムを充実させているので、なにか目的がない限りは、自分の母校に行くのが無難。また、他大の大学病院に入る人もいる。そういう人は、他大病院のプログラムに惹かれたか、その病院に入局したいかのどちらかが多い。

2.市中病院

 …大学病院よりは給与は多い。一般的な病気を診れる。大学病院に比べて研修医の責任は重い印象なので、自分で考える機会は多い。カンファレンスのサマリー発表を非効率に感じる人にはお勧め。

  ハイパー(とても忙しい)とハイポ(忙しくない)病院がある。またマッチングの際に学力重視型、面接重視型の二つに分けられる。

 2-1.市中病院(ハイパー)

    …経験できる症例数が多い。身体を動かせる医師になりたい人が行くことが多い印象。意識高い人が多い。

     病院によってガリ勉系、要領良い系、イングリッシュマン系の三つの意識高い系に分けられる。

     給与はバラバラ。ハイパーで給与がいまいちなところに行く人は自分を痛めつけるのが好きなのかなと思う。

 2-2.市中病院(ハイポ)

    …経験できる症例数は大学と同程度。QOLを重視したい人向け。

     ずば抜けて頭いいひと、意識高い人、低い人、大学アンマッチのとんでもないやつなどいろんな人がいる。

 2-3.市中病院(学力重視型)

    …筆記試験の点数が採用に大きくかかわる。早めに国試勉強しないとだめ。

     でも勉強すれば受かる可能性も高いので、そういう意味では対策は楽。大体見学は一回でよいとこが多い。

 2-4.市中病院(面接重視型)

    …全人的?に学生を見て判断。

     つまりは面接官の好みで決まる。(たいていは複数人の面接官がいるので、その平均値の好感度で決まる)

     キャラを見られる性質上、病院見学は複数回行かないといけないところが多い。

     生きる上で必要なスキルを学ぶ上では良いが、採用基準不明瞭なので、受けた学生は結果発表まで病みがち。

 

マッチング対策

Step1.病院合同説明会にいく(5年夏に一回行けば十分)

 夏とかにあるやつ。母校に残りたくない人が行く(流されていく人もいる)。いろんな病院が集まるので自分の見学に行ってもよいかなと思う病院を絞ろう。ちなみに友達と一緒に回るのはお勧めしない。この日くらいしか、いろんな病院を横断的に実際的に見れないので、事前に自分の条件に合いそうな病院に目星をつけてガンガン話を聞こう。僕は12病院見ました。たぶんフラフラになるけど、自分の行きたい病院が具体的にイメージできてくる。

 

Step2.病院見学に行く

 大体、5年冬からで十分。5年10月にいったら早いねーと言われた。自分の本当に行きたいと思う病院がわかる。大事なのは事前に聞きたいこと見たいことをリストアップすること。

   ・研修医生活(持ち患、帰宅時間、手取り給与、土日の勤務時間、食生活、住居、自習時間など)

   ・対策方法(過去問もらう、国試でいうとどのくらいまで出来なきゃいけないか、何回見学に行かないといけないか、面接のコツなど)

   ・環境(綺麗汚い、寮、研修医の雰囲気)

   ・その病院全体の第一印象

これくらい聞ければオッケー。あと個人的には複数回行かなくていい病院に複数回行くのは費用対効果は悪いと思う。あくまで、その病院を知るために行く。勉強しに行くのではない。勉強はあくまで副次的なもの。

 

Step3.勉強する

 <筆記>

 …各病院過去問とその周辺は完璧に。国試レベル越えの問題は、過去問で出た疾患に限りyear noteを隅々まで覚えればよし。

 大学病院…大体どこも国試レベル。国試3年分とそこまでで得た知識でみんな頑張ってる。

 学力重視型…だいたい人気病院。就職試験の時期に国試を80%コンスタントに取れれば、どこの難関病院でも問題ないといわれている。

 面接重視型…人気な面接型受けるひとは学力型も受けてるので勉強してるが、そうでなければ大学病院志望と同じように勉強。

 <面接>

 …人に言える立場ではないけど、とりあえず

 ・清潔感・質問されたことに簡潔に答える・どんな内容でも誰かが批判される内容は話さない・はっきり普通の速度でしゃべる。・柔和な表情で・志望動機などのコモンな質問は準備しておく・各病院独特の質問は慎重に対策を

 で十分だと思います。学力型にせよ面接型にせよ

 

筆者の体験談・勉強法

詳しい勉強法などは別記事でいつかの機会に書きます。

 僕は、家庭教師、恋愛、塾講師、課外活動、部活動など、割といろいろなことに手を出してたし、大学の授業は本当に非効率だと感じていたタイプでした。なので大学の試験は受かればよいやくらいで、過去問と同じ問題と類題だけ解けていつも70-80台。CBTで初めて医学をきちんと学び、スコアは92%。やっと医学についてちょっとわかった感じ。そんな学生でした。いわゆる再試にはならないけどそれ以上のことはしない学生。

 それを踏まえてみてください。

<勉強経過>

5年の4月からテコムの動画を見始め、6年の4月にメジャー科、小児、産婦までを見終える。(先生の話す内容はすべて書き込んだ。その代わりテコムの問題集は一切使っていない。)

6年の4月22日からQBを始め、8月5日にメジャー、小児、産婦までが一通り終える(全部の問題)。僕はテコムノートを書いた後すべてpdf化していたので、QBonlineのまとめ表やゴロなどをスクショしてひたすらそのノートに張り付けて、暇なときにノートを見返したりしてました。これは我ながら効率のいい勉強だった。

↓  

その後10日間で今までのテコムのノートを書いたり声に出したり、友達に質問したりするなどして総復習。QBで間違えたとこをテキトーに解きなおしたりもした。

その後10-20日間、受験する病院の過去問を解いては、テコム+QBノートを見返したり追記したり。内科に関しては三周分くらい見返したと思います。8月21日の時点で111回国試でメジャー85%、産婦80%、小児75%くらい。マイナー科が一部出る病院もあったが、その対策は過去問周辺をCBTの知識+まとめてみたシリーズ+レビューブックで付け焼刃にした程度。

 

<勉強時間>

・5年生

8-17,18時まで大学があり、その時間内以外は勉強してない。

実習は勉強になるときは先生について回って質問しまくる。

無駄だと判断したら、最低限のノルマだけこなしてそれ以外は自習することで勉強時間を確保してました。

一日大体3-5時間は勉強してた。ただやってない日はやってないし、やる日はやるしで人より勉強時間が多いわけではなかった。

テコムの進度もやってる人ならわかると思うけど普通だと思います。

・6年生(QBの時期)

医科歯科は9月まで実習なので5年同様8-17,18時まで大学。

QBは一日50問がコンスタントな目標だった。がどんなに重い科目も5日以上はかけないようにした。

というか勉強時間はやる日は5-8時間、やらない日は0-3時間だったのでその時間の範囲で無理なく進めた。

QBの解説読んで、便利な表はテコムノートにスクショして貼り付けてという感じだったので進めるスピードはほかの人より速かったと思う。

・6年生(マッチング直前10-20日間くらい)

毎日12時間は机に座っていた気がする。夜はストレスで毎日ハイボール飲みながら勉強していた。課外活動とか部活で週3は夜に予定があったので、電車や実習の待ち時間や立ってるだけの無駄なオペ見学の際にも勉強してた。きつかった。

 

<どこマッチングしたか>

内緒です。都内の古めの人気病院で学力重視型という感じです。

僕の病院への希望は

・採用基準がクリア→学力重視型のがいい・自分の大学よりも第一印象でいいと思える・内科志望なので内科多め、外科少なめプログラム

・多くの症例を診れる・雑務が少ない・労働量と給与がある程度見合っている

だったので、自分の大学と他二つの市中病院を受験し、無事第一志望にマッチしました!

マッチ結果発表まで一か月以上あるのでメンタルは相当持ってかれていたと思います。

 

という感じで。後輩たちの参考になれば幸いです。

では!

お久しぶりです。とっしーです。

つい最近、マッチングという医学部の就職活動も終わり無事第一志望に合格し、ほっと一息しています。

(医学部生の受験みたいなやつです…終わってよかった)

ちなみに僕は医科歯科には残らず外の病院に行くことにしました。近いうちに医学部の生活とか勉強法とか書けたらいいなと思ってます。

 

さて、今回は11月以降の勉強法について書いていきたいと思います。

今の時期、

・焦る

・自信を無くす、不安になる

・逆に自信を持ちすぎる、周りが見えなくなる

といった感じで不安定になってくる人が多いです。

今日は、一年の勉強方法から説明を始めて、なぜ不安定になるのかについて詳しく解説します。

もちろん対処法も説明します。

読み終えるころには少しでも受験に対して落ち着きを取り戻してもらえればと思ってます。

 

1,1年を通じた勉強のステージについて

 まず、勉強における必要な要素は大きく4つ、

 ・知識の習得(1st stage)

 ・思考の型の習得(1st stage)

 ・知識、思考の運用(2nd stage)

 ・実践中のミス、焦りを生じさせない挑み方の習得(3rd stage)

があります。

そして医学部志望の人でこれらの4つの力をどれくらい完成させるべきなのかの目安は

 

・1st stage:知識の習得&思考の型の習得

…大体7,8月までにやらないといけない内容。具体的にいえば、

  数学:一対一の対応、FOCUS GOLD、青チャートレベルを全分野

  英語:ターゲット1900をフル暗記、発展向けの英語長文で8行に1単語わからない単語があるくらい

      網羅型の英文読解書(英文解釈の技術100、Rise英文解釈を全シリーズ)

      長文読解の指南書をなにか一冊(ディスコースマーカー英文読解など)

      一般的な文法問題集を2、3周(Power stage, next stageなど)

  物理:定理の理解と網羅型問題集のある程度のマスター(為近の解法の発想とルール、物理のエッセンス、名問の森)

  化学:網羅型参考書と問題集のマスター(照井の解法カード、化学の新標準演習、新演習)

  生物: 網羅型参考書と問題集をマスター(生物合格77講、大森徹の最強問題集150問(文英堂))

 

のような感じになります。(詳しい勉強法は各ページ参照)

志望校別の目安としては、

 

上位国立医志望        上記記載の本で難度の一番高いものまである程度マスターしている

上位私立医、国立医志望  上記記載の本で標準をある程度マスターもしくは~最高難度のものをやっている途中

中堅私立医志望        上記記載の本で標準を一通りは終えている

 

という感じになります。

 

・2nd stage:知識、思考の運用

…大体8~10月くらいまでにやりたい内容。目安としては1st stageの内容の総復習+一つ難度の高い問題集の演習。

 つまり、

上国医   →今までの問題集のアウトプットを主体とした徹底的な復習。他演習教材でのアウトプット練習。3rd stageを並行で開始

上私、国医→今までの復習+最高難度のを進めるの継続

中堅医   →標準レベルの徹底的な復習+補助的に難度高めの教材を使ってもよい

 

という感じになります。

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本筋とはずれますが、

「自分の志望校に必要な勉強量、進度に満たないけど、そこに受かりたいんだー!」

という場合は、これからの時期は絶対に指導者が必要になります。

家庭教師でもよし、個別教室の先生でも、予備校駐在のフェローの先生でも良いです。

誰か見つけて、みっちり指導してもらいましょう。

「一人で効率を上げて伸ばす!」といって指導を拒む人もいますが、自分の志望する大学に受かるレベルの受験生は大多数がすでに効率よく勉強しており、それを抜かすのはかなり大変と思った方がよいです。そして、抜かすことが出来るのならそもそもそのレベルに到達しているはずという矛盾もあります(もちろん自分で頑張るのも自由です。それで勝ち抜く生徒もいました。)

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そして最後が3rd stage。10,11月から始めてほしい勉強です。

ここで伝えたいのが、多くの受験生が、3rd stageの勉強をきちんとしていないということです。

 

2.・実践中のミス、焦りを生じさせない挑み方の習得って?

3rd stageの勉強は端的に言えば過去問の勉強です。ですが、単純に過去問を解いて間違いなおしをするという意味ではありません。

端的に言えば

・過去問演習を通じて、テスト受験時の心の傾向、問題点を把握する

・問題点を一目でわかるように何かにリストアップし、対応策をたてる

・上記の対応策を用いながら、過去問演習をする

これの繰り返し

こそが過去問の勉強になります。多くの受験生が問題の間違いなおしまではするのですが、

・自分がどういうときに焦ってミスするのか

・自分のこんな解き方がよくないから〇〇して直そう

というところまで勉強できていない印象があります。

 

ぜひやってみてほしいです。

例を挙げると、

「俺、いっつも計算ミスする。なんでだろう。あ、まず計算がバラバラに書いてある。これじゃあどの問題の筆算かわからなくなって焦るわけだ。しかも、思い返してみれば計算ミスするときいっつも焦ってるよな。あれ何でだろう。ああ、その前の問題で時間をかけすぎたからだ。ん?そもそもなんで時間かかったんだっけ。ああ、この問題、文章を急いで読んだら条件間違えて初めからやり直したんだった。」

 

こんな感じです。これを過去問演習後に毎回やってノートにまとめてみましょう。そしてそれを頭に叩き込んでまた過去問で実践する。

これを繰り返すと気づけば、演習力は抜群に上がってきます。

 

また、指導者がいると効率は良いので、ちょっと学習状況がまずい場合や突破のためのきっかけがほしい人は、そういうことを質問できる人を見つけましょう。なるべく、長時間捕まえらる人が良いです。

とはいえ慣れれば自分でもできるはずなので、是非全員トライしてみてください。 

 

今回はここまでにしときます。明日は、具体的なテスト受験時に生じうる問題点とその対策について書いていこうと思います。

 

続きです。

 

2期:標準典型題の把握>

 2期はもっとも大切な時期です。受験数学で必要になってくる解法・論理の流れ・その他ポイントがどんなものなのかを把握する時期になります。受験数学という森全体を見渡せるのが目標となります。

この時期の内容がきちんと出来なければ、応用問題の勉強効率はガクンと落ちますし、難しい問題を論理的に思考することがとても難しくなり、数学が足を引っ張ること間違いなしです。逆に、このレベルがキチンと出来れば、中堅私立、地方の易問系国立大学の問題は解けることにはなっています。(実際は応用問題を考える経験がないと厳しいのですが、難易度的には同レベルです。)

 さて、実際の勉強方法ですが、FOCUS GOLD(啓林館)大学への数学 11対応の演習(東京出版)、青チャート(数研出版)が個人的にはおススメです。どんどん解き進めながら、忘れきってしまう前に軽く復習という大原則を守りつつ、どれか1冊やるといいでしょう。

FOCUS GOLD1期のレベルから4期のレベルまで幅広く掲載されており、解説も丁寧で勉強コラムなども役に立ちます。どんなレベルの人でも使いこなしやすい点で個人的には一番好みです。ただし、書店には売っていないので、ホームページから購入する必要があります。これを使う場合、2期では例題をひたすら進めましょう。時間がある人は、練習問題、Step up問題までやれればベターですが、多くの読者は限られた時間でどうにかしなければいけない人だと思いますので、例題をやりきることを最優先にしましょう。

11対応は大学への数学の独特な解説で、とっつきにくい人がいるかもしれません。また問題数も少し少ないので、数学に苦手意識のある人にはあまりお勧めできません。ただ、数学が好きである程度自分でやってきた人には良い教材だと言えるでしょう。これを用いる場合は、練習問題まで行うと良いです。

青チャートはFOCUS GOLDに似ており、2期の勉強を行うのには申し分ないのですが、問題数がかなり多いわりに問題レベルがある程度限定されてしまっているので、「このシリーズだけで今後も大丈夫だ!」というわけにはいかずコストパフォーマンスの点はあまり良くありません。とは言え問題数は豊富なのですでにやりこんでいる人は、継続して用いてよいでしょう。この本も章末問題、発展問題など全部やりきろうとすればきりがないので、やるとすれば例題最優先にする必要があります。

 また、これらの本で分からない所があった場合、1期の勉強でおススメしているやさしい高校数学(Gakken)の方も見てみると良いでしょう。ただ、例えばFOCUSの場合、例題だけでも約1000題あります。きちんと理解しきって進めるのが勉強の基本ですが、半年ほどの期間で一通り終えようとなると、そこまで悠長にはしていられません。さらに注意ですが、論理的思考を用いた勉強が出来なければ、どんな問題集を使っても成績はあまり伸びないですし、応用が利かないです。このことをいつも心にとどめておきましょう。

 

2.5期 標準典型題の定着>

 この期間では2期で用いた参考書をもう一度、1から復習します。分かりきっている問題もじっくり時間をかける必要はありませんが、なるべく漏れがないようにやり直すのをおススメします。

 ただ、標準典型題だけをじっくりやり直す時間がある人は、準備のはやい現役生など、かなり限られており、現実的には、難問題も進めつつ復習をする人が大半になってしまうかもしれません。

 

3期:標準典型題の定着&難問題での解答力養成>

 2期の勉強で、難しい問題が解けるようになるための道具を「知る」ことは出来ました。しかし、2期の中で復習もしたとはいえ、やはり一回やりきっただけでは「使える」ようにはなりません。なので、再度やり直す必要があります。やり方は2.5期と同様です。また、道具を使えるようになっても、それを実際に「うまく使える」ようにするためには実践が必要になります。だから、難問題を用いて演習を行う必要があります。難問題を用いる時に大切なのは、とにかく「自分で1から問題解決ノウハウを実践する」ことです。目的はあくまで実践なので、自分で考えることを大切にしましょう。ただし、受験生は時間がないので、ある程度論理的に考えても解けない場合はぱぱっと答えを見てしまうことも大切です。

 論理的思考と解法の引き出し方を知ることがメインなので、難問題集はどれでも良いとは思ったりしますが、個人的にお勧めするのはやさしい理系数学(河合出版)です。

 

4期:過去問対策&今まで扱った問題の復習>

 3期までの勉強で、志望校の問題に真っ向から挑める準備は整ったことになります。なので、この時期から志望校の過去問を進めていくと良いでしょう。国立志望の場合だと、12月頃にはセンター対策を始めなければいけませんし、私立医志望や多数の大学を受験する場合はやらなければいけない過去問の量が多いので、なるべく目安の時期に始めることが望ましいです。

 また、今まで使った問題集の復習は欠かさずにやりましょう。はじめのころのようにじっくりやる時間はありませんが、この時期にはかなりマスターしているはずなので、素早く復習が出来るはずです。

 

<+αの勉強>

時間に余裕のある人は、追加の問題集をやるとより万全の対策が出来るでしょう。医学部志望であれば、医学部攻略の数学(河合出版)お医者さんになろう医学部への数学(駿台文庫)がおススメです。前者は、医学部で頻出の知識問題をうまくまとめてくれています。単科系国立などでは結構この本の類題が毎年のように出題されています。後者は、便利なテクニックを多数載せてくれています。医学部志望でなくてもかなり使えます。

微積分を得意にしたい人には、微積分基礎の極意(東京出版)をおススメします。この本はテクニックはもちろん入試で出題される応用的な微分積分の問題をほとんどカバーできているので、2,3期の問題集とうまく絡めながらすすめていくと威力を発揮するでしょう。

 

数学が苦手な人の多くは色々なレベルをごちゃまぜにして勉強していたり、いきなり応用をやっていたりと、適切な段階を踏めない人が非常に多いです。また、それに加えて勉強時に必要な意識を持たないまま、ただ機械的に解法を覚えているとなったら、それは当然伸びないと思います。全体のアウトラインを掴まないまま、無駄に復習ばかりしても正直無駄です。数学の勉強の段階を意識して、自分の立ち位置を把握して、後述する「数学の勉強時の意識」を持ちながら勉強した方が遥かに効率がいいです。背伸びをせず、また自分の今いる段階に満足せず、勉強をして行きましょう。

数学の勉強法は書いたらきりがないので、今回は書籍に乗せる予定原稿のほんの一部を紹介します。今までの記事を見ながら、これを読むとだいぶ勉強法が分かってくるかな、と思います。

 

 

入試までの勉強カリキュラム

 

<カリキュラム>

1期 教科書内容(定理や公式の使い方の基本を知る)の理解

2期 標準典型題の把握

(2.5期 標準典型題の定着)

3期 標準典型題の定着&難問題での解答力養成

4期 過去問対策&今まで扱った問題の復習+αの勉強

時期の目安(一年計画)

 

高校生(準備期間アリ)

高校生(一年計画)

浪人生・再受験生

1

2期と並行して行う

2期と並行して行う

高校卒業・受験開始前までに終えているはず

2

2夏~高3

3,4月~7,8,9

3,4月~7,8,9

2.5

3春~高3

 

 

3

3夏~高3

7,8,9月~10,11

7,8,9月~10,11

4

3秋~

10,11月~

10,11月~

高校生(準備期間アリ)…高2のうちから受験モードになれる人

高校生(1年計画)  …部活、学校行事などあり、高3になるあたりで受験勉強を開始する人

 

期別勉強法

1期:教科書内容(定理や公式の使い方の基本を知る)の理解>

1期は学校の勉強を普通にやっていれば理解できる内容です。(余弦定理はどんなものだとか、区分求積ってどういうものか、など)そのため浪人生、理系再受験生は新年度初めには出来ていなければいけません。現役生に関しては、時間がないので未習分野は後述する2期の勉強とセットでやるのが良いでしょう。なお、高3になる頃に全範囲履修を終えるような進度が早い学校の場合は、学校の勉強に合わせてやれば良いですが、高3秋ごろまで履修が終わらないような学校の場合は自分で勉強しておく必要があります。

 具体的な勉強法ですが、学校がある人は学校の勉強で十分です。いままで高校・浪人生活遊んできた、再受験で忘れてしまったという人は、弱い部分に関してやさしい高校数学(Gakken)を用いて、2期の勉強と並行して行う必要があります。また、強調しておきたいのは、ほとんどの分野で1期のレベルが出来ていない人は、1年で合格するのはかなり厳しいです。単純に時間が足りません。該当者は本書を読んだその日から、1期の勉強を本気で取り組んでください。
   

毎日の勉強法について解説します。

 

-毎日の勉強法-

Step1 「問題集の問題を解く&考えてみる。」

…正直、学力が安定するまでは数学の問題は自力で解くのが厳しいので、ここで時間をかけすぎる必要はないです。解けるなら解けるに越したことはないですが、時間がない人なら計算を省いたり、解答のアウトラインだけ作るにとどめてもいいと思います。(ただし、問題を最後まで解ききることはある程度は絶対に必要です。)まあ問題を知るっていうフェーズです。

Step2       

解説を「意識」しながら読んで理解する。

意識や問題の解き方等については後の項で詳述しますが、とにかく「意識」しながら問題の解法を理解し身体で覚えて下さい。

「この問題の方針はなんなのか」

「この変形はどういう意図で行なっているのか」

「お、ここの変形便利じゃん!次使おう!」

「この解法は要するに○○○って事だな。そういえば、この解法はあの時のあの問題の解法に似てるな」

とか、そういう意識を持って問題の解答の理解に励んでください。

また、一通り問題を理解できたと思ったら問題の整理を行ってください。

「ああ、この問題はベクトルの問題で、内分点の公式を拡張させた問題だな。内分点の公式を使う場面は○○○みたいな時だな。そしてこの問題は△△△の問題の類題になっているな。」

みたいな感じで問題の要約をして下さい。これ意外に大事です。問題をマクロに見る作業って大事です。

 

Step3

問題ができるようになるまで復習する。

解答が理解出来たら今度は、解けるように復習しましょう。一度は全部といてみるといいでしょう。それで出来たらそれ以降の復習はアウトラインにとどめる程度でいいと思いますが、まあとにかく復習しましょう。数学力を伸ばす鍵は復習です。復習なくして数学力は伸びません。復習には、解法の整理、「意識」の定着化、実践力の向上など様々な効用がありましょう。復習もしないで、数学が伸ばしたいとか言ってたら言語道断です。復習はメチャクチャ大切です。

ちなみに復習というのは忘れる直前までにするのが大事です。忘れてから復習したのでは手遅れです。それは一回目の復習と同じになってしまいます。忘れないうちに復習しましょう。忘れそうになったら、気が向いたら復習。そんな軽いノリでいいんです。反復すればするだけ伸びます。(まあ当たり前になったら復習し続ける必要性はなくなりますが)ただし、復習する際にもStep2で挙げたような「意識」を持つことは忘れずに。意識を持たないまま復習してもたかがしれてます。

 

 

まあ、こんな感じで日々の学習をしてみてください。今まで、機械的に覚えた解答ももっと意味合いを持つようになると思いますよ。というか趣旨を理解している問題を増やせれば自ずと伸びます。どんな人にも納得させられるような説明ができるレベルに到達できればその問題はクリアです。そんなクリア問題を増やして行けば数学の成績はきっと伸びます。

ただし、たまには自力で初見の問題を解くトレーニングもしてくださいね。復習だけでは、前述の「解答力」は満足なレベルまで伸びません。

製作中の書籍から取り出したサンプルです。

記憶の方法

記憶のコツはずばり3つです。印象付けと繰り返しと論理性です。まずは印象付けと繰り返しが大切であることを分かってもらうために、記憶のメカニズムについて大まかに説明します。

 

脳の中には、勉強で得られる記憶を保持する部位が2つあります。それが海馬と大脳皮質です。海馬では短期的に記憶を保持することができ、大脳皮質では長期的に記憶を保持することができます。ただ、記憶というのはいきなり大脳皮質には伝わってはくれません。まずは短期的な記憶として海馬に伝わります。そして、海馬から大脳皮質に移行してはじめて、記憶は長期的なものになります。この移行に必要な要素が、印象付けと繰り返しなのです。海馬は、強い刺激が加わったり(印象付け)何度も同様の刺激が加わる(繰り返し)と、大脳皮質に記憶を移行させるのです。

 さて、例を考えてみましょう。まず印象付けの例ですが、自習室で勉強中、隣に自分の好みど真ん中の異性が座ったとしましょう。どうですか。きっとその人の顔は一度で覚えてしまうはずです。(少なくとも僕はそうです。笑) これはつまり、好みのタイプを見ることによって、海馬に強烈な刺激が伝わり、大脳皮質に記憶が移行したということに他なりません。印象が強かったのです。

 テレビのCMで、同じCMがひたすら流れていると、好きでもないのに気付いたらそのCMのセリフや歌を覚えてしまっていたという経験はありませんか。これは、繰り返しの好例です。

 

若干話がそれましたが、記憶というのは印象付けと繰り返しによってなされるというのは伝わったかと思います。

 ただ、受験・資格などの勉強というのは論理的思考が根底にあるので、論理性を持たせることも大切です。覚える際に論理的な構造を理解することで、記憶の定着率は格段に上がります。さらに言えば、覚えなければいけない量も減ります。頭のいい人(論理的な思考が出来る人)ほど、暗記している量は少ないものです。

 

 では、これらを踏まえた具体的な記憶方法について考えましょう。記憶の方法には、

書く・読む・聴く・ゴロで覚える・人に教える、脳内で教えるようにまとめていく・画像などで視覚的におぼえる・イメージとして頭に整理する・テキストの位置で覚える・リストアップする・体を動かしながら覚える

などといろいろなものがありますが、どれも正しい方法です。

こういった方法の中で、印象づく方法を色々選び、論理性を意識しながら繰り返すだけです。ただ、同じ方法で何度もやっていると飽きてくるので、その場合はほかの印象づく方法で繰り返し記憶すると良いでしょう。

 

ちなみに、個人的には「人に教えるように覚えていく」を最もおススメしています。というのも、人に教えるためには論理性が必要ですし、整理するために頭の中で何度も繰り返すからです。主体的な方法なので印象にも残ります。また、実際に友達に教える場面があった場合、書きますし、声に出します。場合によっては絵や表を描きます。つまり、人に教える感覚で記憶していくと、論理的に何度も、さらには多くの記憶法で印象付けながら覚えることが出来るのです。自分のやり方がない人、もしくは非効率だと思う人は参考にしてみてください。

こんばんは。とっしーです。書籍を書くと2年前から言いながら、ちっとも完成させておらず反省しております。

さて、今回は勉強法が古くなってきたこともあるので、考え方や勉強法の一部をリニューアルしてお届けしようと思います。

 

第一回は受験の基本の考え方を紹介します。仮原稿の写しなので、文章に違和感があるかもですが、ご了承ください。

受かるために必要な事をやれ。

「毎日寝る間も惜しんで頑張っているのに、成績がなかなか伸びない。」

 

こういった相談は非常に多いです。本人たちは藁をもすがる思いで相談に来るのでしょう。しかし、私はいつもこう返します。

 

「なんで頑張っているのに成績が伸びないんだと思う?自分なりの分析を教えて。」

 

こう聞くと、私がとても性格の悪い奴に見えるかもしれませんが、意地悪のつもりではないのです。彼らが伸びないのは結局、「成績につながる努力をしていないから」ということに気づいて欲しいからなのです。どんなに努力をしても、それが目標を達成するのに必要のない要素であれば、“その目標に対しては”意味がありません。(人間的成長という意味でその努力に意味があるとは思いますが。) 

例えば、ピアノを得意になりたいとしましょう。その時に、「毎日10キロランニングする」という目標を立てますか?そんなことはしないはずです。ランニングする暇があったら毎日ピアノを練習したほうが、早く上達するに決まっています。

この例は極端で「当たり前だろ」と思ってしまうかもしれませんが、成績の伸び悩む生徒は程度の差はあれど、ランニングと同じような事をやってしまっています。

 

・問題と解法を丸暗記すれば、解ける

・毎日“とりあえず”音読する

110ページと決めたら、内容の途中でも、内容が浅いままでも終えてしまう

・とりあえず5周やろ。そしたら完璧でしょ

 

大学入試における私たちの目標はとても簡単です。それは合格することです。

周りと同じことをすればいいってもんじゃないんです。

 

合格に必要な要素とは

「深い勉強をしたい」と言って高校範囲を超えた勉強をする人がいますが、それほど本末転倒なことはないと思います。大学の勉強は大学に入っていくらでもできますし、そもそも高校の学習指導要領を越えた内容が出来なければ受からない大学は日本には存在しません。目標をきちんと認識しましょう。合格すればよいのです。

話がそれましたね。では、合格するためには何が必要なのか。それは、

 

入試本番に制限時間内に合格点を取ること

 

に他なりません。受験生はこのために日々勉強をしているのです。そして、制限時間内に合格点を取るにためには以下の6つのことが必要になってきます。

 

≪合格点を取るために必要な事≫

・入試問題に必要な解法を“必要十分量”覚え、使えるようにする

・頻出問題を問題解決ノウハウの観点から学び、演習を積むことで、パターンを論理的に覚え、同時に各科目各分野の論理構築の感覚になれていく

・各大学によって求められる学力の割り振りや問題傾向は異なるので、それを分析し、対抗できるアウトプット力をつける

 

≪時間内に終わらせるために必要な事≫

・上記の3つを反復し、定着させる

・日ごろから時間制限を設けるなど時間を意識した学習をする

・その大学の問題構成や量感を過去問対策で感じ取る

 

入試問題に必要な解法を必要十分量覚えるためには、それだけの問題量を掲載していることが必要です。また、問題ごとの解法が明示されていると効率が良いでしょう。よって、そのような参考書を購入することが必要になります。

 

参考書や問題集をダラダラ読んだり解いたりする勉強は伸びない、とは言いません。しかし、目標を明確にした勉強としない勉強では両者の差は歴然です。直前期に「問題が全然解けない!」という悲しい事態に陥らないためにも、初期の段階から本番を意識した学習を行いましょう。

 

お久しぶりです。とっしーです。
一年近くぶりになってしまいました。


自分の教えた生徒が次々医学部に入って、部活や学校行事で活躍しているのを見ると、自分の学生生活もあと少しだなと思ったりしちゃいます。


さて、今回は近況報告です。
なんだかんだこのブログで医学生の生活についてはあまり触れてなかったので今日は簡単に触れてみます。(後日、オレの医科歯科入学後の歩みについて記事にしようと思ってますw)

後日の記事で、詳しく触れますが、医科歯科のカリキュラムは

1年生 教養
2年生 基礎医学
3年生 臨床医学
4年生 研究(6~11月)+症例検討、CBT、OSCE
5年生 病院実習
6年生 病院実習、医師国家試験

というふうになっており、
俺は今、4年生なので、前半は研究に明け暮れていました。神経系の研究をしていたのですが、最先端の研究に触れ、基本的な実験手技も学べ、とても充実した研究期間でした。詳しくは後日!

そして、現在なのですが、ひたすら勉強しています。(1日10~14時間くらい)

というのも、医学部にはCBT, OSCEという5年生での病院実習に進むための試験があり(つまり患者、医療従事者に不適切な対応をしそうなダメな医学生をふるい落とす試験)、医科歯科は2月末にそれが実施されるためです。

今は試験2週間前の直前期ということもあり、学年全体が受験生の感覚を取り戻して勉強しています。
医学部の暗記量は無機化学の数百倍の量はあるので、みんな必死で、もちろん俺も必死です。
そんなこんなでひたすら勉強しているというわけです。

オチのなんもないつまらない記事になってしまったな…
とりあえず、試験が終わったら色々報告することがあるので、また更新します。

あ、あと、よく「いつ、本を出すのか?」と質問されるのですが、すみません…。
研究と勉強が思ったより忙しく、まだ完成しておりません。合間を縫って原稿を書いてはいたのですが、最近は自分の勉強と生徒の指導に追われ全く書けませんでした。
とはいえ、山場は超えているので試験が終わったらすぐに執筆に移り春には完成させようと思っています。今年度受験だった人には期待させて本当にすみませんでした。

ということで近況報告は以上です。

おまけは、俺の勉強ノート!大学受験ではまとめノート反対派のオレですが、医学の勉強ではむしろまとめノートがマストだと思っています。それについては試験が終わってから詳しく説明しようと思います。
あとは本棚の一部!中古とか割引とか図書カードとか多用してかなり費用を抑えて大量の医学書を買った気がしますw お金の稼ぎ方の本とかも写ってて少し恥ずかしいけど、そこはご愛嬌で笑
あ、医学生の人でこの記事読んでくれる人がいたら、
・病態生理できった内科学
・Qシリーズ
・まとめてみた
の3シリーズの購入をお勧めします。医学が驚くほど身近に、簡単になります。


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そんな感じ!ではでは!





今回は2/16ー3/19くらいまでのツイートをまとめて紹介します。基本となる考え方は全て同じで、それを色んな方向から切り込んでいるだけというのが伝われば幸いです。


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【仮面浪人・再受験の人】
 二年計画とか言ってるとマジでダメです。行きたいと思った瞬間から、一年で受かってやる!って気合いでやらないと、一生受かりません。一年で仕上げるつもりで本気で勉強して、ダメだったら次の年も本気だすくらいの気合いじゃないと非常に厳しいです。

 というのも、国公立の医学部に行く現役や浪人生は高校のうちから周りに揉まれながら莫大な量の勉強をしています。そいつらと戦うにはフルパワーでやらないと太刀打ちできません。特に出身大学が東京阪一工のような国立の一流校でない人は、かなりの勉強が必要になります。


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【数学オススメ教材】
Focus Gold(啓林館)
…網羅型で最も優れた本だと思います。都内の超進学校でも採用されています。チャートよりも解説が丁寧で、問題数も丁度よいです。ただ、書店にはなく、ネットで買う必要があります。
http://t.co/xPbRyjQ2ei

 なお、別冊解答がないと使いづらくなるので別冊解答付きを買いましょう。俺は弟が使ってて、指導教材に使いたいとおもって、研究のために購入しちゃいました!笑

 Focus Goldは青チャと赤チャを融合したような本。化学の新演習に近いです。しっかりした頭の使い方をして、この本を解いていけば、本当に成績伸びると思います。

 変に色々摘むより、一冊で全部を!って方が掴みやすいし、頭に入りやすいんだよね。数学はそういう本がなくて困ってたけど、ついに見つけたった。

 ※まあ頭の使い方がなってないと、いくらいい本でも効果はないので、それは悪しからずです!でも、良い本なのは間違いないです。

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【指導論】
 生徒の提示してくる問題を一瞬で理解できないような家庭教師は完全に力不足。
生徒の質問に答えるのは当然だし。というか、問題を解説するだけの先生というのは個人的に論外。

 教師の仕事には、生徒の頭自体を良くする事も含まれていると思う。ポテンシャルと言われる部分を、生徒の理解できるレベルに落として論理的に説明する事が出来ない先生は見ていて多い。

 勿論、元々の頭の差はあると思う。ただ、その差はどういう仕組みで生じているかを説明し、その差を埋めるための合理的な解決方法を示すことは大いに意味のあることだと思うんよね。

  とはいえ、受験生の場合は、頭が良いタイプより合理的な手段で努力して伸びてるタイプを見る方が有意義なんだけれども。

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【有機オススメ本】
有機化合物の構造決定問題の要点・演習
ーとても良い本。まずはキーワードから有機反応をすぐに類推する訓練を分野別に行わせ、その後構造決定問題の解き方をマニュアル化して丁寧に書いて解説してある。
http://t.co/r4envFP8YL

 とはいえ、この本やる前にきちんと有機の知識を覚えないと心許ない学力になってしまうよね。きちんと覚えましょう。

 覚える用には、化学1出るとこだけ!(中経出版)を勧めていたけど、廃刊になったんで、今は迷い中。良い本あったら教えてくださいー!


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【合格するために】
まず、甘さを捨てること。そして、自分のダメなところを受け入れること。コレが出来なければ、ダメな所はいつまでたっても直らないし、改善しません。他人任せでは根本的な問題は解決しません。

 意味のある積極性も大切です。何のために自分は行動するのか。そして、どうしていきたいか。これを今の立ち位置から必死で考えてください。漠然とした夢ではなく、現実の延長線上に目標が見えていないと、夢は夢のままだと思います。

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【論外な受験生活の例】
 俺の管轄外ではあるし、正直指摘することさえも意味がないと思ってますが、受験生で受験以外に集中するのは論外だと思います。ツイ廃はまさにその典型。

 いつも言ってるけど、合格するためには合格点をとるための学力が必要。そして学力をつけるためには、ミクロでもマクロでも、自分の足りない所をきちんと認識して、対処法を考えることが必要。

 そうした問題解決能力が備わってる人は、自分が勉強しなければいけない量や内容を把握出来るし、それをこなすための計画を立てようとする。そしたら、他のことに現を抜かす暇がないことに気づくわけ。

 つまり、Twitterに入り浸ったり、恋愛やゲームとかに入れ込んじゃう受験生ってのは、問題解決能力のない証拠。自分の将来に対して、具体的なプランも立てれてないし、勉強法についても目的意識のない瑣末な勉強になってるのは間違いない。

  そんな人は一生受かんないし、それなら諦めた方が良い。結局、本当に何かを成し遂げたいっていう気持ちがないから、自分を賭けれないし、成し遂げるためのプランもたてれない。そんなのは現実逃避と同じ。

 とはいえ、遊んだり息抜きも必要だとは思うよ。ただ、目標だけは常に見失っちゃいけないね。


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【作業は目的ではないー目的を考えるー】
 ノートを綺麗に書くってのは、作業が目的化するいい例だよね。あと、東大生のノートが綺麗ってのは嘘だし。綺麗なノートだと頭良くなるってのも嘘。

 目的がどこにあるか考えれば、そんなことねーだろっ!ってわかる。

 個人の成功体験のみに基づく方法論は危険だけど、それ以上に実体験のない方法論ってのは怖い。

 俺も生徒に教える時は、なるべく俺が⚪︎⚪︎だったから、ってのは言わないようにしてる。自分が受験生の頃、結構間違ったことしてたし。

 だからこそ、受験生は、受かってった友達とか先生の話を安直に受け入れてはだめ。どんな目的でどういう対処をしたのか?そんな点をきちんと考えつつ、話を聞きましょう。

 「⚪︎⚪︎やれば受かるよー」というアドバイスをする人には二種類の人がいるよね。「やってみたら受かっちゃったラッキー」な人と「いや、受験なんてこれやれば楽勝だろ!」という人。
受験生は両方参考にしてはダメ。きちんとどう良いのかをキチンと説明してくれる人にアドバイスを請うべき。

 まあちなみに、俺の話も安直に受け入れる必要はないと思うけど。問題解決能力については、誰も否定することの出来ない、絶対真で必要な能力だから、それは受け入れたほうが良い。

 自分の立ち位置を把握し、目標を見定めた上で、その目標を達成するための合理的な対処法を考える。これは何をするにも必要な能力。

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【才能は逃避】
 まず、自分の大学では、本当に頭の元から違うというのは感じたことはないし、東大に行った友達でも、スゲーってのは本当に本当にごく少数。受験なんて、小中高の学習の蓄積みたいなものだし、受験で成功したから自分は頭自体優れているというのは断じて違う。

 受験生に言いたいのは、
「あいつは俺より頭が良い。」
「俺は進学校で人より吸収が早いんだ。」
みたいな発想で勉強するのはやめたほうが良いということ。

 処理能力の差は本当微々たるものだし、差があっても勉強していく中で埋まっていきます。そんなところで競うより、論理的に物事を考えて、着実にタスクをこなしたほうがよっぽど有意義です。
受験はまじでやることやったかやらないかだけの話。

 自己反省も兼ねて言うけど、落ちた人はやることやってません。どんなに勉強しようが、多浪しようが、やることやらなきゃ受からない。入試のその日までに必要な解法なり論理力なりパターンなりを身につけなきゃ、そりゃ合格は厳しい。

 逆に、やることやればどんな境遇の人も受かります。
とはいえ、やることやるというのが難しく、やれば良いってだけではない。

 自分の立ち位置と目標を常に理解し、それに対するもっとも合理的で適切な対処法を考える。こういう姿勢なしに闇雲にやっても、学力はあんま身につきません。

浪人重ねている人はよく考えたほうが良いです。失敗した方法で何年やっても受からないに決まってます。頭の使い方から見直して、0からはじめていかないと、また同じことの繰り返しになります。あと、勉強しましょう。

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【目的のない勉強は無意味】
たまに、この時期から「毎日センターの過去問1年ずつ解く」みたいな事言う人いますが、目的持ってそういう計画にしてますか?「慣れとか傾向分析」とかをテキトーに理由にしてるなら今すぐ、その勉強やめましょう。

 慣れも分析もある程度必要。ただ、1,2ヶ月もあれば十分です。この時期から、「一日一年」という無意味な計画で勉強するのはやめましょう。てか基本的にセンター試験は二次と違って、満遍なく出題されるので、過去問でピックアップ式に穴あき勉強するよりも網羅的な勉強をした方が効率的です。

 大学入試の目的は合格点を取ることです。そして合格点をとるためには、必要とされている知識を試験時間中に正確に吐き出せることが必須です。知識がないのに知識を吐きだすのは不可能なわけです。

 優先されるべきなのは、慣れよりもまず知識を入れることです。医学部志望の場合、センターはほぼ満点を取るような勉強が求められます。網羅的な知識学習をしないまま、満点なり90%を「取り続ける」ことはほぼ不可能です。

 こう言うと「過去問だけやって9割越えてる人だっているよ!」といってくる人がいます。ただ、過去問だけで成功した(らしい)人も、結局は①二次試験の勉強で下地があった、②学校の勉強をきちんとやっていた、など背景は様々ですが、一度は網羅しているのです。

そういう背景を見ずに、

過去問で受かってる人いた→僕も過去問をやる→成績伸びる

という思考をしているなら、それは最悪です。「成績が伸びる」に至る論理がテキトーすぎです。方法を考えるときはもっと目的に焦点を当てましょう。そしたら方法も合理的で効率的になります。


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【努力を美化しすぎない】
努力は何をするにも大事だと思います。ただし、努力も才能も、自分の課したある目的の達成のための手段や要素にすぎません。つまり、目的に適した努力をしなければ、その努力は「その目的を達成することにおいては」あまり意味をなしません。

「成績を伸ばしたい、だから参考書をやりまくって覚えた。でも解けない。努力が報われない。こんな頑張ってるのに!」
たしかに努力は認めますし、そういう経験は今後の糧にはなりますが、努力をするに至った論理やその悲嘆は浅慮だと言えるでしょう。

 まず、成績を伸ばすことが目的なら、どんな学力が必要かを考える必要があります。そして、その学力はどのように学習すると身につくかを考えなければいけません。それをせずに、有名な参考書をいきなり手に取って、闇雲に勉強したのだとしたらそれは伸びなくてもおかしくはないです。

 継続は力なりですが、継続する方法や背景の思考によって、力のつき方は大きくかわってきます。闇雲な努力ももちろん価値はあります。ただ、受験の目的は合格ただ一つだし、努力を美化してもあまり良いことはないです。自信にするのは良いけどね。

  まあ、要するに、「俺は頑張った。私は頑張った。」を言い訳に現実逃避するなってことですね。それをしていいのは入試当日だけ。

 色々毒舌になっちゃったけど、俺が言いたい事はほぼ一貫していて、「行動には動機と目的を。過程には論理を。根拠のない精神論にすがるな」ってことなんだよね。

 まあすげー偉そうにいったけど、俺もあんま出来てないのが正直なところ。苦笑
理性的であり続けるって人間だし、むずい。
でも、何かを成し遂げたいと思った時、この思考は絶対に必要になってくるのは間違いないんよね。お互い頑張りましょう。