医学部生向け~マッチングで受かるための最低限の勉強法~ | 仮面浪人医学部合格の記録&医学部生の受験勉強法解説

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とっしーです。今回は初。医学部生向けの勉強方法の記事です。

受験生の方は5,6年後参考になると思います。そのころには僕も30歳越え…

時の流れは早いですね。

 

さて、医学部生向けの記事は要点だけ簡易的に書いてこうと思います!

 

マッチングとは

医学生の就活。自分の行きたい病院の就職試験をうけて、マッチングシステムに希望順位を登録。

希望する病院の定員に自分が入れれば、マッチング決定。仮契約を結べて、医師国家試験に受かると本契約という感じ。

(自分より上の成績の人がほかの病院に行けば、定員外でも受かりえます。受験でいう、補欠回る的な感じ。ただ病院側の採用順位はわかりません)

 

マッチング病院の種類

1.大学病院         

 …自分の母校にそのまま就職する人多い。三年後に専門科決めるときに人脈があってよい。勉強も最低限でよいので、市中病院を受ける人より、勉強はしなくて済む。ただ給与の面では市中病院に劣ること多い。とはいえ大学ごとにプログラムを充実させているので、なにか目的がない限りは、自分の母校に行くのが無難。また、他大の大学病院に入る人もいる。そういう人は、他大病院のプログラムに惹かれたか、その病院に入局したいかのどちらかが多い。

2.市中病院

 …大学病院よりは給与は多い。一般的な病気を診れる。大学病院に比べて研修医の責任は重い印象なので、自分で考える機会は多い。カンファレンスのサマリー発表を非効率に感じる人にはお勧め。

  ハイパー(とても忙しい)とハイポ(忙しくない)病院がある。またマッチングの際に学力重視型、面接重視型の二つに分けられる。

 2-1.市中病院(ハイパー)

    …経験できる症例数が多い。身体を動かせる医師になりたい人が行くことが多い印象。意識高い人が多い。

     病院によってガリ勉系、要領良い系、イングリッシュマン系の三つの意識高い系に分けられる。

     給与はバラバラ。ハイパーで給与がいまいちなところに行く人は自分を痛めつけるのが好きなのかなと思う。

 2-2.市中病院(ハイポ)

    …経験できる症例数は大学と同程度。QOLを重視したい人向け。

     ずば抜けて頭いいひと、意識高い人、低い人、大学アンマッチのとんでもないやつなどいろんな人がいる。

 2-3.市中病院(学力重視型)

    …筆記試験の点数が採用に大きくかかわる。早めに国試勉強しないとだめ。

     でも勉強すれば受かる可能性も高いので、そういう意味では対策は楽。大体見学は一回でよいとこが多い。

 2-4.市中病院(面接重視型)

    …全人的?に学生を見て判断。

     つまりは面接官の好みで決まる。(たいていは複数人の面接官がいるので、その平均値の好感度で決まる)

     キャラを見られる性質上、病院見学は複数回行かないといけないところが多い。

     生きる上で必要なスキルを学ぶ上では良いが、採用基準不明瞭なので、受けた学生は結果発表まで病みがち。

 

マッチング対策

Step1.病院合同説明会にいく(5年夏に一回行けば十分)

 夏とかにあるやつ。母校に残りたくない人が行く(流されていく人もいる)。いろんな病院が集まるので自分の見学に行ってもよいかなと思う病院を絞ろう。ちなみに友達と一緒に回るのはお勧めしない。この日くらいしか、いろんな病院を横断的に実際的に見れないので、事前に自分の条件に合いそうな病院に目星をつけてガンガン話を聞こう。僕は12病院見ました。たぶんフラフラになるけど、自分の行きたい病院が具体的にイメージできてくる。

 

Step2.病院見学に行く

 大体、5年冬からで十分。5年10月にいったら早いねーと言われた。自分の本当に行きたいと思う病院がわかる。大事なのは事前に聞きたいこと見たいことをリストアップすること。

   ・研修医生活(持ち患、帰宅時間、手取り給与、土日の勤務時間、食生活、住居、自習時間など)

   ・対策方法(過去問もらう、国試でいうとどのくらいまで出来なきゃいけないか、何回見学に行かないといけないか、面接のコツなど)

   ・環境(綺麗汚い、寮、研修医の雰囲気)

   ・その病院全体の第一印象

これくらい聞ければオッケー。あと個人的には複数回行かなくていい病院に複数回行くのは費用対効果は悪いと思う。あくまで、その病院を知るために行く。勉強しに行くのではない。勉強はあくまで副次的なもの。

 

Step3.勉強する

 <筆記>

 …各病院過去問とその周辺は完璧に。国試レベル越えの問題は、過去問で出た疾患に限りyear noteを隅々まで覚えればよし。

 大学病院…大体どこも国試レベル。国試3年分とそこまでで得た知識でみんな頑張ってる。

 学力重視型…だいたい人気病院。就職試験の時期に国試を80%コンスタントに取れれば、どこの難関病院でも問題ないといわれている。

 面接重視型…人気な面接型受けるひとは学力型も受けてるので勉強してるが、そうでなければ大学病院志望と同じように勉強。

 <面接>

 …人に言える立場ではないけど、とりあえず

 ・清潔感・質問されたことに簡潔に答える・どんな内容でも誰かが批判される内容は話さない・はっきり普通の速度でしゃべる。・柔和な表情で・志望動機などのコモンな質問は準備しておく・各病院独特の質問は慎重に対策を

 で十分だと思います。学力型にせよ面接型にせよ

 

筆者の体験談・勉強法

詳しい勉強法などは別記事でいつかの機会に書きます。

 僕は、家庭教師、恋愛、塾講師、課外活動、部活動など、割といろいろなことに手を出してたし、大学の授業は本当に非効率だと感じていたタイプでした。なので大学の試験は受かればよいやくらいで、過去問と同じ問題と類題だけ解けていつも70-80台。CBTで初めて医学をきちんと学び、スコアは92%。やっと医学についてちょっとわかった感じ。そんな学生でした。いわゆる再試にはならないけどそれ以上のことはしない学生。

 それを踏まえてみてください。

<勉強経過>

5年の4月からテコムの動画を見始め、6年の4月にメジャー科、小児、産婦までを見終える。(先生の話す内容はすべて書き込んだ。その代わりテコムの問題集は一切使っていない。)

6年の4月22日からQBを始め、8月5日にメジャー、小児、産婦までが一通り終える(全部の問題)。僕はテコムノートを書いた後すべてpdf化していたので、QBonlineのまとめ表やゴロなどをスクショしてひたすらそのノートに張り付けて、暇なときにノートを見返したりしてました。これは我ながら効率のいい勉強だった。

↓  

その後10日間で今までのテコムのノートを書いたり声に出したり、友達に質問したりするなどして総復習。QBで間違えたとこをテキトーに解きなおしたりもした。

その後10-20日間、受験する病院の過去問を解いては、テコム+QBノートを見返したり追記したり。内科に関しては三周分くらい見返したと思います。8月21日の時点で111回国試でメジャー85%、産婦80%、小児75%くらい。マイナー科が一部出る病院もあったが、その対策は過去問周辺をCBTの知識+まとめてみたシリーズ+レビューブックで付け焼刃にした程度。

 

<勉強時間>

・5年生

8-17,18時まで大学があり、その時間内以外は勉強してない。

実習は勉強になるときは先生について回って質問しまくる。

無駄だと判断したら、最低限のノルマだけこなしてそれ以外は自習することで勉強時間を確保してました。

一日大体3-5時間は勉強してた。ただやってない日はやってないし、やる日はやるしで人より勉強時間が多いわけではなかった。

テコムの進度もやってる人ならわかると思うけど普通だと思います。

・6年生(QBの時期)

医科歯科は9月まで実習なので5年同様8-17,18時まで大学。

QBは一日50問がコンスタントな目標だった。がどんなに重い科目も5日以上はかけないようにした。

というか勉強時間はやる日は5-8時間、やらない日は0-3時間だったのでその時間の範囲で無理なく進めた。

QBの解説読んで、便利な表はテコムノートにスクショして貼り付けてという感じだったので進めるスピードはほかの人より速かったと思う。

・6年生(マッチング直前10-20日間くらい)

毎日12時間は机に座っていた気がする。夜はストレスで毎日ハイボール飲みながら勉強していた。課外活動とか部活で週3は夜に予定があったので、電車や実習の待ち時間や立ってるだけの無駄なオペ見学の際にも勉強してた。きつかった。

 

<どこマッチングしたか>

内緒です。都内の古めの人気病院で学力重視型という感じです。

僕の病院への希望は

・採用基準がクリア→学力重視型のがいい・自分の大学よりも第一印象でいいと思える・内科志望なので内科多め、外科少なめプログラム

・多くの症例を診れる・雑務が少ない・労働量と給与がある程度見合っている

だったので、自分の大学と他二つの市中病院を受験し、無事第一志望にマッチしました!

マッチ結果発表まで一か月以上あるのでメンタルは相当持ってかれていたと思います。

 

という感じで。後輩たちの参考になれば幸いです。

では!