でんぐり返し
森光子さんが舞台「放浪記」で長年続けていたでんぐり返しを今年からやめたのをご存知の方も多いことでしょう。87歳というお年ですから、「首に負担がかかるので毎日やっていれば不測の事故が起きる可能性もある」と心配する声がまわりから上がったのも理由のひとつだそうです。
でんぐり返しといえば、小さい頃、布団の上でよくやりました。
「どちらが早く100回できるか!」と妹と競争して布団のこちらからあちらへ、あちらからこちらへ…と数をかぞえながらムキになってでんぐりまくり、途中で気持ち悪くなったこともありました。そういえば、三つ折りのマットレスを三角形の山にしてトンネル気分で遊んだことも…。今から思えばあんな小さな三角トンネルをよく、くぐれたものだと驚きます。この私の身体もそんなに小さな頃があったのですね…。
去年、「森光子さん、でんぐり返し封印」のニュースを見ていたらそんなことを思い出して、ふと、でんぐり返しをしてみたくなりました。正確に言うと、「まだちゃんとできるか、確認しておかなきゃ。99%できる自信はあるけどネ」という感じです。
それにしても、最後にでんぐり返しをしたのが、もし、中学・高校の体育の授業のマット運動であったなら、たぶんもう30年近くでんぐり返ってないことになります。これは絶対に今の年齢あたりで一度確認しておかなくては…。このままずっとやらなかったら、絶対に森光子さんの年齢ではできなくなっているぞ、と。
で、ある日、思い立って布団の端にでんぐり返し用意の体勢でしゃがんでみました。…すると、びっくり。布団がとっても短く見えます。心配になりました。「このままでんぐり返って、この布団の長さで足りるのかしら?向こう側のタンスに足が激突するのではないかしら?」
大人になると本当に何もかもが大きくなっていて驚きます。
で、多少布団からはみ出てフィニッシュしてもタンスに激突しないようになるべく手前にスタンバってみました。
しかし…いざ30年ぶりにでんぐり返しをやるに当たって、なんとなく昔と感覚が違います。まず、手をつく位置とか向きとかがピンと来ないのです。小さい頃はあんなにクルクル回ったり、身体をねじったりして遊んでいたはずなのに、今の自分は頭もクルッと内側に丸められるかも不安な感じ…。「あれれ…。本当に私、無事にでんぐり返れるのかしら…。首とかゴキッとかやっちゃわないかしら…」
でも、やってみました。だって87歳の森光子さんにできるんだもん!
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できました…
でも、自分が思い描いていたでんぐり返しとは程遠い、あまりにカッコ悪い姿でした。予定では回転した後、スクッと起き上がって元の体勢に戻れるはずだったのに、実際は1回まわったそれだけで布団の上にデーンところがっていました。小さい頃、連続して布団を往復していたなんて考えられません。
そして、1回まわっただけなのに、頭が一瞬クラクラしました。これってめまい…?
いやはや、これが今の私のでんぐり返しなんだ…。甘く見てました。自分の現在の運動神経を。
これは、いけない。たまにはこうしてでんぐり返しをしてみよう。いやいや、たまに…と言わず毎日やってれば87歳までできるかも?
みなさんも、ぜひ一度、なつかしのでんぐり返しをやってみて下さい。
でもくれぐれもケガには気をつけてネ…
この話を友達やパート仲間にしたことがあるのですが、必ず「だから私、でんぐり返しをしてみたのね」と言った段階で「えぇ~!?とときち、本当にでんぐり返しをしたの?」と大爆笑がおこります。
何か私がでんぐり返しをした、というそのことがものすごく笑えるようなのです。…で、話をなかなか進められません。なので、もうそのうち話の続きをあきらめちゃいます。
武蔵野日誌にニューフェイス
今日の記事は、一部の方向けのニュースになっちゃうかな
実家の母が地元の銘菓「武蔵野日誌」を送ってくれました。
創業1893年、府中・青木屋さんのベストセラー商品です。
チョコ味(右)と苺味(左)
青空と小枝の写真の包装が爽やかで好きです。
東京・多摩地区にご実家がある、または住んだことがある、なんて方は「わ~懐かしい♪」と思ったのではないですか?
そして…今日のニュースは…
このたび、新商品「抹茶味」がデビューしました♪
右から「ミニバームクーヘンにガナッシュクリーム」 「ミニバームクーヘンに抹茶クリーム」 「チョコのミニバームクーヘンに苺のホワイトチョコ」です。どれも美味しいです♪
青木屋さんの商品は和菓子が中心ですけど「武蔵野日誌」は洋風な味わいです。長い間「チョコ味」しかありませんでしたけれど、いつ頃でしたか「苺味」が登場しました。だから多摩地区を離れて長い人だと「抹茶味」どころか「苺味」の存在も知らなかったかもしれませんね。
(そういえば、以前弟が面白いことを教えてくれました。「日本のお菓子業界ではヒット商品が出ると、次には苺味を作るんだって」。なるほど…言われてみれば苺味バージョンってよくありますね…!)
実家にいた頃は手土産というと迷わずこの「武蔵野日誌」でした。地元の企業に勤めていたので会社のお遣い物としてもこのお菓子を買いに外出したものです。
そんな私もとうとう東京・多摩地区よりも、茨城県で過ごした年月の方が長くなりました。もう気持ちはすっかり「茨城LOVE」です。甲子園の組み合わせが発表されると、真っ先に茨城の高校を探します。テレビの天気予報で関東の地図が出ると、一番に茨城を見ます。(それは当たり前だ~)
それでもまだ、「手土産ならコレで間違いナシ」というお菓子に出会えていません。茨城県南にも有名なお菓子屋さんはいろいろあるんですけどね…。この武蔵野日誌のように味・包装ともに、自信をもって贈れる銘菓を早く見つけたいと思っています。
茨城県南で育ったお友達の皆様、「私ならコレが一押しだよ!」というお菓子があったらぜひ教えてネ♪
神田・浅草でキャホー♪②神谷バー
さてさて、「万惣フルーツパーラー」「三定」に続き、浅草「神谷バー」のお話です。(食いしん坊仲間のHちゃんとのここまでの話はこちらの記事 をお読み下さい)
さぁ、“下町の社交場”神谷バーに初めて入店しました。面白いシステムになっています。
まず入り口正面にデパートの食堂のようなメニューサンプルのケースがあって、それを眺めながら食券を買います。私達はこの日はすでに沢山食べていたので、生ビール(小ジョッキ)と「枝豆」と「エシャロットのゆかり揚げ」だけにしておきました。食券を持って好きなテーブルへGO。
おしぼり、お箸を持ってきてくれた店員さんにその食券を渡すと、じきに注文の品が運ばれてきました。
生ビールは「小ジョッキ」なのに案外大きなジョッキでキャホー♪
エシャロットのゆかり揚げ。美味しかったです。
フロアを見渡すと、会社帰りの人で満席です。8~9割が男性のお客さんでした。みんなとても楽しそう。テーブル間をくるくると忙しく応対してまわる店員さん達は、若い男性もいれば、老舗店にふさわしい年配の女性もいてレトロなデザインの制服を着ています。どなたもキビキビ、ハキハキしていて気持ちいいです。
食券を買うのは最初の注文だけで、追加はテーブルのメニューを見て店員さんに頼みます。その都度現金で払います。
さぁ、いよいよ「デンキブラン」を注文しましょう。その前に店員さんに聞いてみました。「デンキブランとは何ですか?」「ブランデーをベースにしたカクテルです」 ふむふむ。
そして、メニューに“デンキブラン 260円”と“電気ブラン<オールド> 360円”の2つがあったので、どう違うのか聞いてみました。「(アルコール)30度と40度です」 なるなる。
Hちゃんと、30度の「デンキブラン」を注文しました。店員さんは伝票に記入すると現金を持ってカウンターの方へ去っていきます。そして、お酒とおつりを持ってきました。
グラスは写真の感じより、もっと小さいです。
さぁ、飲んでみました。初のデンキブラン。
なるほど、まさにブランデーベースのカクテル。でも、薬草やらなにやら入ってそうな味です。
濃いので、のどにキューッっときて、その後、舌にピリピリきます。お水とセットなわけがわかります。
例え上手なHちゃんが言いました。「養命酒を薄めて、山椒を混ぜた感じ?」
そうねそうね、このピリピリ感が山椒なわけね。うまいぞ、Hちゃん。
さらにHちゃん、「お屠蘇にも似てる!?」
ナ~イスッ
それそれ!いやホントそんな味だわ!
これが260円なら、お手頃価格だから何杯でも飲めて沢山酔っ払えるね。でも、やっぱり私はビールだな。
でも、ビールとデンキブランと交互に飲むのもいいかな
というわけで、初の神谷バー体験はなかなか楽しいものでした。古くからあるお店ということで、何か昭和初期を思わせるような独特の雰囲気を想像していたのですけど、とっても明るくてきれいな大衆食堂風味なお店でした。
後で気づきましたけど、最初は食券購入で、追加注文はその都度現金払い…というのは「食い逃げ」ができないシステムでもあるのね…と。
それにしても、その都度現金払いって、グループで来てる人達には案外面倒なシステムなのでは??
そういう時は支払いはどうしてるのかな?「生ビール3つ追加ね、あ、いーよいーよ、これはオレが払うから」「いやいや駄目だよ」「いや、いーって」「じゃ、次つまみはオレが払うから」とかやるのでしょうか。それとも、最初に一人2000円とか、ある程度テーブルに積んでおくのでしょうか?いやいや一番最初にレジで沢山注文しておくのでしょうか?
きっと、そんな野暮なことを言う人には向かないお店なのでしょうネ
話は少しズレますけれど、この神谷バーを開業した神谷傳兵衛さんが明治36年に完成させたワインの醸造場が茨城県牛久市にある「シャトーカミヤ」です(少し前まで「牛久シャトー」という名前でした)。
敷地内は爽やかな森になっていて、ワインセラーや記念館・資料館、チャペル、バーベキューガーデン、和・洋・中のレストランなどあってステキなところです。桜の頃もキレイですよ。10年ほど前までは隣接してぶどう園もあったと記憶してるのですけど、現在は大駐車場になってしまいました。
シャトーカミヤ正面。
ドラマ「イケメン達のパラダイス」のロケでは校舎・中庭などとして使われました。
聖子ちゃん扮する校長先生が見下ろしていた(設定の)窓。
たぶん聖子ちゃんがいた部屋はスタジオのセットよね…
他にも、この周辺では総合運動公園や遊歩道などあちこちでロケがあり、エキストラ募集も何度かありました。募集要項には「高校生に見える人は、学生服・体操着で来てください」という文言があり、「高校生に見える人? キャー!これって自己申告でいいのかしら♪」などとパート仲間で盛り上がったことが…!
神田・浅草でキャホー♪①「万惣」・「三定」
26日はパートがお休みだったので、午後から友人Hちゃんと会いました。Hちゃんは、1月23日の記事「食べる一日」…で、神田・上野で一緒にひたすら食べまくったお友達です。(その記事はこちら )
ほら、あのテーマ曲が聞こえてきました…!
♪私のぉ~ お腹の~サ~イズ~、聞かないで下さい~♪
「茶色くてフカフカしたもの」と予告したのは、万惣フルーツパーラーのホットケーキでした。
前回の記事を読んで「行ってみたぁ~い♪」という声をあちこちから頂きましたけど、みんなまだ行ってないでしょう?ふふん、皆さんがのんびりしてる間に、またまた私が頂いちゃって、ごめんあさーせ♪
この日はボリュームのあるホットケーキを「昼食兼おやつ」にしました。
現地集合です。神田須田町のお店の前に立っていたら
千代田区の地図があって
すぐ近くにある「肉の万世」さんの広告が。
肉屋に誘い合って行ってどうする!!
そこへHちゃん登場♪きゃいきゃい言いながら中2階の喫茶フロアに押し入ります。
ああ~、焼き続けて70年。相変わらず美味しいホットケーキでした。
だから一度食べてみて~♪外側がカリッと香ばしく焼けているのもたまりません。バターもシロップも上質です。
ホットケーキとコーヒーのセットは1150円。でも、以前は1050円だったはず。諸般の事情でお値段が変わったのですね。ホットケーキは単品で700円とメニューに書いてあったけど、Hちゃんの記憶によると「前は確か値段に6の数字がついてたはず」ということ。
万惣フルーツパーラーさんには、おしゃべりに夢中になって、だいぶ長居させてもらいました。そのあと、地下鉄で浅草に移動してブラブラ歩いて腹ごなしすることに。
仲見世をのぞいてから浅草寺にお参りして、おしゃべりしながらあてもなく歩いていると…
これが入り口です。一見倉庫かと思いました!
ジェットコースターを試運転中でした。乗せて欲しい…
浅草で買ったお土産。舟和の人形焼と新作「すぐれもん」
亀十のどら焼。他に雷おこしも買いました。
亀十のどら焼きは皮も餡も、ふっかふっか♪皮の焼き色がまだらで手作り感いっぱいです。舟和の「すぐれもん」はレモンのすっぱさがキューン!と前面に出ていて、レモンピールも加わって充実した味です。
雷門前でからくり時計の演技?を眺めていたら、人力車のお兄さんが「人力車で散策、いかがですか?」と声をかけてくれました。以前、横浜・中華街で威勢よく呼び込みをしていた人力車のお兄さんが私と目があった瞬間、パッと視線をそらした!?ような気がしたのですけど(笑)どうやら大丈夫だったみたい。
「重量オーバーだから無理ですよ」と言うと「大丈夫ですよ~」と笑顔で答えてくれました。ありがとう♪その心意気が嬉しいぞ。それとも最近の人力車にはモーターでもついているのかしら?
…と、重量を気にしながらも、そのまま天丼屋に入っていくのは人としてどうなんだろう。
雷門の横にある、三定(さんさだ)さん、オススメです。いつも観光客でいっぱいで、よそのお国の方々の姿も沢山見られます。
Hちゃんも私も天丼(1385円)を注文。本当に美味しいんです。見た目は味が濃そうですけど、案外くどくないです。
桜えびのかき揚げも魅力的なので二人でひとつ注文しました。
私たちの席は次に団体さんの予約があったので、徐々に周りで準備が始まってしまい、最後は時計をチラチラ見ながら丼を持ってかきこむようにして食べました。大食い大会に出てる気分が味わえました。
この後、腹ごなしに隅田川のほとりをHちゃんとぶらぶら歩きました。この時期いろんな種類のアジサイが咲いていて、夕方の風も涼しく、お散歩中の沢山の犬にも会えて面白かったです。
ある程度まで歩いたら、Uターンしてまた浅草駅まで戻ってきました。もちろん帰るためではありません。ほら、まだ飲んでないでしょ?
そう、前から気になっていた「神谷バー」に寄るためです。「デンキブラン」とはどんな味なのかしら。店内はどんな雰囲気なのかしら。もう沢山食べたから、おつまみは少しにしておこうね。
さて、初めての「神谷バー」、なかなか楽しい体験となりました。その話はまた次回お伝えしますネ☆
おもち風ラムネ蒸しパン
先日、このあん巻をご紹介しました…(記事はこちら )
この強烈な色・バランスがたまりません♪
で、その時、このルックスにばかり気を取られて、肝心のお味を書くのを忘れていました。そのため日本全国津々浦々から「…味はっ!?」というツッコミの声が同時に上がったとか上がらないとか。
美味しかったですよ♪緑色の部分は、甘み・食感とも「あん」と「羊羹」の中間くらいです。
さて今日ご紹介する、これまたインパクト大の商品は、こちら。イトーパンの「おもち風ラムネ蒸しパン」です。
写真のパンの色が悪いですけど、実際はパッケージの色に近いキレイな水色です。…なので売り場で見つけるとドッキリします。こんな色のパンの概念がなかったもので☆
食べたら、本当にラムネの味が強くて困惑。思わず「きみは何がしたいのだっ!」と責めていました。でも慣れると案外美味しくなってムリなく完食できました。
さて、今日はパートが休みなので午後から都内で友人と待ち合わせです。茶色くてフカフカのアレを食べながら、おしゃべりしちゃいます。
昨日のビックリな出来事。我が家ではモーさんがソースを使わないので、私が時々コロッケなど買ってきた時に思い出したように使う程度です。私一人でチビチビ使い続けてきた500mlのソースがようやくスカスカになってきたので、「ふぅ、そろそろ終わりか」とボトルの裏を見たら「賞味期限 04.03.10」という印字が。
きゃー♪賞味期限を4年以上オーバーしてる!一体コレを何年間使い続けていたのかしら。5年?6年?
でも、最後、多少濃くなった様子はあったにしろ、全然イケてたけど?もちろんお腹も大丈夫。
知らないってスゴイわ~(知ってたら捨ててたもん)。そして、その結果、この「B犬」ソースの品質が素晴らしいことも証明されました♪
映画「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」
映画「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」を観てきました。これから観る方も沢山いると思うので、あまり詳しい話はできませんネ。
1981年「レイダース/失われたアーク」、1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」、1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」と3作が作られて、その後なんと19年もの年月が経っていたことに驚かされます。
ショーン・コネリー登場の3作目など、つい5、6年前に見たような気がするのに…。本当に月日が経つのは早いものです。
ハリソン・フォード。
1942年生まれ、65歳。味のある俳優さんです。
今回、アクションシーンもなかなかキレ良くこなしていました。
こっ、この絵はさすがにヒドイ…?
いや冒険続きで薄汚れてるものでこんな感じでどうかひとつ…
フレッド・ウォードに似ちゃった…と思ったのですが、偶然にも彼も1942年生まれでハリソン・フォードと同い年でした。
じゃあ日本人の俳優なら誰が同年代なのかな?中尾彬さんあたりかな?と思ったら、ズバリ!中尾彬さんも1942年生まれで同じ65歳でした。私の勘って案外当たるのね?
ちょっとだけ言うと、一番ラストの中折れ帽のシーンが良かったです。
それから、映画が終わってエンドロールになっても、お急ぎでない方は映画館の照明がつくまであのテーマ曲を聴いて帰るといいと思います。最近の映画館は音響がとても良いので、臨場感あるオーケストラの演奏が楽しめます。普段は例の勇ましいメロディーの部分しか耳にしないですけど、全編通して聴くとなかなかステキな音楽ですよ。
面白いのは音楽担当が「スター・ウォーズ」と同じジョン・ウィリアムスなので、曲の雰囲気がかなり似てるところです。
ハリソンさん、今回はチラッとも脱ぎませんでしたね。胸元をはだけるシーンさえありませんでした。
私の愛するロバート・レッドフォードなんか、70近くなってシワシワになってもバンバン脱いでいたので(ファンとしてもちょっとキツかったけど…)、ハリソンさんもまだまだ胸板とか見せちゃって欲しいものです。
国立の喫茶店「邪宗門」
前回の記事に書いたように、17日、久しぶりに父のお墓を訪ねました。小さい頃からすぐにめそめそする私の姿を見るにつけ、父はよく「とときちは、もっと強くならなきゃ駄目だ」と言い続けてました。お墓の前で「私は強くなれてるだろうか」と自問しましたが、「神経も図体も太くはなってるけど、強くはなれてない…!」と思うのでした。
その後、国立で母と待ち合わせました。
中央線立体交差化工事のため、現在南口駅舎は現在こんな仮設姿です。
三角屋根が可愛いかった旧南口駅舎は東京では原宿駅に次いで古い貴重な木造駅舎だったので、とりあえずと解体・保存中ですが、予算・場所の問題もあり本当に復活する日がくるのかはまだまだ不明です。
大学通りのゆったりした歩道を母とおしゃべりしながらのんびり歩きました。途中、雑貨のお店やオシャレなケーキ屋さん、アンティークのお店など眺めて歩きましたがこれはほんの一部で、国立の場合、本当は横道を入ったところに面白いお店が沢山あるのですよね。
さて、一ツ橋大学を過ぎ、国立高校までたどり着いたあたりでUターンして駅方面に戻りました。
駅前のロイヤルホストで夏のカレーフェアが始まっていたので、キャホー♪と叫んで2種のカレーセットをいただき、その後「たましん(多摩信用金庫)歴史・美術館」で版画展を見てから、裏通りを歩いていると、いきなり「ロージナ茶房」「邪宗門」という喫茶店の看板が並んで目の前に現れ、思わず「あっ」と言っていました。
手前に邪宗門、数軒先にロージナ茶房
「ロージナ茶房」も「邪宗門」も老舗の喫茶店です。神田の「さぼうる」や浅草の「アンジェラス」などと並んで、東京に馴染みのある、ある程度年齢がいった人なら一度は聞いたことのある名前ではないでしょうか。
こんなに駅に近いところにあったんだ…。こういう謎めいたお店ってもっとわかりづらい場所にあるようなイメージを勝手に持っていました。
とっても古めかしいオーラが漂う「邪宗門」に入ってみました。
入り口のドアはとても小さく、あけると「カランコロン♪」ではなく、「ブーッ!」と大きな音でブザーが鳴ります。お客が出入りするたび「ブーッ!」ですから慣れるまでは、いちいちビックリします。
「邪宗門」という喫茶店が国立にあることはもうずっとずっと昔、若い頃から知っていました。コーヒーの値段など知れているのだから手が届かないお店ではなかったはずだけど、たぶん10代・20代の時の私にはこんな大人びたお店、入れなかったと思います。この年齢になったから臆することなくドアを押せたのでしょう。
まだ明るい時間なのに、店内は薄暗く、この小さなドアをくぐった瞬間から怪しげなムードに包まれ、圧迫感に襲われました。そもそもお店自体が狭いのに加え、壁、天井、いたるところに数え切れないくらいの掛け時計、ランタンが吊るされ、さらにはオーナーが集めたというアンティークの品々が所狭しと飾ってありました。私の横の壁には「板(木製)踏み絵」「ロザリオ」「鉄砲」「弾薬入れ」などなど。
小さな店内は薄暗い上に客席が入り組んでいて、他にどんなお客さんが居るのかあまりわかりません。3人ほどいた店員さんは意外にもまだ若い女性ばかりでした。
ブレンドコーヒーを注文してから置いてあった雑誌を眺めていると、どの雑誌にも喫茶店特集が載っていて「邪宗門」のオーナーの写真を見ることができました。肩まである髪を黄色やオレンジ色に染めた、長身で細身のオーナーは赤いキャップを被り、眼鏡をかけ、パイプをくわえてブルーのアロハシャツにカーキのパンツ、そんなラフな服装で写っていました。もう80歳を超えているそうです。
ふと気がつけば私の背中側のボックス席で写真そのままのオーナーがお客さんの運勢をトランプで占っているのでした。その合間にはどこかの雑誌の編集者と世間話のような気楽なやりとりで打ち合わせ。そしてしばらくすると別のテーブルに移り、そこのお客さんにトランプでマジックを見せているのでした。
そしてそのお客さんも帰ってしまうと、空いた席でパイプをくゆらせながらじっと座っているのでした。
そんな姿を見ているとオーナー自身がお店のアンティークの一部のような錯覚を起こしそうです。もし今、オーナーがふといなくなったらこのお店もポン…と小さな音をたてて消えてしまうのではないかと、そんな不思議な気分さえするのでした。
コーヒーも無くなったので、母と二人、席を立ち「ごちそうさまでした」と声をかけると、オーナーはその強烈な印象の外見とはまったく違った優しい声で「ありがとうございました…。またいらして下さいね…」と軽く腰を折って挨拶してくれました。
元・船乗りで太平洋戦争ではとてもつらい体験もしているというオーナー、80歳を超えてなおあの強烈なオーラを漂わせているのを見ると若い頃はきっと激しい人だったのだと思います。そのオーラもまだ少しは漂わせつつ、逆にこの人は幻か…と思わせる雰囲気もあり…。また訪れてみたいと思う喫茶店「邪宗門」なのでした。
ちなみに母は年齢のせいもありますが、旅先や映画など非日常的な空間に影響を受けやすい人なので、この時は翌日まで「店内の収集品の強烈さに当てられたのか、ぼんやりしていた」そうです。
あん巻
今日はパートが休みなので、久しぶりに父のお墓に出掛けることにしました。その後、母と待ち合わせしてお茶でも飲んでブラブラしようと思います。
あぁ、嬉しい。10時を過ぎたら、空の色がどんどん爽やかになってきました。
…で、爽やかでないのがコレ
表示の主張によれば あん巻 とな。
皮はトラ模様♪…で可愛いけど、この餡の色がすごくないですか!?
とある施設の売店のレジ横にデンと置いてあるのを初めて見た時はギョッとしました。
…ギョッとしてグーです
この強烈な色合いにハートをわしづかみにされて迷わず買いました。
あぁ、すごい違和感です。強引すぎます。
こんな色・バランスのあん巻見たことない
ラベルを見ると、つくばみらい市の「(有)長渡呂製菓」さんというお店の商品でした。一度行ってみたいです。こちらのお店。
他にはどんな和菓子が並んでいるんだろう~
週刊ニュース新書
みなさん、「週刊ニュース新書」という番組をご存知ですか?
土曜日のお昼11:30から12:25まで、テレビ東京で放送中の経済系報道番組です。
キャッチコピーは「土曜の昼に“大人の男性”のためのニュースショー」。そういうだけあって、スタジオはシックな配色でまとめられ、バイクやステレオセット、ミニカーのコレクションなどコジャレた小物を配置し、チョイワルおやじが暮らしていそうな部屋を演出しています。
番組ホストは、田勢康弘さん(早稲田大学大学院教授・日経新聞客員コラムニスト)。聞き役・進行役は森本智子さん(テレビ東京アナウンサー)。この二人が向かい合って1時間弱、政治経済について非常に真面目に論じます。
そんな番組が今、密かに「猫好き」の間で話題になっています。なぜかと言うと、番組中、スタジオ内に本物の猫が一匹放し飼いになっているからです!
初めて見た時はビックリしました。
茶色のオスのアメショー(アメリカンショートヘアー)が番組の内容と関係なしに、スタジオ内を気ままに歩き回っているのです。時には後方で寝ています。何をしていようとお咎めナシです。テーブルの上に飛び乗ろうが、片足上げて毛づくろいしようが、スタスタ歩いて資料を踏もうが、後頭部が画面にアップになろうが、全く猫の勝手なのです。
そして、さらに私の頭を混乱させるのが出演者のお二人。目の前の猫が何をしようと、まるで存在しないかのように少しも表情を変えません。後期高齢者医療制度などについて熱く語りあっています。
不思議すぎますっ!演出の意図がわかりませんっ!
もう、猫好きとしては猫から目が離せません。CM明けはどこにいるのか、その姿を探してしまいます。私のような類の人間にとっては、もうこの猫はスタジオの添え物ではなく、番組の主役です。お二人が何の話をしているのか、ほとんど耳に入りません。ニュースを見るための番組ではなく、猫を見るための番組です。
あまりに笑撃的だったので番組のサイトを見てみたのですが、とてもシンプルな作りで、この猫についての記載も全くありません。あれだけ主役級の動きを見せながら「出演者情報」欄にも登場しません。
でも他のサイトを検索してみたら、少々情報を得ることができました。猫の名前は「マーゴ君」。タレント猫さんです。(立派なωつきで、お茶の間の皆様にはその堂々たる後姿を惜しげもなく披露しています♪)
実は、ちょぴし気がついていたのですが、森本アナウンサーがマーゴ君に一瞥もくれないのに対し、田勢氏はマーゴ君が目の前を通り過ぎたり、資料を嗅いだりなんてことがあると、微妙にそちらの方に視線をやるのでした。
私は「あぁ、この人は猫があんまり好きでないのだな。猫が意味不明にちょろちょろ動き回る演出は不本意だから気に障るのだろうな」と思っていたのでした。ところが、今日検索して知ったのは、当初この田勢氏が自分の家の飼い猫をスタジオに連れてくると提案したところ、奥様に反対されてタレント猫のマーゴ君が起用されたということでした。
そうなのか~♪あの田勢氏のマーゴ君への視線は猫好きだからこそ、いちいち行動が気になってしまう表れだったんだ…
わかる、わかるよ、その気持ち♪…と嬉しくなったのでした。
さて、来週も忘れずに見なくては
ニュースは全然耳に入らないですけど…