今年も残すところ、あと2日!(本日含め)


来年は2010年。


なんかキリがいいですね、2010。


90年代のころは「2010」という未来の数字は、まさしく未来都市を想像していました。



さて、今回のブログは今年で最後の記事になると思いますが、

そんな最後を飾るテーマは「去勢と性欲」の関係についてです。



このことについて、意外と多くの一般男性が疑問に思ってるようです。


まず最初に触れておきたいことは、よくネットで目にしますが

「性欲が強すぎるから去勢したい。ハゲ防止に去勢したい」などという幻想、ふざけた事を

考えるのはよしてもらいたいものです。



まず、お題とは関係ありませんが

改めて、わたしのことについて語りたいと思います。


私は本来、現在"性同一性障害"などと謳われるガイドライン、つまり定義には

ホントのところあまり当てはまっていません。



もともと、限りなくノンケに近く、またはバイという特殊な性指向でした。

どういうことかというと、昔までは恋愛対象は女性でした。

ですが肉体関係では男性でも女性でもOKでした。

(むしろ、恋愛対象は女性でしたけど、肉体関係は男性相手の方が多かったかな^^;)


今では24時間365日、女性として生活しています。

性指向、つまり恋愛対象は"男性"です。



自分自身が、今女性として生きていること(戸籍はまだ男のままです。玉は去勢済ですが男性器もあります)

には、なんの違和感もないですし、とても充実してます。


むしろ男として生きていた過去よりも今の自分の方が活き活きとしていて充実しています。


この恋愛対象の変化については、よく「なぜ?」と聞かれますが、

私自身わかりませんし、お答えできません。


ではなぜ性同一性障害の定義から外れるかと言いますと、

過去にも少し触れましたが、現在、通説の定義では

「幼い頃より自分は、生まれ持った性とは逆の性なんだと揺るぎない確信を持って生きてきた」

ということみたいですね。


私はそうではありません。


"女の子になりたい"”このおちんちんいらない。なんでコレがついて生まれたのだろう”

という気持ちだけは間違いなくありました。覚えている範囲で幼稚園くらいの頃から

そんな気持ちを抱いていました。ですが性自認は"男"でした。なぜかって、

親や兄弟、世間に「君は男の子」「おちんちんがあるから男の子」と教育されてきたからです。

ですから幼い自分にとっては性自認に疑問などはなく、ただ自分に男性器がついてることを

忌み嫌ってました。女の子の洋服がいいとか、そんなものもありませんでした。

遊びについては、男の子の遊びも女の子の遊びもどっちもOKでしたし

どっちも好きでした。



驚くことに、私がおよそ2歳くらいの頃の写真ですが、

自分のおちんちんを引っ張って泣いている写真もありました。(これは、男性器が嫌で泣いているんだろうという

勝手なこじ付けですが(苦笑)でもその写真があるのは事実です)


また、私には同い年のいとこ(男性)がいますが、お互いが生まれた頃は

いつもいっしょにいて、いちゃついたりしていてキスとかもし合ってたそうです(母談)

幼稚園の頃は将来結婚するとか言ってたそうです。




これらの事実と、自分が性同一性障害であるということは当てはまらないかもしれませんし、

もしかしたら、実はそうであるのかもしれません。


ちなみに、"同性への恋愛対象"というのは必ずしも性同一性障害には当てはまりません。

それこそ性自認は生まれ持ったままで、かつ同性が好き=同性愛という場合もありますので。


今現在私の性自認は女性です。といっても、元男性である(戸籍も体も男性である)ということも

しっかり認識しています。


ぶっちゃけ、性同一性障害であろうがなかろうが、関係ありません。

重要なのは、その判断ではないと思います。

現代医学の、しかも未だ絶対判定が難しい精神分野での医学名称であり

"性同一性障害"という1種の分別なだけであるので、そうであるか否かなどは

誰にも判断できないし決定できないものなのです。

あえて自分自身にしかわからないことなのです。

ですが、法的な問題、人道的な問題、そのほかの諸問題等の制限のために

あえて医学名を設けて厳密に診断してるのではないでしょうか。

あくまで自論ですけれどもね。




私は幼き頃の性自認は男性でした。恋愛対象は女性でした。

ですが己の性器を嫌悪してたことも確かです。

異性化願望症とでもいうのでしょうか。でもそれは性欲上/性趣向のことではありません。

もしかしたら物心つく前にトラウマなどがあって、そういう原因が生じたのかもわかりませんし、

もしかしたら母親の胎内にいた頃になんらかの影響があったのかもわかりません。


小さい頃は男友達とも経験ありましたし、

18のころは彼女を持ち女性とも経験ありました。

時は流れ、今現在は女性として生活していて恋愛対象は男性です。


今現在女性には興味はありませんが、肉体関係においては絶対無理ということもないです。

そりゃ当然、過去に好んで経験あったわけですしね。かといって好んで女性と関係持ちたいという

気持ちもさらさらありません。

ここまでくると、それこそもう何がノンケで何がバイで・・などわかりませんね(苦笑)




さて、本題に入ります。



去勢と性欲についてです。



去勢、すなわち玉抜きを行った私ですが

男性時代特有の性欲は、もうほとんど皆無です。

かといって完全に無になったかというとそうでもありません。


ネットでも何件か目にしましたが、去勢=完全に性欲が無くなる

わけではないみたいですね。私自身が実証しました。


勃起についてですが、これも睾丸の有無は少なからず関係あるかもしれませんが

未だ私も勃起します。


仕事の都合上、バイアグラをよく服用する副作用でしょうか。


ニューハーフの風俗という仕事につくまでは、今よりは勃起の頻度は少なかったです。

もちろん、この仕事をしていなかったら、勃起なんてなりたくないですし、

今この瞬間でさえ、股間の男性性器なんて早く取って捨ててしまいたいです。


以前も触れましたが、嫌悪している己の男性性器ですが

仕事のために勃起薬を使ってまでも酷使しなければならない。


なんとも因果な商売です。



その副作用からか、薬を服用せずとも勃起は普通に起こります。

下手すると朝勃ちも、またするようになりました。


オーガズム(絶頂)に達しても射精はほとんどないです。

皆無といっていいでしょうか。

本来、男性性器というのは睾丸を失っても

前立腺からのカウパー線液があるために無色透明の液体は出るはずなのですが

私はどこかおかしいのか、それもほとんどないです。




性欲と快感について述べます。


今の仕事につく前までは、男性に対しての性欲がありました。

女性と同じような"欲しい""つながりたい"という性欲です。


今でも、まったく無いといえば嘘になりますが、

風俗という因果な商売の副作用により

性欲もかなり減りました。


昔はア○ルセックスでも快感があったので

男性との交わりに喜びがありましたが、今ではその快感さえ鈍ったため

性欲はもちろん、快感も失せました。


むしろ辛いです。痛いです。したくないです。



実は去勢して間もないうちに、今の仕事についたために

それらが去勢による副産物なのか、風俗という独自な習性の副産物なのか断定できません。



かといって性欲が皆無になったわけではありません。

本当は愛のあるHがしたいです。心から感じたいです。


ですが恋人とですら、いざHとなると、痛みや辛さを思い出し

拒絶反応を起こしてしまいます。ローションがないといけないのも面倒で嫌です。

本当はいっぱい感じたいのに、実際は痛みが多く、

やっと快感になってきても、昔の比ではありません。


しかしこれが去勢による副産物なのか、仕事による副産物なのか

やっぱり分かりません。もしかしたら両者の相乗効果もあるかもしれませんね。



女性性器があれば、妊娠のリスクはありますが、

今よりはどんなに楽に性交ができるだろうと、ただただ思うばかりです。

処女でなければ最愛の人ともきっと、心から感じあえるでしょうしね。

女性がうらやましいです。性転換手術をして女性性器を形成しても

見た目は女性性器と同じでも、実際には違うというのもわかります。

ですが、叶うならば、今すぐにでも性転換手術がしたいです。



去勢をしたら、代わりに他の欲が多くなるといいます。


それはうすうす実感しています。


もともと物欲などの多かった自分ですから、これも判断材料にはなりませんが

今でも物欲は大きいですし、食欲も増えました。

睡眠欲も半端ないです。


気力やガッツ、体力は昔に比べ格段に落ちました。

これは少なからず去勢の影響が強いかもしれませんね。



でも断定はできません。昔よりも動く量が少なくなったのも事実ですから。



もともとの性格もありますし、仕事のこともあるので

一概に去勢したらこうなった!というのは、私の口からは断言できませんが


冒頭で述べた言葉を持ってくると


>「性欲が強すぎるから去勢したい。ハゲ防止に去勢したい」などという幻想



失うものは性欲だけではない。かといって性欲も皆無にはならない。

下手したらうっすら性欲や、快感願望はあるのに満足できない。

今まで難なくできていた事が当たり前にできなくなる・困難になる。


動物の去勢と人間の去勢は違うものです。

人間は、理性や精神で考えたり行動もする。

去勢をして、それらにも影響を及ぼす可能性も否定できない。


また去勢をしても、男性ホルモンか女性ホルモンを投与し続けなければ

更年期障害に近い症状に見舞われる。


私たちは女性ホルモンを投与することで、体つきや精神の女性的変化も快く受け入れられる。

男性ホルモン投与するならば、もともと去勢しなくても同じこと。




よって、興味範囲や、性欲の低減目的、女性化は望まないのに美化願望などでの去勢

それらは幻想であり、危険であるということだと私は思います。



ちなに私は、女性でありたいし、女性として一生を生きていきたい

覚悟もありますので、去勢をしたことは後悔もしてないし

むしろ満足しています。