引き続きオーダー作品のご紹介です。
ミニチュアピンシャー・シャネネちゃんモデルとして3作品目となります。
オーナー様との出会いは、遡ること約8年前2013年のデザインフェスタの会場でした。
当時私はまだ羊毛を始めて一年経つか経たないかくらいで、お花関係の方からのお声がけで合同出展させていただいている頃でした。
この頃から都内アート公募展出展や海外出展なども増えてきました。
2013年当時から私はすでにモノクロのアイデアや白と黒のフレームを使い顔をトリミングしてはめ込む、または一部はみ出す、というデザインで作品を作っていました。
私が調べてきた限りでは、この頃の羊毛フェルト/needle felting というカテゴリー内では、動物をリアルに作るという作風はすでにあっても、ナチュラルまたはワイルドなテイストがメインで、このような表現は世界的に見てもまだなかったのではないかな、、と思います。
そして、デザインフェスタでも展示していたこのライオンフレーム。
こちらを気に入ったオーナー様が、ご愛犬をモデルにしてこのような形で作品を依頼できないかとの事で、お引き受けいたしました。
その時の作品がこちら。
お渡しは2014年初旬だったかと思います。
(首飾りはご用意いただきました)
懐かしい、、。
この後、完全立体の作品を追加でオーダーいただきましたが、それから私は国内でも都内のみならず札幌、大阪出張があったりロンドンやウェールズ、ニューヨークにも飛び回り展示会オンパレードになり、ワークショップやオーダーのご依頼も増えるようになり、お待たせしてしまうとお伝えしていたとは言え、あっという間に2017年、、、。
ようやくお座りポーズをお渡しすることができました。(耳までの高さ約20cm)
そこからさらにさらにお待たせし、昨年末に完成連絡、2021年1月にようやく立ちポーズのお渡しをすることができました。(8年越しで3体、、)
本当にお待たせしすぎで申し訳ない気持ちでいっぱいです。
その中でとにかく早く仕上げることよりもお待ち頂いた分作品のクオリティは上げ、ご満足いただくことを最優先にして手がけさせていただきました。
これだけ長い間お待たせしたにも関わらず、オーナー様はいつも寛大で、さらにとても喜んでくださり、最後の3作品目をお渡しでき私もようやくほっといたしました。
作品に戻って、、
ご確認用の携帯動画
短毛種の植毛は本当に本当に気が遠くなるほどの時間を費やす作業で、さらに筋肉の凹凸は刺し固めて仕上げるだけの手法と違い、植毛で凹凸が埋まり骨や筋肉の表現が半減してしまいます。
そこをまたさらに作り込む、、という工程を繰り返します。
これを立ち姿で細部くまなく手がけることは私にとっても終わりが見えない気分になることも多々ありましたが、ようやく完成しお渡しでき、オーナー様に喜んでいただけたことで安堵に包まれています。
本当にありがとうございました
※オーダー受付の再開はまだしておりません。
再開するとしてもかなり条件を絞った内容となります。詳細は後日改めて記事にいたしますので宜しくお願いいたします。