名古屋商科大学大学院での勉強について その1 | 税理士試験ハック!~暗記をしないマインドマップ勉強法満載のブログ~

税理士試験ハック!~暗記をしないマインドマップ勉強法満載のブログ~

手書きのマインドマップを紹介することを中心に、スケジューリング、タスク管理、読書など、仕事にも勉強にも役立つハック満載の税理士試験(簿記論、財務諸表論、消費税法)ブログです。勉強の仕方から見直して、自分の頑張り方をほんの少し見直してみませんか?

photoby:GATAG(** RCB **)


ご無沙汰しております。しゅんすけです。
仕事とか色々忙しくて、全然更新できていなくて申し訳ございません。

9月から名古屋商科大学大学院の授業が始まったのですが、
これが想像していたよりも遥かに大変でした・・・

週末通えて、科目免除がとれる大学院はあまり多くないので、
科目免除を狙っている方で検討されている方も結構いると思いますの
時間が取れる時だけになってしまいますが、
これから大学院でのことについてこのブログで書いていこうと思います。

まずは入学して1ヶ月間で大変だと感じた3点について

(1)相対評価で容赦なく落とされます

日本の大学では普通にやっていれば「不可」ということはほとんどないと思いますが、
この大学院では相対評価というものを採用しています。

基準として、下位3割は「不可」、ということになります。
絶対評価ではないので、誰かは必ず落ちる、というやり方です。

また、出席点ではなく、発言、プレゼン、テスト、レポートなどの全てに点数がつきます。
講義もグループワークやディスカッションがほとんどとなりますので、
出席しても座っているだけだと、間違いなく単位を落とします。

(2)授業では常に発言、プレゼンが求められます

かなり海外式を意識しているということだと思いますが、
授業での発言やプレゼンが常に評価の対象となります。

もちろん発言しなければ0点ですが、
的外れなことを言っても0点(むしろマイナス?)です。

(3)予習の量が半端ではありません

基本はケース(実例)を取り合って授業が進んでいきます。
税法の授業の場合はケース=租税裁判の判例になります。

ケースを事前に読み、関連する法律条文などはしっかり調べた上で、
講義に臨まないと発言できません。

求められる予習時間は1日最低3時間、と言われています。
先輩方からも「金曜日はほぼ寝れない」という話をよく聞きます。


この3つだけ書くと、最悪に見えますね(笑)
まぁ楽して科目免除だけを取りたい人には絶対オススメしません。
勉強時間だけでいえば、税理士試験の勉強していたときとそんなに変わりません。

次に、この大学院で学ぶことのメリットを3つ。

(1)実際に使える知識が身に付く

税理士試験の勉強で得た知識、僕はあまり実際に使えると思ったことはありません。

それに比べると、「ケース(判例)」を中心に勉強していくので、
所得税、法人税、国税通則法、さらには民法、憲法まで、
法律を実際のケースに当てはめて考えることで、
ものすごく応用力がつきます。

(2)仲間ができる

授業はかなり大変です。
グループで課題に取り組むことも多いので、
お互いにしっかり予習して、バチバチにディスカッションしたりもします。

みんな働いているところも、年齢も違いますが、
大変だからこそ、すぐに一体感が生まれます。

今働いているところ以外の人で「仲間」「同期」と呼べる人が出来るのはすごくいいと思います。

(3)MBAクラスの講義もとれる


名古屋商科大学大学院は、どちらかというとMBAコースがメインです。
科目免除を狙いにきている人たちは、税法学コースですね。

2年目になると、他のコースの授業も取れるようになるので、
MBAコースのマーケティング、ファイナンスなどの授業も取れるようになります。

まだ先輩方から話として聞いただけですが、
MBAコースは完全に別世界のようです。
ディスカッションもめちゃくちゃ白熱するし、
課される課題の量も半端ではないですが、もちろん全部やってくるのが当たり前。

それに比べると僕が大変だと感じている税法学コースは随分とぬるま湯のようです。

他のコースのクラスも自由にとれる仕組なので、
MBAを取りにきた人と話をすると刺激をもらいまくれます。



名古屋商科大学大学院で学ぶことについて、
入学から1ヶ月程度で感じた大変なところとメリットについてまとめてみました。

僕個人の感覚としては、ただ税理士資格をとっただけでは、
とてもじゃないですが、独立してやっていける気はしていませんでした。

大事なのは税法をどれだけしっているかではなく、
民法・商法・憲法までも含めた応用的に理解することができるか、
それをどれぐらい実際の問題に対して適用できるのか、
それをどうやってクライアントや税務署の調査員に説明するのか、
という部分です。

つまり生きた知識を身に付けないといけないと思っています。
そのためには、プレゼン力やディスカッションする力も必要です。

税理士試験を5科目頑張るのもいいですが、
大学院でこうやってしっかり勉強するのも僕は「逃げ」ではなく、
将来への投資としてはすごくありなんじゃないかと思っています。

平日も週末もほとんど勉強で手一杯になってしまいますので、
あまり更新できないとは思いますが、
今後も可能な限り、大学院の情報を共有したいと思います。

聞きたいことがありましたら、メッセージやコメントなどいただければ、
可能な限り回答いたいします。