関東連合 石元太一の試合 | 関東ニート連合最高幹部 爪田純土のブログ

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瓜田純士万歳。\(^o^)/(笑)★

 

 

 

 

2009年7月12日、オレは格闘技の聖地・ディファ有明のリングの上に立っていた。リングネームは「TAICHI」。千数百名の観客を擁する会場は熱気に包まれていた。
 この日、ディファ有明では格闘技イベント「GRACHAN2」が開かれていた。異例の扱いだと思うが、オレはセミファイナルの試合でキックボクシングを闘おうとしていた。しかもこの試合は、「CMA KPWキックフェザー67キロ級」のタイトルマッチだ。横山伸吾王者との試合はエキシビションではなく、ベルトをかけた真剣勝負だった。
 この日の試合に向けて、3カ月ほど準備期間があった。オレは格闘技一本で生活しているプロの格闘家ではない。昼間は仕事があったため、練習時間は平日の朝と夜、休日を当てて取り組んだ。早朝に早起きして走りこみ、ウェイトトレーニングをやりながら体重を調整する。夜は仕事終わりにジムでトレーニングする。二足のわらじを履く厳しい練習の日々が続いた。
 そして迎えた本番の試合は、1ラウンドの初めからどうしようもない展開だった・・・
(石元太一・著『不良録』より)

「GRACHAN II」
2009年7月12日(日)東京・ディファ有明
開場17:00 開始18:00 
▼メインイベントII(第12試合) 
CMA KPW キックフェザー級タイトルマッチ
キックルール 67kg契約 3分5R
○横山伸吾(Crazy Wolf/王者)
KO 1R2分33秒
●TAICHI(クレイジー/挑戦者)
※横山がタイトル初防衛に成功 

 第1回大会で行われたトーナメントで優勝、タイトルを獲得した“天才空手家”横山剛の実弟である横山伸吾が初防衛戦。挑戦者のTAICHIは、2月の『DEEP&CMAファン感謝祭』でプロデビュー。僅か一戦のみのキャリアしかないが、パンチのスピードと強さに定評があり、今回のタイトルマッチに大抜擢されることになった。

 1R開始のゴングが鳴ると、横山が左ハイをいきなりクリーンヒット! 下がるTAICHIは左ローをこつこつと当てていくが、ガンガン前に出る横山は左ミドル、前蹴りと多彩な蹴り技で追い込んでいく。

 距離が縮まると、横山はTAICHIの顔面にヒザ! これでダウンを奪うと、続けざまにヒザで2度目のダウンを奪う。立ち上がるTAICHIは逆転を狙うべくパンチを振るうものの、もはや横山ペース。そのまま金網に押し込むと、ヒザ蹴りを連打でダメ押しのKO! 

 しばらくは自力で立ち上がれないダメージを負ったTAICHI。タイトル初防衛を果たした横山は「これからは大きい舞台で活躍したいと思います」とK-1 60kg級への参戦をアピール。「兄貴も明日K-1に出場するので応援よろしくお願いします」とマイクアピールした。