今日は少し、寒さが戻った札幌です。
私が、20代に勤めていた会社を辞めることになったのは、
ある日見つけた500円ハゲだったと昨日もお伝えいたしました。
円形脱毛症になるほど悩んだいちばんの原因は・・・
人間関係。
しかも、突き詰めるとある女性一人に対しての悩みでした。
仕事の内容は、好きでしたし、
いま振り返ると、コピーライターの仕事の原点のようなことに
取り組んでいました。
それでも!
私より4、5歳年上だった同僚女性が苦手で苦手で・・・
彼女は、とにかく噂好きで、
会社の人たちも敬遠しながらも、自分が噂のターゲットにされるのがイヤで
彼女の機嫌を損ねないように気を遣っていました。
私は、彼女と同じ部だったこともあり、
何かと標的にされましたね~。
いまならば、きっとスルーできたようなことも、
蜘蛛の糸に絡められるように、彼女のワナにはまっていた気がします。
まぁ、私も若かった!?
そんなこんなで、仕事上のストレスもあり、
とうとう体調を崩してしまったというわけです。
そして、500円ハゲを見つけた日に、
後先何も考えずに、退職を決めました。
いまは・・・彼女に感謝しています。
いわば、次の世界へ私を押し出してくれた人。
私が、いまのスタイルで仕事を始めてからは会うことさえなくなりましたから、
あの一時期だけを過ごすことになっていた人なのでしょう。
当時は、ただ苦手意識がふくらむばかりでしたが、
冷静に、客観的に見ると、
私に大きな決断を促す、きっかけをくれたのですね。
だからね、いまの仕事環境がイヤだ、上司や同僚と合わない、
というのも、次の展開へ踏み出すための
大きな要素になるのは、確かです。
ただ、自分の努力でどうにかなることならば
改善する努力は必要でしょう。
そんなレベルを超えて、
あ~! もう! イヤ!
という強い拒否感を抑えきれないときは、
次へ向かうためのサインかもしれません。
先のことをしっかり考え、いくら準備を整えても、
その通りにはならないのも人生。
大きな転機には、心の奥底からわき上がってくる感情が、
確かな道しるべになるときもあります。
特に、何かにしがみついている感覚が強いときほど、
その怖さを乗り越えるときなのでしょう。
逆に、執着なんてな~んにもない、
会社なんていつでも辞められる~、と思っているならば、
もっとやれることがあるということ。
もう少し頑張ってみると、仕事に対する感覚が変わってくるはずです。
つらいという感情や、苦手な人・・・
一見あまり歓迎できない状況が、人生の宝物のありかを指し示してくれる
ものです。
ただ嫌うだけではなく、できるだけ冷静に観察してみましょう。
自分が本当に望む未来が、
いまの状況を超えた先でキラキラと輝きながら
あなたがやってくるのを待っていますよ。