仕事と幸せの関係。 | 今宵、眠れないペンギンへ

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自分らしく幸せに生きているあなたへ。

 

 

最近、仕事で幸せになれるのか、

ということを考えさせられることが多いです。

広告制作に関わるのが、私の仕事ですから、

デザイナーと組んで作業する場面がほとんどです。

私の周りでは20代、30代の女性デザイナーが、たくさん活躍しています。

世間から見ると、自分の夢を叶えて、

素敵な専門職に就いている人と見えるでしょう。

確かに、大学や専門学校を卒業し、

憧れの業界へ就職・・・普通は、幸せなことですよね。

でも実態としては、忙しすぎて、

疲れ過ぎて、幸せを感じている余裕はない、

という人が多いです。

私自身、確かにこの仕事が好きで、

30年以上つづけてきましたが、

毎日毎日、幸せを感じられるかというと

そういうわけにはいかない場面がほとんどでしょう。

  では、仕事で幸せを感じることはできないのか!?

  仕事で成功すれば、幸せなのか!?


と考えていたところへ、最近何度も同じようなフレーズに出会ったのです。

  成功しても、必ずしも幸せにはなれない。

  でも、

  幸せになると、成功も手に入る。


うん、なるほど!です。

仕事柄、いろいろな業種の経営者たちにお会いします。

例えば、目標であった1億円を儲けた方が、幸せで満足しているかというと

必ずしもそうではないですね。

次は、3億円、5億円、10億円・・・が目標になる。

または、いまのお金をなくしてしまったらと不安に襲われる。

そして、もっともっと頑張らなくてはと

社員にもハッパをかけることになります。

でも逆に、売上げはさほど増えることはないけれど、

いい仕事をした後のお酒がうまいんだよね~、

という人たちは、本当に幸せそうです。

最近も、そんな板金屋さんの取材をしました。

高い技術力は、世界的にも認められているほど。

でも、札幌の小さな工場で、

職人さんたちが、毎日コツコツと地道な作業をしているんです。

最新の機器があるわけではなく、

昔ながらの手作業の繰り返し。

たとえ難しい注文でも「できないとは言いたくない!」と

70代の最年長職人さんを筆頭に、みんなでアイデアを練り上げるのです。

実にカッコいい、職人集団。

いわゆる、物づくりの魂を感じました。


成功を目的にすると、なかなか幸せにはなれないけれど、

幸せな仕事をしていると、自然に成功しちゃうんです。


その板金屋さんに、仕事を依頼するのは、いまはかなり難しいそうです。

丁寧に仕事するから、仕事量は増やせないんですね。

というか、クォリティを保つために、

仕事量は増やさないというのが、ポリシーとのことでした。


お金を得るための仕事だけではなく、

家族のために家事をこなす主婦業もおなじでしょう。

  あなたにとっての幸せは?

誰かと比べることなく、

自分の本当の気持ちを、大切にしたいですね。

すべては、そこから始まります、きっと・・・。