安倍政権と言えばアベノミクスです。
アベノミクスと言えば三本の矢ですが実質的には第一の矢の金融政策が主です。
期待インフレ率に働きかける金融政策(インフレターゲット等)をすると期待インフレ率が上がります。
期待インフレ率というのは1年後に物価がどうなるかという人々の予想。
期待インフレ率が上がると貯金より消費と投資が相対的に得になります。収入の使いみちは貯金かそれ以外かの二択です。
インフレになれば貯蓄は確実に目減りします。
例えば1年後物価が10%上がるとすると
◆貯金が損
1000万円あれば10万円のものが100個買えていたのに
1年後は11万円に値上がりし90個しか買えなくなります。
◆消費が得=増える
10万円のものを100個買っておけば
11万円に値上がりするので100万円お得。
◆設備投資が得=増える
10万円のものを100個作れる機械を1000万円で買えば貯金より約100万円お得。
◆人材投資が得=雇用増
もしくは10万円のものを1000個作れる人間を雇っておけば同じく約100万円お得。
金融緩和すると消費も設備投資も人的投資(雇用)も増えるのはこういう理由です。
人が本当に足りなければ人的資源の取り合いが生まれ、給料も増えていきます。
原理は簡単ですが2012年の時点でこれを分かっていたのは少数でした。
安倍内閣の経済財政政策の成果
謹んで御冥福をお祈りいたします。