今回の痛ましい事件について。

11月7日am1時の時点で、ものみの塔のwebサイト(jw.org)は、事件について全く触れていません。

NHKのニュースを再確認します。
木本結梨香さんたち2人は、キリスト教系の宗教団体「エホバの証人」に入っていました。
教団はアメリカに本部があり、世界各国にあわせて845万人あまりの信者がいると公表しています。
教団のホームページによりますと、日本支部は神奈川県海老名市にあり、全国に21万人あまりの信者がいるということです。


宗教団体「エホバの証人」って何だっけ?
宗教法人「エホバの証人の○○会衆」の総称として「エホバの証人」を宗教団体名に使ったのか?
でも、教団と特定しているのは、「宗教法人ものみの塔聖書冊子協会」ですよね。

朝日新聞は、こう書いている。
家族らによると、木本さんは神奈川県内の高校を経て、東京都内の短大を卒業。キリスト教系の宗教団体「エホバの証人」の信者で、音楽活動を続けながら3年ほど前からグアテマラに住み、宣教活動をしていたという。
なるほど、やっぱり。
協会広報が出した情報ではなく、ご家族が記者に伝えたものなのですね。だから「宗教団体『エホバの証人』」という不思議な表現なんですね。

NHK 記事の続き
今回の事件を受けて、宗教団体「エホバの証人」は、「この痛ましい事件を本当に悲しく思いますし、被害者のご家族やご友人のつらいお気持ちを考えますと、心が痛みます」とコメントしました。
これは、本当ですか?
本当に協会が正式コメントを出したのでしょうか?
たまたま電話に出た海老名の担当者が「ご家族から被害者はエホバの証人だと聞きました。何かコメントはありませんか?」と記者からせっつかれて、慌てて取り繕った言葉でしょうね。

それは、以下の言葉からも推測されます。
また、木本結梨香さんたち2人がグアテマラで布教活動を行っていたことについて、「一般的には信者が自主的に外国で布教活動することが多く、今回も自主的に滞在していたのではないかと思われる」としています。

協会は、今回の事件を把握している。
どこの会衆の誰がどこでどういう活動をし、どういう事件に巻き込まれたのか。

当然、その会衆の責任者(長老さん)たちとも連絡を取り、本人たちの海外での布教活動の様子も確認したに違いない。それに加えて、他に同じような危険地域で活動している証人はいないか、もしいたらどうやって緊急の注意喚起をするかを話し合ったはずです。彼らが常識の持ち主なら。

その切羽詰まった状況で発せられたのが、上記コメントです。
「信者が勝手(自主的)に行ったのだから、私ら知らんもんね」

そして冒頭に書いた通り、協会は何も発していません。
彼女たち以外にも危険な活動をしている証人がいることを知りながら、その正確な実態を把握しようともせず、彼らに緊急の注意喚起も行わない組織って、いったい何なのでしょう?

今度も「信者には何も伝えない」が繰り返されるのでしょうね。
↓の時と同じです。



上記朝日新聞の記事には、家族が提供した布教中のスナップ写真も掲載されています。
この写真と「キリスト教系」「ボランティアで」「聖書を教える」等の言葉が一体になれば、宣伝効果抜群ですね。

痛ましく悲しい事件で、いったい誰が得をするのか? なんともやるせないからくりです。