心の声に従う前にするべきこと | 歌って笑って生きること

歌って笑って生きること

 ボイストレーナーユウコの歌と生きることへのヒント

東京新宿・大人のためのボイトレ教室Harmoniaフェルナンデスユウコです。

 

 

 

私は長い間ずっと自分の「歌いたい!!」という自分の心の声を封印してきました。

 

 

 

でもそれはとても不自然なことなんですよね・・・


どこかで必ずエラーが起こります。


修正しても治らない傷になる前に見直したいものなのです。

 

 

私がどうやって自分の心の声に向き合ったのか。

 

 

 

 

まず最初に扉を開けたのは大学3年の終わりころ。

 

実はそれまでも歌いたい気持ちを必死に押し殺してました、そこはまた後日。

 


ゴスペルミュージカル「Mama,I want to sing!」

を見たのがきっかけとなり、

恐る恐る歌の世界に飛び込みました。

 

 

細々ながらも活動を広げ

20代は順調にキャリアを進めるも

やっぱり怖くなってきた30歳。

 

 

 

人前に立つことで比較される恐怖。
評価が悪ければすぐ捨てられる不安。

 

 

自由な仕事を好きなようにするという

確固とした覚悟もなく、
うまい具合に成人喘息も発症し
(自分で選んでたと思うから、あえてこの表現)
歌から逃げてしまいました。

 

外資系企業の正社員にガラッと転身です。

 

 

でもやっぱり自分の本心である「歌いたい!!!」は騙せなかった。

 

心理学の勉強もしたし

スピリチュアルも触れたし

カウンセリングを受けるなどして

本心になんとか気がついて・・・

 

会社に兼業届けをだし歌手とボイストレーナーとして仕事を再スタート。

 

会二足のわらじで再スタートし
うまくいってるつもりでした。

 

 

しかし、現実はそううまく行きません。

 

 

正社員の仕事が忙しくなり、
兼業届けを出して楽しめてたはずの
歌の仕事やレッスン・練習が
全く思う通りに運べなくなってきた。

 

 

心も頭も時間もそこに費やせなくなり
残業で22時すぎに帰宅したある日のこと。

 

 

テレビをつけたら歌番組でした。

 

そこで夏川りみさんが
声高らかに歌う姿を見て
張り詰めていたものが
ほんとに「プチン」と切れる音がしました。

一人でワンワン泣いちゃったんです。

 


「歌いたい!!こんな風に自由に歌いたいよおーーー!!」って声出して泣きました笑い泣き

 

・・・・

 

自分の心の声を、コアから出る言葉を

聞こえないふりして無視し続けると
どこかでひずみが起こり、
強制終了させられます。

ドカン!と引き戻されます。

 

 

だから自分の心のコアにある声に
気がつくことが何より大切。

 

心の声に従うより前に、

そもそも聞けてない声に

耳をすませるのが先です。

 

 

 

そもそも私がボイトレ教室を営んでるのはそのためです。

 

自分という楽器で人の心を揺さぶる豊かな歌を歌いたかったら、自分のコアとつながるしかないからです。

 

ボイトレで身体と声を整えていくと、どうしても自分の心は正直になっていくんですよね。

 

 

 

だから「自分の心の声を聞こうね」とずっと言い続けてきました。

 

これからも強く伝えたいメッセージ。

 

ただ、近頃はさらに力が抜けてきておりましてね。


別にその心の声に「今」従わなくてもいいんじゃないかと。

 

焦って選んだことのせいでもっと苦しむこともある。

 

「自由」という盾をかざした
まやかしの声も散らばっています。
(今はSNSで呪いをかける言葉も飛び交ってますからね。。)

 

 

もちろん「えいや!!」と思い切った分ほど
急激な変化が起こりやすいし、

するりと生まれ変わることはできるかもしれない。

 

 

でも、少しずつ殻をやぶり脱皮していくことも可能なはず。

急ぐことなんてありません。

 

 

本当のコアなる声であれば、
どうせそっちに持っていかれる。

 

流れに任せれば自然とそうなる。

どちらが正解、もない。
自分に合った方法を見つければ良いのだろう、と。

 

 

ただ、
ごまかさないでいたい。
聞こえないふりをしない。

 

 

コアなる心の声をちゃんと聞いて
放って置かず抱きしめよう。

 

大事にしてずっと見守り続けて
宝物箱に入れて眺めていよう。

 

いつでも取り出せるように
扉をあけたままにして。