「マツダファンフェスタ」「マツダ耐久レース(通称 マツ耐)」が行われた。
以前に挙げたblog。
に書いた内容は、実はこのマツ耐に出る、あるチームからの依頼だったのだ。
そのチームは、
「西日本若手連合ロードスターED」というチーム。
NB8Cロードスターで、「ロードスタークラシック NOMALクラス」に出走。
このクラスの車輌規定は厳しい。
要点を抜粋する。
・エンジンチューン禁止
・最低地上高90ミリ以上
・はみ出しタイヤ禁止
・剥き出しエアクリ禁止
・エキマニ変更禁止
・マフラー96dB以下(ほぼ純正以外不可)
・軽量化禁止(最低重量は車検証記載重量以上)
・ブレーキローターキャリパー変更不可
・全長式ダンパー不可
・ネジ式車高調不可
・ピロアッパー不可
・ホイールスペーサー不可
アレもダメ。コレもダメ。
・クラッチとフライホイール変更OK
・ブレーキホース パッド変更OK
・プラグとコード変更OK
・ネジ留めボディ補強追加/除去OK
・シート変更OK
・ロールバー 、4点以上ベルト義務
・ダンパー減衰調整OK
・スプリング変更OK
・Cリング式車高調整OK
要するに、消耗品交換のみ。安全装備のみOK。
我々在野の走り屋の方がよっぽど自由なルールだ。
結局、速さのキモは「脚」「タイヤ」「セッティング」「ドラテク」「レースマネイジメント」
その中でもクルマのデキを大きく左右する脚の重要度は突出している。
レギュレーションに合致させながら、尚且つ耐久サバイバルを生き延び勝てる「強い脚」だ。
レースに勝つには「速さ」より「強さ」。
しかし、岡山国際サーキットなんてうえしまは走った事がない。
全面的に信頼してくれるチームの為に、無いアタマ振り絞って特注ダンパーとスプリング選定をした。
遠く離れた九州のチームの元に送り、セッティングはLINEでの遠隔状態で話をし指示。
もし万一上手くいかなかったらとの不安が常に付きまとう。
試運転、テスト走行を終えたチームから、喜びの声が届く。
・レギュレーション目一杯の攻めた仕様なので、車検に落ちて失格にならないか。
・本番でチームががっかりするような結果にならないか。
うえしまは気掛かりで仕方なかった。
うえしまは本業の方のイベントで心配しながらも連絡する暇が無かった。
本業のイベントが終わり、マツ耐のHPを見るも、何かトラブルによりリザルト発表されていなかった。
・車検は通過したのか。
・脚のせいでリタイヤなんて事になっていないか。
・果たしてチームの皆が満足行く結果が出たのか。
さっぱり状況が見えないので、うえしまの心配はMAX。胸が潰されるような想いをしながら公式発表を待っていた。
発表が出た。
なんと!総合9位 クラス1位 クラス2位に対して4秒もの差をつけてポールポジションで予選通過!凄い!
そして気になる決勝ヒート
チームは総合順位変わらず、クラストップを守りきり、正式に「クラス優勝」を勝ち取っていた!
実に素晴らしい!
うえしまもこのチームに影ながら貢献出来て物凄く嬉しかった。
その夜チームから連絡が。
遥かに高い限界を備え、レース専用に作製したが、中身はいつもと同じ乗り味の「うえしまクリニック仕様」
「マイナスをゼロに。高性能は人に優しい【33】マツ耐NBロードスター」
の名前を贈りたいと思う。
皆さんに感謝の意を贈りたい。
クラス優勝おめでとうございました!
ありがとうございました!
興奮醒めやらぬまま、この話は終わる。
おしまい。