この日記は回顧録です。





5月22日。


今日は託児所へ息子(長男)を預け、身軽に病院へ。

身軽になると分かる、普段の大変さっていうか。

2人目の妊娠ってこんな感じなのね、と。

つわりで寝込めない。(寝てたけど)
聞き分け良い子のほうだけど

「あそぼーあそぼーーー」が辛かった。


ひたすら眠い&気持ち悪いつわりだったので
動くのもしんどくて。家だと(笑

なぜ外だと大丈夫だったんだろう。
空気の読める赤ちゃんなんだろうな~
なんて思ってました。



病院にて。

まだまだ初期なので、内診。

なんかいつもよか長い。
ちょっと痛いし。
何を隠そう、私ってば高所恐怖症が若干あるので
あの診察台の“足が地に付かない”状態も怖いんです。


先生、いつもなら
「はーい。順調です。」で終わりのはず。

息子のときもそうだったし。


クチを開いたと思ったら

「別室でもう1度見てみましょう。」


そして腹部エコー。


いつものエコーよりも鮮明に映るエコーで
「うわー。動いてるー。もう人間の形だー。」

と、喜びたいとこだったけれど
そんな空気じゃない感じでした。


先生「見えるかなぁ。ここに“厚み”があるの。」


見えました。
素人の私でも見えました。


先生「首の後ろに3つくらいボールがあるのは見えるかなぁ」

同じく見えました。
はっきりと。


要は“浮腫”とのこと。

11週から13週(だっけな)で、よく見つかると。
でも大体消える。

浮腫の厚みが3mm以下なら問題ないけれど
赤ちゃんが5cmに対して6mmあると。

異常値だと。



その日のことは、リアルタイムに泣きながら書いた日記があるので
そちらを掲載。

この日から、週に1日検査で通うことになりました。
経過観察しかできない。治療がない。とのことでした。

母子手帳に初めて記載された日だった妊婦健診の日。
なんだか号泣で終わりました。

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2012年5月22日(火)

病院にて、初の妊婦検診。

内診してエコー。

いつもなら「問題ないですねー」と終わるハズなのに
4Dの腹部エコー。

そういえば、2週間前の診察で
「ちょっと大きめかなぁ~」と言われてたことが
もしかしてコレだったのか?

「赤ちゃんの頭部と首の後ろに浮腫みがある。
 3mm以内なら大丈夫なのだけれど
 6mmある。
 リンパの流れが悪い=心臓の機能があまりよくない。
 お腹の中で心停止するか、生まれてきても長くない。
 もしくは染色体異常でダウン症の可能性もある。
 こうなってしまうと、長く生きれないパターンが多い。
 本当は2週間後だけれど、来週また診察しましょう。」


とのことだった。

確かに、私が見ても分かるくらいの浮腫み(厚み)が
頭部と首の後ろにある。

首の後ろにいたっては、3つも袋状になっているものが
ついているとのこと。

意味が分からなかったけれど
要は、かなりヤバイってこと。


「で?どうなるんですか?」と聞かないと
次の説明をしない女医に少し腹が立ちながらも
仕方ないので怒らずに全て聞いてみる。


とりあえず、死ぬかもしれないということは把握。

その後、妊婦検診の続きで採血へ。

長男アツの時、3ヶ月の点滴を受けた後遺症と
今の脱水が重なって、中々採血ができない。


「おかーさん、がんばらないと~~~」との言葉に涙が出る。

「泣かんの~~~」と、採血で泣いたと思われた。


とりあえず、旦那に電話。

1コールで出た。
息子の時の、切迫早産のときも1コールで出た。
こういうのって、なんかあるんだろうなぁ。

事情を説明すると、「うん、わかった」
「仕方ないんやろ?」
「ゆかが心配や」とだけ言われた。

旦那にとっては、赤ちゃんが・・・ってのよりも
「よりも」ってのは変だけれど
動揺しまくっている私が心配だったのだろう。


その後、助産外来を受けるようにいわれてたので
ひたすら待つ。

あまりに待っても呼ばれないので聞いてみたら
「今、一人居るので30~40分後」と。

待てどくらせど呼ばれない。
周りに人が居なくなって、不審に思い再度聞いてみると


「今日はやめときましょうってことになっている」とのこと。


だったら最初に言ってよ。

無駄に待ってしまった。


家に帰ってから勿論調べた。

原因は不明。
高齢は無関係。
食生活も無関係。

【赤ちゃんの病気】


だから、母体は関係ないとのこと。


心停止してしまうかも、というのは
心臓に奇形が多いからだという。

心臓に奇形があるのは、染色体の異常があるから「かも」
とのことで

浮腫み=染色体異常

ってわけではないということが分かった。

そうちゃんと説明してもらわないと困る。


恐らく病名は「胎児水腫」


11週から分かることが多いらしい。
私は11週と5日だった。




途中で消えることもあるらしい。

しかし、予後は良くないのが一般的らしい。


心停止してしまうダケの説明は
本来してはいけないらしい。


浮腫みをきちんと計れる医者は
日本には20人ほどしか居ないらしい。


でも目に入ってくるのは
「お空に帰っていきました」の記事ばかり。



息子の時の、緊急入院もロビーで泣いたっけな。


そのときは自分を責めて。

でも、あのときは


「赤ちゃんは元気です。」だった。



だから頑張れた。



でも今は、
私はなんともないのに(つわりでの脱水はあるものの、その程度)


赤ちゃんがいきなりお腹で死んでしまうかもしれない

という状態。


これはどう頑張っていいのか分からない。


調べ尽くしていると友人から連絡が。


会う予定の日に診察が入ったので
断った友人からだった。


とにもかくにも私のメールを見て電話してきてくれた。


なんだかその勢いにありがたさを覚えた。


「大丈夫?」と聞かれ「うん、だってしょうがないし」

と答えながら 静かに涙が止まらなかった。

泣いているのがバレないようにバレないように
楽しく電話した。


強がるというより、
自分がきちんと把握していないことを
うまく説明できなかった。


とにかく、また来週の診察を待つしかない。

待つしかないのはわかっていても
待ってなんからんない。



息子が心配そうに
「かーしゃん、だいじょうぶだいじょうぶ。」


と、言う。


私には息子が居る。

だからちゃんとしなくちゃいけないけれど

できない。

だってまだお腹で動いているんだもの。

「なんかあっても仕方ない」と旦那とは話した。


でも、そう話したことすらおかしいと今は思う。


だってまだ生きているのに。