明日は2月・・・ | うめの森ヴァルドルフ子ども園~名古屋市名東区でシュタイナー教育に取り組む園のブログ~

 とうとう屋根がなくなっていました。

長年支えていた梁も 横たわってそのお役目を終えていました。


この寒さの中、3人の作業員のおじさん、お兄さんたち

ありがとうございます!!


夕方の片付けに負われているときにおじゃましました。


缶コーヒーを持って行きましたが、

すでに斜め前に住んでいる Hさんが 発泡スチロールのなかに

あたたかいコーヒーを届けてくれていました。


作業員のお兄さんのポケットには2本の缶コーヒーが・・・

それで冷たい手を温めていたようです。


「本当に、寒い中、ご苦労様ですね・・。」


作業で汚れたニッカボッカ・・・(作業服のこと)

素手は すでに (!)がさがさになって 

お仕事の大変さを伺わせていました。


そして鼻をすすりながら、作業の経過をお話ししてくれました。


明日には取り壊しが終了で 

土曜日には更地になるとか・・・。 早いものです。


今日からこども園では 2月恒例の机上劇 「大工と鬼六」が

始まりました。


今年は 鬼が架ける橋を 去年よりも安定の良いものに替えました。


すると年長児はすぐに気がついて 小さな声で

「あっ、前と変わってる~~」  となりの子どもたちもうなづいていました。


「さすが、よくわかるな~~」と演じ手の私はそう思いました。


ご存知のように、この話は・・・・


丈夫な橋をかけてもらおうと、

町の人は 腕のよい大工にその仕事を頼んだのですが、

実際に大工が橋架けを頼まれた川へ行くと、

あまりにも急流なものですから、つい、


「とんだ仕事を引き受けたわい。」と、いってしまうのでした。


そんなところに、真っ赤な鬼が川から浮かび上がってくるというものですが・・・。



この土地が更地になって 新しい園舎になる・・・


その仕事をしてくれる大工さんはどんな人だろうか・・・?


やはり・・・  設計図を見つめて

「とんだ仕事を引き受けたわい!」 なあんていうのかしら??


いえいえ!!

鬼かどうかは知りませんが、

きっと たくさんの善き力に助けられ、励まされることでしょう。


更地になった現場では

額を寄せ集めて 考えて、 きっと頑丈な 温かい建物を

心を込めて作ってくださることでしょう・・・。


そんな姿を早くみたいですね。


   教師 後藤寛子