車の助手席側後部窓には庇をつけている。
もちろん車にはその幅以上のものをつけて走ってはいけないから庇は折りたたみ式で、駐車中だけ拡げる。
この庇は助手席側後部窓を覆うもの。前に30センチほど出して左右も同程度のゆとりを取っている。日よけではなく雨や雪よけ。
基本的に車中泊で行うことはできるだけ車内で完結するようにしているんだけど、これだけは車外に...。

自然愛好家とかアウトドア志向の人たちでも、「いい天気ですね!」とあいさつを交わすのは必ずt晴天。雨は悪い天気なんだって。雨だって自然の織りなす一つのイベントなのに、雨さんがかわいそう...(T_T)

とはいっても雨の日に窓を開けてたら車の窓の構造上、車内は水浸しになる。それを防いで、子供の頃田舎の家の縁側で濡れることなく雨を見ていられた、深い庇を再現したのです。

というか、理屈ではなくボクは子供の頃から雨が嫌いじゃなかった。というか、なんとなく好きだったのです。だから車中泊の旅でも、知らない土地で降る雨を、窓をあけてぼんやりと眺めながら、雨音を聴きながら過ごしたい。
窓越しだとガラスについた水滴で景色ははっきりと見えないし、雨音は聞こえない。屋根の鉄板に当たる無粋な音だけ。

車中泊の車たちは、セキュリティのこともあって大抵、窓は締め切ってカーテンをかけて、外から中が見えないけれど中からも外が見えないようにしている。中の様子がわかると悪いおっさんたちが襲いやすい、という理屈らしい。
ま、それはそうかもしれないけれど、中が丸見えで、どう考えても貧乏人そうなおっさんが酒の肴を自炊して焼酎を飲んでへろへろになっているのを見て襲う気になるだろうか?焼酎が好きならともかく。
・・・と勝手に決め込んでボクは基本、車内は丸見えにしている。一つには中が見えないと地元の人はこちらのことを不安がるんじゃないか、と思うから。
自殺してるのでもなく銀行強盗の準備をしてるのでもなく、インターネットを見ながら酒を飲んでへろへろになっているのを見ると、地元の人も安心するんじゃないか...しないかもしれないけど。

そしてもう一つの理由は、やっぱり窓を開けて、その土地の景色や音や匂いや風を思いっきり味わいたいから。せっかく訪れている知らない土地を、窓を閉め切って絶縁したくない。

ところが雨の日だけは今までは窓を閉めざるを得なかったのです。今日までは、ね。

雨だけじゃない。窓を風下側にして停めれば雪景色も窓を開けてゆっくり堪能できる。
ボクは和歌山の人で、雪なんてうっすら積もるだけでも毎年あるわけじゃなく、まして一面の雪景色で吹雪いている、なんて珍しくてめずらしくて、興奮する!

マイナス20度まで耐えられるモンベルの冬山用シュラフにくるまって、顔と右手一本だけ出して、窓は全開にして、降り積もる雪を見ながら焼酎を飲もう...(^O^)/



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