中学・高校で習う語法・成句等がこんなに出てくる映画はないのではないでしょうか
特にこのシーンは発音の法則の宝庫だと思います。
これをもちまして英語聴き取りのための発音にひとまず幕を降ろしたいと思います。
【1】①名詞②動詞③形容詞④副詞の内のストレスのある音節の母音・子音は
かなり強く発音されます
【2】【1】以外の所は素早く軽く発音されます
【3】リズムの等時性
英語のストレス(beating)は等間隔に現れる
↓
ストレスとストレスの間はどんなに多くの音節又は単語があっても同じ時間で発音される
↓
その間にストレスの無い音節が例えば沢山ある所は大急ぎで通り過ぎなくてはならない
*映画の音の通りに、ストレスのある音節を朱書きしてみました
LION:Put 'em up! Which one o
I'll fights ya both together,if you want. よければ2人一緒に相手してやるぜ
I'll fights ya wi
俺は前足の片方を後ろ手に縛ったままでお前らの相手をするぞ
★behind【2音節以上の前置詞】ある程度ちゃんと発音する
I'll fights ya standin' on one foot! 片足で立ったままでもやってやるぞ
スタンデノン
I'll fights ya wi
Oh,pullin' an axe on me,eh? おや、俺様に対して斧を構えようってのか、え?
プリンナナクスォン
Sneakin' up on me,eh? Why. こっそり俺に忍び寄ろうって魂胆か、え?何だ
スニーケナップォン
・put 'em up =put your hands up;手をあげろ
・with:【付帯状況のwith】 ~したまま
・stand on one foot:片足で立つ
・sneak up on:~にこっそり忍び寄る
TIN MAN(ブリキ男):Go away an
L:Oh,scared,huh? Afraid,huh? ほう、怖いのか、え?怖いんだな、え?
How long can you stay fresh in
ハォロング
そんなブリキ缶の中でいつまで腐らずにいられるってんだ?
★【/l/エルは両側音(口の両側から空気が出続ける音)】
/l/エルは発音する前から既に口がかなり開いている
Come on,get up an
you shivering junkyard! このブルブル震えてやがるガラクタ捨て場め
Put your hands up, 手をあげろ
you lop-side
バッガヘィ
・scared:(形)怖がった・be scared of
・afraid:(形)怖がって・be afraid of ・be afraid to ・be afraid that
・shiver:震える
・junkyard:くず物集散場
・lop-sided:いびつな
SCARECROW(かかし)Now that's getting personal,Lion. 個人攻撃になってきたね
T:Yes,get up and teach
S:What's wrong wi
★「君こそ」と言いたいからyou(代名詞)にストレス
T:I hardly know
ノゥァム
★「僕は」を強調したいからI(代名)にストレス
L:Well,I'll get you anyway,peewee. おや、どうせお前なんかイチコロさ、このチビめ
★「(他ならぬ)お前」だからyou(代名)にストレス
・be getting personal:個人攻撃を始めだす
・teach a person a lesson:人に思い知らせる ここでのlessonはpunishmentのこと
・hardly:ほとんど~ない
・peewee:異常に小さい人、ちび
DOROTHY:Oh! Shame on you! もう! 恥ずかしくないの!
L:What did you do that for? 何でそんな事するの?
ワッヂュー
I didn'
バィレム
D:No,but you tried to. でも噛もうとしたでしょう。
It's bad enough picking on a straw man, 藁人間を虐めるのさえ悪い事なのに
but when you go around picking on poor little dogs.
可哀想に。小さな犬を虐めるなんて
L:You didn'
Is my nose bleeding? ボクちゃんの鼻から血が出てない?
D:Well,of course not. えぇ、もちろん出てるもんですか
My goo
ファッシュァ
Well,naturally when you go around picking on things weaker than you are… ねぇ弱い者虐めなんかする者は当然…
★文末のbe動詞は常にfullの発音←【英語は文末焦点の言語】
Why,you're nothing but a great big coward! いいこと、大臆病者なのよ!
L:You're right. I am a coward! そうなんです。ボクちゃんは臆病者なんです!
★「確かに」(臆病)です、と言いたいので、動詞のcowardよりam(be動)にストレス
I haven't any courage at all. 勇気なんて全然ない
I even scare myself. 自分のことさえ怖いんだ
Look at the circles under my eyes. ほら、目の下のくまを見てよ
・Shame on you:非常に強い言葉(神様を直視できない程悪い事をした時に使う) 恥を知れ
・pick on someone:=harass ~を虐める、苦しめる
・bleeding:出血している
・make a fuss(over something):(~の事で)大騒ぎする
・naturally:当然
・nothing but~:=nothing other than ~にすぎない、に他ならない
LI haven't slept in weeks. ボクちゃん何週間も眠っていないんだ
T:Why don't you try counting sheep? 羊の数を数えればいいじゃない
L:That doesn'
I'm afraid of 'em. ボクちゃん羊が怖いんだもん
S:Oh,that's too bad. おや、それは困ったな
Don't you think the Wizard cou
彼も魔法使に助けてもらえないだろうか
D:I don'
Why don't you come along with us? 私達と一緒に来ない?
We're on our way to see the Wizard now. 私達今から魔法使に会いに行く所
To get him a heart. あの人に心をもらってあげるためにね
★(他の人でなく)「あの人」と言いたいからhim(代名)にストレス
T:And him a brain. それからこの人には脳みそを
・Why don't you…?:…しませんか?
・count sheep:眠りにつこうとする
・doesn't do any good:何の役にも立たない
・That's too bad.:それはお気の毒です
・come along(with):と一緒に来る、同行する
・be on one's way to:~への途中で
D:I'm sure he could give you some courage. きっと貴方には勇気を下さるわ
L:Well,wouldn't you feel degraded to be seen in the company of a cowardly lion? でも臆病なライオンと一緒にいる所を人に見られて恥ずかしくない?
I would. ボクちゃんだったらそうだけど
D:No,of course not! いいえ、そんなことありっこないわよ!
L:Gee,that's awfully nice of you. いやもう、そう言ってくれて本当に有難う
My life
D:Oh,well,it's all right now. まぁ、でも、もう大丈夫よ
The Wizard'll fix everything. 魔法使が何もかもちゃんとしてくれるもの
L:It's been in me so long… ずっと前からボクちゃんの心の中で思ってたんだけど…
I jus
ハワィ
D:Well,come on. えぇ、さぁ話して
・degraded:侮辱された、堕落した
・in the company of:~と一緒に
・unbearable:耐えられない
・fix:=get something right 手配する、片をつける、直す
・come on:がんばって、さあ(元気を出して)
ー文・訳:スクリーンプレイ「名作映画完全セリフ集」よりー