青山新くんのステージと、八代亜紀さんの追悼 | 月刊歌の手帖 編集部ブログ

歌の手帖2月号には、

11月19日、

千葉・浦安市文化会館

大ホールで行われた、

青山新くんのコンサート2023、

「ただいま、おかえり、おかわり!」

の記事をカラー2ページで掲載。

まずは同コンサート、

オープニングが

メッチャかっこよかった。

2023年の新曲『女のはじまり』が

コンサート用のアレンジとなっていて、

幕が降りた状態の時に

いきなり新くんのボーカルで

歌が始まって、

幕がバーっと開く…

という演出だったんですね。

 

それを本番前のリハーサルで見た時、

鳥肌が立つくらいかっこよかった。

 

ただ残念ながら

本番は何らかのトラブルがあって、

マイクの音が入ってなくて、

新くんのボーカルがPAに乗らずに、

幕が開いてしまった

…という感じだったんです。

 

そういうトラブルはありましたが、

すぐにPAは復活しましたし、

改めて『女のはじまり』は

青山新という歌手の魅力を

引っ張り出してくれた

素晴らしいブルースだと感じましたね。

 

最近、森進一さんタイプの

若手ブルース演歌歌手って

いないですけど、

青山新くんはまさに

その希少なタイプで、

期待すべき存在です。

 

彼はアイドルみたいな容姿ですけど、

歌は湿度感高いブルース演歌で、

そのギャップも良いです。

青山新くん、

学生時代はサッカー部。

これはサッカーボール風の

キッズボールにサインを入れて、

客席に蹴り上げて、

ファンにプレゼント…

というステージの一コマ。

 

歌の手帖2月号では、

新くんのかっこいい

シュートフォームを掲載

しておりますが

(ボールを蹴る寸前)、

ここでは、

ボールを蹴った後を

掲載しますね。

軸のブレがない、

足が綺麗に伸びた

シュートフォームですよね。

コンサートをした

浦安市文化会館は、

青山新くんの地元にあるホール。

実家もすぐそばらしいです。

 

それゆえに、

顔見知りの方も多かったようで、

時に笑顔が咲き誇り、

時にうれし涙がにじみ、と、

会場のお客さまの顔を見て、

彼の表情が

クルクルと変わっておりました。

 

 

さて、

青山新くんと言えば、

八代亜紀さん。

青山くんは八代亜紀さんを

めっちゃ好きで、

とても尊敬していて、

以前も新くんのコンサートでは、

八代さんの『もう一度逢いたい』を

彼が八代さん愛いっぱいに、

気持ちよさそうに唄っていたのを

思い出します。

その八代亜紀さんが

昨年末、12月30日に

亡くなられていた…という

ショッキングな報道がありました。

 

そのニュースを見た時、

もう言葉を失いました。

 

昨年、八代さんにインタビュー

させていただいた時は、

いつもと変わらぬ

明るくて可愛い八代さんで、

「これからも皆さまに、

もっともっと

八代演歌を届けにいきたいの」

って歌の意欲も満々

だったんですが…。

 

上の写真はその時のものです。

 

あれほどの大スターでありながら、

八代亜紀さんは

誰に対しても等しく優しくて、

先輩&後輩歌手の方々、

関係者の方々など、

みんなから愛されてました。

 

もう、本当に裏表なくて、

いつまでも少女みたいな心を

持っている、

かわいい方でした。

 

僕は『おんな港町』が

大好きなんですが、

もう一度、生の『おんな港町』が

聴きたかったなぁ。

海猫が舞うような、

あのイントロからゾクゾクします。

 

あと『ほんね』という歌も好きでした。

たかたかし&杉本眞人コンビによる

1997年の作品です。

元々ジャズシンガーだった八代さんの

ポップな一面が冴え渡る作品です。

 

また、

『舟唄』は

子供の頃は正直ピンと

こなかったんですけど、

年齢を重ねる度に、

言葉の1つ1つが沁みます。

もう、俳句のように言葉少ない、

だけど深い世界観を、

八代さんが墨絵のように

描いてくれていますよね。

あんな歌声、唯一無二です。

 

八代亜紀さんの歌のカバーを

聴くと、いつも思うんですけど、

やはり八代さんの歌は、

八代さんの歌声でないと

成立しないんですよね。

 

八代亜紀さま、

素晴らしい歌の数々を

ありがとうございました。

RIP

 

村田