[花見川(汽水域)] 2006/06/10 ようやく“つばなれ” | 「湾岸釣り人」のしろうと親子釣行記

[花見川(汽水域)] 2006/06/10 ようやく“つばなれ”

釣りも、目標を決めてやると、より集中出来るし、釣りに行く後押しにもなるし、ということで
本日の目標…「手長エビを15匹以上釣って、夕飯のオカズで食べる」

今日は花見川へ今季4度目の出陣。4時半に現場到着。遅くとも7時半、出来れば7時帰宅予定として、2時間ちょっとの勝負。
針と仕掛け
前回の同じポイントへ。今回は、2.4mの竿を使用。前回の教訓から、ポイントは壁際に近かったことと、約30年前の4.5mのグラスロッドは重い。何より、手長エビの“コツンコツン”が伝わりにくかったことである。そして、千葉駅前の釣具屋さんで会社帰りに、針も購入。でもエビ針は4号しかおいてなかったので、とりあえず一番小さく見えた、ハエスレ針2号を購入。スレ針なのでカエシは無いが、小さい方が良いだろうと判断し、自身初のシモリ仕掛けにSETした。

仕掛け投入は45分頃だった。最初の30分は全く釣れず…水位は高めで濁り気味。障害物は見えない状況。5時過ぎにもう一人来た。3本の竿を使って釣っている。
水が引き始めて、5時15分頃、待望の本日初手長。ポイントは杭周りの壁際だった。杭は10センチくらい水面から出ていたかな。これで流れが変わったのか3匹続けて、面白い具合に釣れた。型もいい。思わず、「これでつかんだぜ」と思ってしまったくらい簡単にリズム良く釣れた。しかし現実はそれほど甘くはなく、その後、根掛かりを連発。今まではアタリのあと合わせると根掛かりのパターンだったが、今日は合わせて“コツンコツン”と手長エビの感触があった後、ククッと引かれて来た来たと喜んだ後にいきなり、ウンともスンとも言わない状態。

これでつかみかけた?リズムは狂い、バラシが続く。コツンは感じてもすぐにバラてしまう。ほぼ毎回アタリは感じても姿は見えず。ようやく釣れそうだと思ったら、水面間際でさようなら~。その後何度目かの餌付けの時、ハリスがちじれていて針の向きが変な状態なことに気づいた。ちょっと引っ張ると針だけ取れた。こんな状態じゃ釣れる訳ないか。もっとハリスにも気を使わないとね。貧乏性なだけに針を取り替えるのがもったいないと思ってしまうのがいけないね。

バラシが続いていたので、カエシがあった方がいいかなと思い、針を変えてみる。エビ針4号より小さい、これまた30年戦士の秋田狐3号。変えてすぐ1匹GETしたが、後が続かない。隣の人は壁際の水深30cmくらいのところでも釣っていた。

抱卵したメステナガ 水位が下がってきたので、ポイントを杭周りから、流れがあるちょっと深そうなところに変えてみると2匹続けて釣れた。潮の満ち引きと共に小まめにポイントを帰ることも必要なんだね。そして抱卵したメスも初めて釣れた。後で逃がせるように別のバケツに入れておいた。

6時半を過ぎまだ7匹。なかなか難しいね。でも少し気持ちに余裕(あきらめかな?)も出てきて、隣の人に
「どんな感じですか?」と声をかけると「まあまあですね、でも型が小さくてね」との返事。
逆に「どうですか」の問いに、「バラシばっかりでね、小さいのが突っついているですかねえ」なんて応えると
「針は何使ってますか?」「こんなのです」と見せると「大きいですね」と驚かれた。
「でもこんなに大きい針で釣れるなんて、すごいですよ」と感心されてしまった。
少しして、「私はタナゴ針使っています。最初エビ針を使っていたけどなかなか釣れないんで、これに変えてよくなりましたよ」そして「使いかけですけど」とその針を譲ってくれました。ありがとうございます。<(_ _*)>

さて、気分もリフレッシュ。残された時間はあと僅かなので針は次回試すことにして、上から見て水の色が変わっている深そうなところに仕掛けを入れる。また立て続けに3匹釣れた。手長エビ釣りは、気持ちの持ちようが大切が気がしてきた。

ようやく10匹に届き、これならおかずにも何とか見栄えがするかなと思ったが、抱卵したメスが1匹いることを忘れていた。放流するとすればあと1匹釣りたい。時刻は7時に近づいていたが、もう少し延長。

先日読んだ森下雨村氏の本の中で、「つばなれ」という話があった。
釣友同士が「どんな感じ?」の問いかけに「ようやくつばなれしたところだよ」とか「つばなれにはまだまだだよ」と言った感じの会話となる。
ひとつ、ふたつ、みっつ・・・、つが付かなくなるのは、ということで10匹を目安とした何とも和む言葉だなと思ったのでした。

最後の悪あがき状態で釣るが、気持ちはエビに伝わるのか、またバラシを連発。時間はどんどん過ぎていく。早合わせにならないように、待つ時間を10秒から15秒に変えたつもりでも、気が焦っていると数えるのも早くなってしまう。

でも最後の最後に、竿先からぷるぷるぷると、今度はバラサないぞと慎重にあげる。そして…あがってきたのは…

ハゼでした。

結局、手長エビは10匹でした。どうしても、“つばなれ”を家に持って帰りたくて、抱卵したメスも持ち帰ってしまいました。
家に帰るとちょうど子供達も起き出したところ。HARTに
「釣れた?」と聞かれ、
「10匹釣れたよ。抱卵したメスも釣れたよ」
「え、ホント?見せて見せて、飼おうよ」
食べるのもしのびないので、先週釣った初手長がまだ水槽にいたのでチェンジ。
テナガエビの素揚げ
さあ、夕飯のおかずに10匹素揚げで食べよう…って思ってたのだが、
揚げてすぐに食べた方がおいしいに決まっていると私がつまみ食いをすると、家族で群がり、あっという間になくなってしまいました。HARTに「もうないの?」、2歳のSATSも殻ごとバリバリと食べて「まだ食べた~い」、妻のHIROからは「この倍は欲しいね」とのお言葉に、私も満足(もっと釣れたら大満足なんだけどな)。