5/31 ウツボって | 「湾岸釣り人」のしろうと親子釣行記

5/31 ウツボって

「で、明日はどうするよ」
とは、花見川の手長エビ釣りから帰って朝食をすませた後の長男のHARTからの誘い。
南房から外房でイワシが接岸しているみたいなので、泳がせ釣りで大物を狙いたい。天気予報は朝9時から雨マークで、風が朝方から南西5~6m、満潮が2時過ぎで干潮は9時半頃。風がちょっと強そうだが、夜中から下げ止まりまでやって、雨が降り出す前に撤収して昼飯前に帰宅のパターンで行きましょうかね。

夕方に魚と人間の餌(朝ご飯)を購入。サンマを1尾購入、これは人間の餌ではなく、切り身にして魚の餌に。
さて、天気予報を確認すると、雨も降り出しが早くなり、風が強くなる予報に変わっているではないか。
ウムム、、、
もう餌は買っちゃったしなあ、、、
今日のうちに家を出て、着いたら少し仮眠して早めにはじめて、サクッと釣って、早めに帰ってこようかね。

家を出たのは21時過ぎ。 向かったのは南房の乙浜漁港、 経費節約で高速は使わずに一般道で到着は23時半頃。とりあえず様子を確認。釣り人は少なく、すぐに釣り場を確保しなくても問題なさそう。風はやや強いけど出来ないほどではない。では2時間くらい仮眠と思ったけど、その前に天気予報確認。
ウムムム、、、これから風が強くなる予報とは、、、

寝て起きたら風が強くて釣りにならないなんてこともあるよなあ。なら現在から上げ止まりまでの時間で釣りをしといた方が良さそうだと釣りを開始した。日付は変わった所だ。

風が強いので、とりあえずブッコミ仕掛けを投入。まずは 昨日の朝に釣った手長エビを3尾持ってきたので 1尾活きたまま付けぶっこんだ。他の竿はサンマの身を付けてぶっこむ。カゴサビキやちょい投げするには風が強いし、足下でサビキを入れても釣れそうもなかったので、竿先に鈴を付けて、寝っ転がりながらアタリを待つ。

昨日も早起きしてたのでウトウトしつつ、でも風が強くてちょっと肌寒くて、このままでは風邪をひくと思って、起きあがる。ブッコミの仕掛けをあげてみるとエサは無くなっている。エビ餌の方は尻尾の殻だけが残っていた。餌を付け替え1本を投げ直し、もう1本の方は眠気覚ましに足下の護岸際を探ってみることにした。

時刻は午前2時前。何回か行ったり来たりしているとゴゴゴンとアタリがあり合わせると竿先が引き込まれ魚信が伝わってくる。水面近くまであがってきたところでヘッドライトで照らすと何やらニョロニョロ系の物体。そのまま抜き上げ、確かめてみると ごん太で60センチくらいの アナゴだった。

これを見てやる気を出したのはHART。ちょっと探ってくると颯爽と行ってしまった。私は同じ場所で探ってみるがアタリ無し。しばらくして戻ってきたHARTも釣果には恵まれなかったようだ。ちょうど満潮の潮止まりの時間帯だったからね。
まあ、潮止まりの時間帯はまったりしましょうやと、またブッコミ投げ入れ放置状態で横になる。

少し寝たら元気になって、起き上がり行動開始。トリックサビキに小さなカタクチイワシが掛かる。それをみてHARTもサビキをセット。でもそれっきりアタリ無し。東側の空がうっすらと明るくなり始めた。期待していた夜釣りは不発に終わった。でも心配していた雨はまだ降り出してない。



夜が明け、釣り人も増えて来た。他の釣り人がどうですかあとやってきた。暇つぶしに辺り一体を回ってるようで、あちらの親子連れはイワシが沢山釣れてたとか、ウツボが掛かって困ったとか色々と情報をくれた。
(あちらの親子は夜中にはいなかったので車の中で休んでいたのだろう。とするとイワシが釣れたのは昨日のもっと早い時間帯か。ウツボも今回釣れたら持ち帰るぞ~)

この港にこの時期にイワシの回遊があることが確認出来たので、コマセを撒き魚が寄って来るのを待つ。HARTのサビキ竿にイワシ。私にも来たかと思ったらフグ。しばらくしてHARTにイワシ。私のトリックサビキにはフグ(*_*)
でも、ようやく回遊してきたようで、私のトリックサビキにもイワシが掛かる。それから先は入れ食い状態になり、HARTはコマセカゴにコマセを入れる必要はなく仕掛けを入れるだけ。



一方、私のトリックサビキはいちいち餌付けをするので手返しが悪い。仕掛けを普通のサビキに変更して釣ろうかと思ったが、釣りすぎても後で捌くのが大変なので、泳がせ仕掛けに変更。釣れたイワシを泳がせて大物狙いのわらしべ長者釣りです。ヒラメが釣れたら万々歳なんだけどねー。

HARTもある程度イワシを確保したところで、別に泳がせ仕掛けをセット。サビキはしばしの休憩モードに。泳がせているあいだに忘れ去られていたブッコミ仕掛けを餌を付け替えて再投入した。

泳がせ仕掛けに最初にアタリが来たのは私の竿。充分に飲み込ませる時間を待って強く合わせを入れるとズッシリと重みが加わり竿がしなる。グングンと魚信も感じられ、コレはもしかしたらと期待が高まったとたん、フッと軽くなってしまった。ナイロン5号のハリスがスッパリと切れていた。悔しいな~(-_-#) ピクッ
気を取り直して、仕掛けを付け替えて再投入。

次のアタリも同じ竿に。今度は合わせを入れた瞬間に重みを感じたかと思ったら軽くなってしまった。(-_-#) ピクッ ピクッ
次のアタリはHARTだったが、合わせた直後にラインの高切れ。サビキをそのまま待機状態で置いているので、私のリールを付けていたのだがラインが古くて劣化してたかな。

また私の竿にアタリ!今度こそと思って見たもののあっさりハリス切れ。針を付け替える時にHARTにゴム管で補強してもらった。

少し先でウツボがあがった。やっぱりハリス切れはウツボの仕業だよね。ヒラメだと充分に飲み込ませるイメージだけど、ウツボの場合飲み込まれたらナイロンハリスじゃ太刀打ちできないから、待ちすぎない方がいいかもね。

今度はHARTの竿にアタリ!強く合わせると竿がしなる。魚が浮き始めるのを感じたらそのまま一気に引っ張り上げる感じで、ついにウツボをゲットした。
さあ、これからが大変。フィッシュグリップを使って下顎をつかんで締めようとしたらクルクルと回転されて怖くてグリップを放してしまった。(*_*;
今度こそとしっかりグリップを握って再トライ。またもやクルクルと回転する。負けじとグリップを強く握るとグリップが外れてしまい私は慌てて逃げる。いやあ怖かったあ(^。^;)

でも相手もクルクル回っているうちに仕掛けがカラダに絡まりダイナミックには動けなくなってきた。フィッシュグリップで再度口を掴み、HARTに胴体を足で踏んで押さえてもらっているうちに、エラブタの後ろにナイフを差して骨を断ち切る。それでもまだ動くので、頭の後ろから骨にかけて切れめを入れる。だいぶ弱ったがまだ口を動かそうとしているので、頭を完全に切り落とした。切り口では心臓がまだ動いている。すごい生命力だ。肛門からお腹の部分を切り開いていくのも、皮が厚くて切れ味の鈍い折り畳みナイフではひと苦労。それでも何とか下処理を完了。



外見はかなりグロテスクだが、身は綺麗な白身。捌くというより格闘したって感じでした。
時刻は朝7時を過ぎたところ。この格闘で疲れたのとイワシもウツボももうこれ以上は要らないので、順番に片付けて帰ることにした。

帰りの運転、眠気におそわれそうになり、道の駅富楽里で車を止めてひと眠り。30分ちょっと寝たかな、元気が回復したうちに帰ろうと高速を使って帰りました。

イワシはまず刺身。マイワシとウルメイワシとカタクチイワシの3種類。残りはつみれに。穴子は煮ることにしよう。



で、本日のメインディッシュ?のウツボ。出刃包丁を研いでから挑んだけど分厚い皮やヒレの骨を取り除くのに力仕事をこなした感じ。



夕飯には量が多いので半分を竜田揚げに。身は魚と言うより鳥肉に近い感じ。皮は厚いけど固くなくてプリプリのいい食感。
HARTは翌日の弁当にも持っていくと別に取り置いてキープしていました。

残りは翌日ムニエルにしました。


こちらも旨かった(o^^o)
ウツボって、美味しいんだね!
次も釣れたら持ち帰ろうっと。