1985年のツール・ド・フランス | 今日もチェレステの下で

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子供の頃からの憧れ。Bianchiのチェレステカラーのロードバイクを購入したその日からの、サイクリストとして成長していく日々を綴っていきます。

今年の1月に購入したものの、

「ゆっくりじっくり見たい‼‼」

との思いから、しばし封印していた、

ツール・ド・フランスのDVDボックス。



いよいよ、「その時」がやってきて、至福の観賞タイム♪♪ (* ´ ▽ ` *)


まずは、日本に初めてツールが紹介された、1985年大会。



ベルナール・イノーが五度目のツール制覇。

www.cyclingarchives.com

1985年のツール。

なんとも牧歌的かつ刺激的‼‼
(* ̄∇ ̄*)


開会セレモニーも各ステージ&シャンゼリゼでの表彰式も、"手作り感"満載。


NHKは、イノーのホテルの寝室に入り込んでインタビューしたり、

イノーとレモン所属のラ・ヴィ・クレールのチームカーに同乗したり、チームの夕食に密着したり、

監督にガッツリ怒られる若き日のレモンの表情に至近距離から迫ったり、

と、今では考えられない距離感で、ツールを撮っていきます。これがまた「情熱大陸」みたいで、面白い‼‼



機材面では、当時と今とでは大きくかけ離れた別次元。

当時はピストバイクでアルプスを登るかのごとくの、シンプルイズベストなものなんですが、

なんというか、シンプルである分、

「生身の人間が剥き出しの闘志と肉体で過酷な4,000kmを走り抜く」

という、厳然たるリアリティーが、見てる側に、どストレートに伝わってきました!
(*>∇<)ノ

当時は200km超のステージがたくさんあって、休息日は1日だけ。

いやはや、凄いことです。(*゚Д゚*)



トピックとしては、イノーが山岳個人TTで下りに差し掛かった時に、

ノーマルバイクから、「モゼールタイプ」と呼ばれている突飛なバイクに乗り換えて、ダウンヒルで圧勝したシーン。

こんなのです。前後でホイール径が異なり、ハンドルはブルホーンバー。

www.cyclingarchives.com

もともと、トラック用に開発されたバイクを、ロードレースで使用。
しかもツールで初めて実戦投入するという思いきりのよさ。

いつの時代もイノベーテイブなことを仕掛けていかないとトップとして勝ち続けるのは難しいのですね。。。

しかも1985年のイノーは、絶頂という時期ではないですから。


少し調べましたが、この「モゼールタイプ」というのは、フランチェスコ・モゼールという、トラックでも活躍した往年のイタリア人選手が、アワーレコードを更新したときに使ったバイクとのこと。

モゼールは1984年ジロやパリ~ルーべなどの数々のクラシックを制した選手のようです。

上の写真が、アワーレコードを更新したモゼールです。
調べてみて歴史の勉強になりました!





1985年のイノーは、31歳。
今のフルームと同い年ですね。


でも、骨太で筋骨逞しいイノーは、フルームとはまた別の王者の風格がありましたよ!
(* ̄∇ ̄*)