[Japan,Indie/GuitarRock]
01.Home Alone
02.SUMMER!SUMMER!SUMMER!
03.Winter Bargain
04.Littleman
05.Weakness
06.Morning Tension
07.Koromogae
08.青春
09.Everyday
10.We are SUMMERMAN
吉祥寺の5人組SUMMERMANは最高のバンドだ。昨年夏の「This is SUMMERMAN ep」から最高だったし、今年toosmell recordsから出たfallsとのスプリット「LITTLE LEAGUE vol.1」も最高だった。そして国内インディロックの最重要レーベルKiliKiliVillaからのリリースとなった1stアルバム「Temperature is...」が叫ばずにいられない最高のアルバムになっていて本当に泣きそうになる。
ダサくて甘酸っぱくて眩しいこのアルバムは、いつからか忘れてしまっていた感情を思い出させてくれる。今でも飲みながら話すような忘れられない思い出ではなくて、無駄に時間と元気はあってお金がなくてしょうもないことで笑って泣いてなんとなく過ごしていた日々を追体験しているような感覚になってくる。
トリプルギターでパワーコードを掻き鳴らし片言英語でシンガロングするシンプルなサウンドは、90年代リバイバルだとか国内インディロックだとか影響を受けたSuperchunkだとかを引き合いに出したくはなるけれど、彼らはそんな様々な情報を飛び越えて心のど真ん中へと届かせるバンドだ。リアルタイムで彼らと出会えた若い子たちをうらやましいとすら思う。どうか虚構的で何もかもコンテンツとして消化される今の時代に飲まれずに長く活動を続けていってほしい。
このアルバムを買ってからはずっとこれしか聞いていないし、それほど好きになれるバンドに出会えて良かったと心から思う。言葉に表わすのが本当に難しいのでともかく聞いてみてほしい。オープニングソング「Home Alone」を聞けば、ぼくと同じように最高のバンドに出会えて良かったとニヤけてしまうはずだから。何回でも言いたい。SUMMERMANは最高のバンドだ。