マネーワーク感想(ピーター・カーニック「ソース原理」の源) | ステップファミリー×組織開発

ステップファミリー×組織開発

どん底だったシングルマザーの時代から幸せなステップファミリーを築いた軌跡。現在はパーソナルのコーチング(1on1)と組織開発や関係性のシステムコーチとして、あらゆる組織や家族・カップルの応援をしています。

こんにちは。Co-leadersのSHIHOです。

 

2022年11月8日、令三社の青野英明さんより日本語で「マネーワーク」を受講しました。まだ日本では青野さん含め3人しかマネーワークを受けたことがないそうで、日本語で4日間のフルバージョンを受けさせて頂いたのは、賢州さんからご紹介頂いた京都界隈のコーチ仲間6名のみ。なんと貴重な体験をさせて頂いたのか!ということでこれからマネーワークを受けてみたいという方、興味があるという方に向けて、感想を記事にさせて頂いております。
マネーワークについて、著者についての記述に誤りがある場合には、関係者の皆様ご指摘頂けましたら幸いです。

 

マネーワークとは(ピーター・カーニック提唱)

2022年10月に出版された「すべては1人から始まる」という本があります。

https://amzn.asia/d/f5hu45j

 

 

この本の著者はトム・ニクソン。彼の本を令三社の3人(嘉村賢州・青野英明・山田裕嗣)が翻訳をして出版されました。トムの来日時、2022年8月京都で行われた出版記念イベントはこんな感じでした。スタッフとして関わらせて頂きました。

 

 

 

この本はピーター・カーニックという方が提唱した「ソース原理」に基づいて書かれた本です。※ピーター・カーニックについては大森ちゃんの記事がちゃんとしてて、素晴らしいのでこちらを。

 

 

 

 

ソース原理とは「人がビジョンを実現しようとするプロセス」を捉える原理原則であり、ソースに基づいて紐解くと組織やチームが息を吹き返すことを伝えています。ティール組織で有名なフレデリック・ラルーも出版の前にこの考え方を知っていたら、必ず触れていただろうとされる内容のようです。

 

そのソース原理を提唱したピーター・カーニックがマネーワークを開発しています。
当時35歳、ニューヨークで不動産投資のコンサルタントとして働いている中で、クライアントが素直に言う事聞いてくれる人と、そうではない人がいることに注目し、人は資金繰りに苦労している人ほど、何か心のブロックがありそうだということを研究しマネーワークを開発したそうです。システムコーチもお馴染みのアーノルド・ミンデル博士とも協働しているそうですよ。

 

人は誰しも何らかのソースになりうるという観点から考えた時に、ソースに気づけるかどうかというのは、どうやら個人の中の思い込み(メンタルモデル)に如何に自覚的になり、偏ったモノの見方ではなく自己統合ができているかが重要だということです。

お金というものは、人間が作り出したものの中で、最も感情をのせているものだそうで、お金を通じて個人の中の価値観や偏見が顕になる究極のものだというのです。マネーワークを通じて行っていることは、個人の価値観を見に行き、自分の信念や受け入れられないモノを明らかにしていきます。そこに気づき、自己統合を図っていくということをしています。(※ワークをしたからと言って瞬時に自己統合が起こるものでもありません)

 

ソースに気づく、もしくは本当の自分を生きる上で、自己認識をアップデートし統合していくことはソースに基づいて行動していくことをしようとしている人(経営者やリーダーなど)にはどうやら避けては通れないことのようです。

 

 

マネーワークを受けての感想

マネーワークは4日間に分けて2時間ずつワークを進めて行きます。

内容については受けてからのお楽しみということで詳細は省きますが、
 

1日目は自分の中のお金に対する思い込みをとにかく吐き出していきます。
2日目はその信念を作る背景になったことを遡り自覚化していきます。
3日目には自分がお金に投影しているものの考え方を顕にし、その統合を体感覚を元に紐解いていきます。
4日目は引き続き統合を試みて行きますが、その時に役に立つのが一緒にワークを共にする人です。自分の信念の反対側は自分ではなかなか気づけません。自分に気づくには”他人”の存在がキーにもなります。

 

マネーワークのみならず、リーダーやリーダーシップを発揮して生きている人は、心の底から実現したいことを周囲を巻き込みながら実現できるかどうかはとても重要なテーマだと思います。だからこそ、自分のソースは何かに気づいていく必要があるし、それを実現するために多様なステークホルダーと手を取ろうとするならば、自分の無自覚な自己認識の裏側に通じる人とは相対する可能性があります。でも自分の中の統合のプロセスを進めていくことは、現実の世界での不要な対立を産まずに協働していける現実を作り出すことに繋がります。インナーとアウターという言い方をここではしているけれど、すべてはパラレルプロセス(相似形)だから、個人の内側で起こっていることは外側でもそれが現れます。

※余談ですが、先週末、最近小淵沢でORS@Nature(CRR Global Japan主催)という3日間の自然の中で行うプログラムをパイロット版で実施しました。自然、社会、地域、組織、家族、自己、のパラレルプロセスを体験することをやっていて、あぁここにも同じメッセージがあるなぁと感じました。リーダーシップを持って活動するためには、外側で起きていることを自分の内側にも見て、自分の内側に起きていることを外側にも見て、自分事化し、痛みを痛みとして感じ行動する力がどうしても必要なんですね。人類の進化のために。


これはより効果的なリーダーになっていくための受容のプロセスだとも言えます。だからあなたの周りのコーチやファシリテーターがこぞってこの本を読んでいるのです。

私は夫と一緒にこのワークを受けましたが、大切な人や大切なチームメンバーとこれを一緒に受けることはとってもオススメです。何故なら、自分とは違う価値観が顕になり、それを認識できるからです。そして自分のブラインドスポット(盲点)はそのパートナーからは見えています。対立している場合ではありません。あなたの最大のリソースはすぐそばにいます。

青野さんは、このマネーワークは「愛のワーク」だと言います。
そう、自分の絶対に許せない信念の裏には強い願いがありますからね。
受け入れられないことと自分の信念は表裏一体です。

 

マネーワークがオススメな人

・経営者/リーダー
・夫婦・パートナー
・自分の使命を生きようと思っている人
・これから新規事業やプロジェクトを立ち上げようとしている人
・一人で生きる方が楽なんだよなと思っている人
・チームや組織のパフォーマンスの最大化に興味がある人
・自分のメンタルモデル(思い込み)に気づき自覚的に生きたい人
・コーチ/ファシリテーターとして場をホールドする仕事をしている人
・システムコーチのように対立を扱うことを仕事としている人
 

日本でマネーワークを受けるには

日本にて日本語では2023年1月から青野さんがオンラインクラスを開講されるそうです。
詳細のページできたみたいです。こちらから。