くすり |  やさしい世界のつくりかた

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実家には

父親と母親が住んでいるのだが、

特にこの2年は

実家にちょくちょく帰っていて

顔を合わせる機会が多い。

 

 

ついこのあいだも、

実家に数日間滞在していた。

 

 

 

ある朝、仕事に行く父親を

母親と一緒に見送ったあと

なぜか玄関で母と立ち話になった。

 

 

母親は最近よく

 

「夜眠れない」

 

と言っている。

 

 

 

睡眠薬も使っているという。

 

 

ボクがあまり薬を好きじゃないので

「薬はあんまりつかわなくて

 いいんじゃないの?」

と何度か言った。

 

 

 

しかし

やはり眠れないと

「眠れないこと」が心配になり

さらに眠れなくなるという

悪循環があるようだ。

 

 

薬を最小限にしたいという思いもあってか

小さな錠剤を半分に割ったりして飲んでいる。

 

 

そんな母親の姿を最近よく見る。

 

 

「昨日も眠れなかったわ・・・」

 

 

深刻な表情でがっくりと肩を落として

つぶやいていた。

 

 

ボクにとって「母親」というと

 

つねに明るく元気よく

父親の文字通りのオヤジキャグに笑って

自分の言ったことで腹がよじれるくらい笑って

コブクロのDVDを何時間でも観ている

 

そんな能天気な姿ばかり思い出す。

 

だから

よく心屋界隈で耳にする

お母さんかわいそう

「お母さんを助けたい」

とは思ったことがない。

 

 

 

母親自身も

自分のことを

 

「明るくて誰とでも仲良くなれる人」

 

って思っているのがわかる。

 

 

 

とってもよくわかる。

 

 

 

ボクと全く同じだからだ。

 

 

 

そんな母親の前に

どうやら仲良くなれない人が現れたようだ。

詳しい事情はわからないが、

きっとそういうことだ。

 

 

 

5年前のボクと同じだ。

 

ーーー

 

5年前のボクにも

仲良くなれない人が現れて

自分のことをダメだと思い

落ち込んでいた。

 

 

 

そんなときに

助けてもらったのが母親だ。

 

 

 

母親は

会社に行きたくない病

(休みはしなかったけど)

になったボクのことを

ヨメ経由で知り

連絡をくれた。

 

 

 

母「あんた大丈夫?じゅんちゃん(ヨメ)から聞いたけど

  なんかあったの?」

 

ま「・・・あ、うん。

  ちょっと、いましんどくて会社行きたくないんだわ。」

 

 

 

ボクはいままで

あまり親に悩みを相談するなんてことは

なかったように思う。

 

 

いつもなら「大丈夫」といっていたかもしれない。

 

 

しかしそのときは限界寸前だったのだろう。

 

 

親に自分の弱みを見せたのだ。

 

 

こんな情けない相談をしたらきっと

「あんたしっかりしなさい」

的なことを言われて

一蹴されるんじゃないかと思っていた。

 

 

ところが母の口から出てきた言葉は

 

 

「相談してくれてうれしいわ。」

 

 

だった。

 

 

 

驚いた。

 

 

 

涙が止まらなかった。

 

 

 

そしてそのとき

親の愛というものが

少しわかった気がした。

 

 

 

その日以来

もう40歳にもなろうとする息子に

毎日のようにメールが送られてきた。

♡マーク10個くらいついて(笑)

 

 

 

また

 

「うつは食べ物からくるらしい」

 

という情報をどこからか仕入れて

ダンボールいっぱいに

健康的な食材が送られてきた。

 

 

 

そして

 

「今日もあんたの家のほうの空に

 向かって祈っといたよ」

 

そういつも言ってくれた。

 

 

 

親ってすげーなー。

 

 

 

「感謝の気持ち」って

こういうものなんだな。

 

 

 

あらためて

たくさんのことに気づいた。

 

 

ーーー

 

 

気づいたら

母と玄関で1時間くらい話していた。

 

母も

 

こんな能天気な

わたしがなんで眠れなくなるんだろう?

そして薬に頼るなんて・・・。

 

そんな思いでいるようだった。

 

 

ボクは

「眠れないんだった眠らなくていい」

とか

「嫌いな人を自分の中に入れてみよう」

とか

 

自分自身に言うように

いままで学んだことを

少し伝えたりしてみた。

 

 

 

そして母親がこう聞いてきた。

 

「あんた、しんどかったとき

 薬飲んだりしなかったの?えらいね。」

 

ボクはまだ

あのしんどかったときの感謝の気持ちを

伝えきれてなかったかも知れない。

 

 

あのしんどい時期を乗り越えられたのは

母親のおかげだとちゃんと伝えてなかったかもしれない。

 

「ボクが薬を飲まなくてよかったのは

 かあさんのおかげだから。

 かあさんの言葉や思いが

 薬のようなもんだったから。

 すごく救われたよ。ありがとう。」

 

母はだまってうんうんと頷いた。

 

翌朝

 

「久々にぐっすり眠れたわ!

 薬飲んでないのに!ありがとね!」

 

とボクに言ってくれる

明るい母の顔があった。

 

 

その翌日は

また眠れなかったらしいが(笑)

 

 

筆無精のボクだが

たまに♡マークのついた

メールでも送ってみよう。

 

 

実家を離れているときは

「かあさんがぐっすり眠れますように」

と実家の方の空に向けて祈ろう。

 


お題

 

く:くるしいときに

 

す:すくわれた

 

り:りくつぬきの愛

 

 

ーーー

 

おしらせ

 

【急募】


公開まるチャンネル収録 ~旅ランナーいっちー編~

いよいよ!
自分の足で走って日本一周している
「旅ランナーいっちー」
https://www.facebook.com/tabiran/

が京都府綾部市の
「ライフフィールドあつまる」
にやってくる!!

お昼はバーベキューの予定。
これまでの旅の体験をインタビューしてその模様を収録するよ!

いっちーに会いにきませんか?

 

日時 2016年04月15日(金)10:00~15:00

   上記時間帯でいつでもお越しください。

 

場所 京都府綾部市佃町坂尻34
  (ライフフィールドあつまる・・牧場跡地)

 

内容
   10:00頃 床はがし・草刈りなど
   11:30頃 昼食(バーベキューの予定)
   13:00頃 床はがし・草刈りなど
   14:00頃 公開収録

※内容は天候によって変わる場合があります。

 

参加費 無料
    ※昼食を食べる方は食材代実費(2,000円程度)

 

※旅ランナーいっちFBページ↓
https://www.facebook.com/tabiran/

 

参加希望の方はブログのコメント欄またはメッセージ

お知らせください。

 

Facebookのメッセージでも!

 

 

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